サイドストーリー

ACSS09
〜〜第九幕・救世主(前編)〜〜
ーー前回から2時間後・輸送機内ーー
先発隊としての役割を終えた俺たちは、ACの無線で雑談をしていた
「後発隊・・・帰ってくるの遅くないか?」
「クレーター内の調査だからな、時間が掛かって当たり前だとは思うが・・・・・」
「まさかやられてるってこと無いよな?」
「馬鹿なことを言うな!!」
ディフェンサーのさり気ない一言にアップルボーイが過剰に反応する。
「・・・・ごめん、急に大声出して・・・」
「いや・・・こっちこそスマン・・・冗談のつもりだったんだが」

そんな雑談が途絶えた時だった
『レイヴン!!いそいで救援に向かってくれ!!』
「救援?何処に?」
『何処にって・・・・だあああああ、とにかく、後発隊が危険なんだ!!機体投下するぞ!!』
「後発隊が!? どういう意味・・・・だわッ!!」
アップルボーイが問いかける暇も無く俺たちは投下された


ーークレーター内部ーー
「く・・・・弾切れだ・・・トルーパー、そっちはどうだ?」
「KARASAWAが少し残ってるが・・・・EOは故障して使えん」
「万事休す、と言う事か」
「何弱気になってんだか、ベテランがそろいもそろって、いいよ、私がやってくる」
「無茶な事を言うんじゃない!! 奴は・・・・」
「父親みたいな事言わないでくれる?腹が立つから」
「・・・・・・すまない・・・・」
「(トルーパー・・・まだレジーナに自分が父親だってことを言っていないのか・・・)」
そして、彼女は敵へ突撃していった

『愚かだ・・・実に愚かだ、勝てぬと分かっていながらなおも特攻してくるとは・・・・・』
「うるさい!!」
AC「エキドナ」からグレネードが放たれる
『ふん、そんな物・・・神である私には・・・・・効かぬわぁっ!!』
「神」そう名乗った黒いACはいとも簡単にグレネードをはじき返した
『消え去れ・・・愚かな人類よ!!』

黒いACが左腕の大剣を振る
「ぐ・・・あああ!!」
『ちぃぃい・・・・外したか・・・だがその傷ではもう動けまい!!』
黒いACが再び大剣を振ろうとする

「そうはさせん!!」
そこにトルーパーが飛び込んできた

ザン・・・・・
AC「ヴァイパー」が崩れ落ちる
「ぐお・・・・」
『何!?』
「トルーパーさん!?」
「・・・いままで・・・ろくな事をしてやれなかったからな・・・・最後くらい・・・・」
「!?」
「トルーパー!!」
後ろからシルバーフォックスが駆けつける
「正直・・・驚いた・・・・まさか家族を捨てた私を・・・・・探しにレイヴンになるとは・・・・」
「・・・・・」
「後悔している・・・・・だが・・・仕方なかった・・・・お前たちを・・・・・危険な目には・・・」
「トルーパー・・・しっかりしろ!!」
「・・・シルバーか・・・すまないな・・・・お前にまで気苦労をかけてしまって・・・・」
「シルバーさん・・・まさか・・・」
「・・・・こいつは・・・君の・・・・父親だ」
「!!」
「・・・最後の最後まで・・・・お前には・・・父親らしい事が・・・・出来なかった・・・・」
「・・・父さん・・・」
「・・・私は・・・家族を捨てるような人間だ・・・・そんな人間の為に・・・・お前が泣く必要は無い・・」
「・・・・・」
「シルバー・・・こいつは・・・お前が持っていってくれ・・・・」
AC「ヴァイパー」がKARASAWAをパージする
「・・・これは」
「私からお前への・・・・せめてもの償いだ・・・持って行け」
「・・・・ああ・・・」

「ありがとう・・・・」

そして「ヴァイパー」は爆発した
「!!父さん!!」
「・・・・くそ・・・」

『ふん・・・戯言を・・・・』
「・・・・貴様・・・・今なんて言った?」
『こんなのは、単なる綺麗事・戯言でしかない。違うか?』
「貴様ーーーーーー!!」
AC「ラストバーニング」がKARASAWAを構える
「ゆるさん・・・貴様だけは・・・・・・絶対に!!」
『何を怒っている? 愚かな人類が、たかだか一人死んだだけだろう?』
「貴様・・・・重ね重ね・・・・その減らず口、いま叩けなくしてやる!!」
「ラストバーニング」がKARASAWAを連射する
『そんなもの・・・!!ぐ・・・これは!?』
避けきれず黒いACの右腕が被弾、消し飛んだ
『ぐ・・・・この虫けらがッ!!』
大剣で思いきり切りつける
「ぐがああああ・・・・」
「シルバーさん!?」
「逃げろ・・・・早く・・・」
『安心しろ・・・貴様も一緒に葬ってやる』














続く

あとがき
トルーパーの機体とかがおかしいですが・・・・オリジナルつー事で(え
一応機体載せます

ヴァイパー・・・MaKcKfXWAW046dWW01

ラストバーニング・・・QCqoLXWW4GuOAhW082

エキドナ・・・EGqaLXHW003BLpYW00
前回・・あと2話で完結といいましたが・・・・増えちゃった♪(ヲイ
作者:狼鮫さん