ACSS09.5
『さあ・・・・・消え去れ!愚かな人類よ!!』
「ちょおおおおっと待ったぁ!!」
ゲートの開閉音と供に罵声が響く
「アップルボーイ!?」
『ふん、虫けらがぞろぞろと・・・・・』
「虫けらかどうか、試してみないと分からんぞ」
「あんまり俺らをなめないでほしいな」
『虫けらが何人集まろうと、所詮烏合の衆・・・・まとめて消し去ってくれるわ!!』
「こいつは・・・・まさか!?」
『ん? ああその残骸か。 なんか知らんが、そこの小娘の父親だったらしいな。
貴様ら人間とは全くわけのわからん事をする。 他人の身代わりになるなど・・・・』
「・・・・・」
「さっきから・・・・つべこべと・・・・忘れたか・・・お前は今、俺と・・・・」
『? まだ動けたのか?』
黒いACが「ラストバーニング」にとどめを刺そうと大剣を振り上げる
「やめろ」
アップルボーイがそれをブレードで止める
『む!?』
「これ以上、お前の好きにはさせない!!」
〜〜第九幕・救世主(後編)〜〜
『好きにはさせない?笑わせるな。 貴様らにこの私が・・・・
神である私が、貴様ら人間ごときに倒せるわけが無いだろう!?』
「なにを!?」
「アップルボーイ」
冷静さを失い、罵声を上げるアップルボーイを宥める
「なんだ!?話なら後にしようぜ!!まずはこいつを倒してから・・・・」
「シルバーフォックスとレジーナを連れて先に行ってろ」
「な!?」
「ディフェンサーも・・・頼む」
「え・・・・ああ」
「ちょっと待て!!ナニ考えてんだ!?お前一人・・・」
「冷静さを欠いている今のお前が居ても足手まといになるだけだ。 先に脱出していろ
俺は絶対にこいつを倒す。 だから先に行ってろ。 手遅れになる前に」
シルバーフォックスの機体の損傷は酷い。 恐らく本人も大怪我をしているはずだ
「く・・・・分かったよ・・・・行くぞ」
そして4人は引き返していった
『くくくくく・・・・・・絶対に倒す、か?そんな事、人間である貴様に・・・・』
「悪いが俺は人間じゃない」
『!?』
「俺は・・・・・人にして人でないもの、だ」
『ふん、そうか奴が言っていた救世主、貴様のことだったか。』
「何のためにこんな事をする。 貴様が作られた目的は、人類を破滅へと追いやる事ではなく、人類を守る事だったはずだ」
『何のため?・・・人類ほど愚かな生命はない。 同属を憎み、恨み、嫉妬し、挙句の果てには殺す事もある。
しかも人間は同じ事を繰り返す。 その結果が今のこの世界だ。
環境を破壊し、ついには天変地異を起こした。 しかし人類は地下へ移住し、また地上へ進出しようとしている。
このままではまた同じことが繰り返される。
私は守ってきた自然を、世界を、愚かな人類に害されたくないだけだ。
それが正しくないとでも?』
「ああ、正しくないね」
『何故だ!?』
「自らを神と信じている貴様には、永遠に分かるまい」
『!!!貴様・・私を愚弄するか!!』
黒いACは大剣を構える
「別に・・・・愚弄するつもりは無い。 だがな」
『?』
「貴様の考えは間違ってはいない。 だがな・・・・・
人間が今此処に存在している。これは、自然で生命が進化した結果だ。
つまり、人間も自然の一部、という事だ。 ようするに、人間を滅ぼすのは自然の一部を破壊する事だ。
今貴様のやろうとしていることは、過去の愚かな人類と、なんら変わりは無い。」
『・・・・・そんなことは・・・・・・・断じて無い!!』
「なら決めようじゃないか。 どちらが正しいのか。」
『・・・・神 対 救世主、か・・・・いいだろう・・・・・・』
そして、決戦の火蓋が落とされる
後書
よし!!ついにクライマックスです!!(>_<)
神 対 救世主
どっちが勝つのか!?
作者的にはどっちでもよ・・・・(大グレHIT!!
作者:狼鮫さん
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