サイドストーリー

〜第8章〜移動要塞『ファル・スティズ』
−紫雷龍宅−
紫雷龍「ふあぁぁ…2度目のおはよう…」
フォグシャドウ「おはようさん」
紫翔龍MkU「おはようってかこんにちわ」
紫雷龍「へ?うわ!!もう2時かよ!」
フォグシャドウ「レインちゃんは?」
紫雷龍「寝てるんじゃないかな?」
紫翔龍MkU「やっぱ酒の飲み過ぎ?」
フォグシャドウ「だろうな、あんだけ飲んだんだ」
紫雷龍「ふあぁぁ…ところで依頼のメールは来てない?」
フォグシャドウ「あぁ、お前らがさっき寝た後に来たけど報酬少ないから断っといた」
紫雷龍「了解〜〜…」
紫翔龍MkU「今後の為にパーツ作成しといたらどうだ?」
紫雷龍「そうだな…けどいいアイディアが浮かばないんだよなぁ…大型の物のアイディアならあるんだけど…」
紫翔龍MkU「あ!!」
紫雷龍「どした?」
紫翔龍MkU「思い出した!!ってか忘れてた!!あれカモフラージュしてあるシャッターの奥に道あんだろ?あれ地下に続いてたろ?」
紫雷龍「あぁ、そういや螺旋状に地下に向かってたな」
紫翔龍MkU「そこに大型の『なにか』を作る場所があるはずだ!!昔聞いたことがある」
紫雷龍「マジか!!どうやって行けばいい!?」
紫翔龍MkU「徒歩!!!」
紫雷龍「…長い?」
紫翔龍MkU「そんなんでもないんじゃないかな?」
紫雷龍「よし!!早速行ってくる!!!」
タッタッタッシュィィン…タッタッタッ…

−廊下−
紫雷龍「…長げぇ…どこがそんなんじゃないんだよ…」

−リビング−
紫翔龍MkU「あ」
フォグシャドウ「ん?どした?紫翔龍」
紫翔龍MkU「そういや、その地下まで行くのに研究者は移動用の車使ってた…」
フォグシャドウ「…それに乗っててどれぐらいとか言ってたか?」
紫翔龍MkU「確か20分ぐらい…」
フォグシャドウ「…徒歩だと多分50分or1時間だな…」

−廊下−
リビングを出て約50分後…
紫雷龍「はぁ…はぁ…はぁ…ちくしょ〜〜!!!まだかよ!!てか暗すぎだ!!なんでライトが無いんだよ!!
しかも下の方寒いし…うぅ…ベットでもっと寝とくんだった…フェェ〜〜ックション!!(ゴン)
いってぇ!!なんだこれ?(カンカン)
鉄…みたいだな…廊下の壁は鉄か?(真横に歩く)あれ?こんなに廊下横幅あったっけ?(ゴン)いってぇ!!またかよ!!
でこれは(トン…トン…)…なんか空洞音がするな…ん?奥に明かりが…ってことはここは紫翔龍が言ってた所か?
ならどっかに入り口があるはず…こっちか?(壁にふれながら移動)う〜〜ん…どこだ?(シュィィン)
うぉわ!!開いた!!これも自動ドアか…まぁいいやとにかくさっきの明かりの方に行こう…(スタスタスタ)
あった!!パソコンだな…え〜〜っとライトはどれだ?あった!ROOM LIGHT!!ポチッとな(カチ…パッ)よしついた!!
ってなんだこりゃ!?でかすぎだろ!!俺の考えてた物作れねぇよ!!ってなんだありゃ?乗り口か?入ってみるか?
(タッタッタッタッタッタッ)なんなんだ?これは?」
シュィィ…
フォグシャドウ「紫雷龍!!ってなんだこりゃ!!でか!!」
紫雷龍「フォグさん!!ACで来たんすか…けどあの距離考えると当たり前か…」
フォグシャドウ「てかなんだこれ?」
紫雷龍「さぁ…あっちにコンピュータールームあってライトつけてみたらこれが…」
フォグシャドウ「…入ってみるか?」
紫雷龍「そうですね、俺もそうしようとしてましたし」
シュィィン…ヒュッダン
フォグシャドウ「よし行くか!!」
紫雷龍「はい!!」
フォグシャドウ「っとその前に…ほれ、コレ持っとけ」
ヒュッ…パシ
紫雷龍「これ…銃ですね…レーザーガン?」
フォグシャドウ「そうだ…『備えあれば憂いなし』ってな」
紫雷龍「分かりました」
タッタッタッタッタッタッ…

−???内−
紫雷龍「広いな〜〜、足下に電球ついてるのはうれしいけど…」
フォグシャドウ「たぶん俺らが見たのが先端部分だろうからこっちにくりゃいいと思ったけど…かなり広いな…」
紫雷龍「たぶんそろそろだと思いますけど…」
ゴゴン
紫雷龍&フォグシャドウ「「いってぇ!!」」
フォグシャドウ「ててて…ここは?」
紫雷龍「本日3回目…あ、モニターがあります」
 要塞 ファル・スティズ
フォグシャドウ「…地下じゃん…地上に無いと意味無いじゃん…」
紫雷龍「あ、起動しますか?って書いてありますよ?」
フォグシャドウ「一応起動してみっか?」
ポチッ…ギュィィィィヒィィィン!!
フォグシャドウ「な、なんだ!?」
「移動要塞ファル・スティズ起動…メインエンジン始動…補助機関クラン・ガリティ起動…メインエンジンとのコネクト成功
…移動要塞ファル・スティズ始動します…
紫雷龍「移動要塞!?」
ギュィィィ!!!
「地上への上昇…天井のハッチを開きます…ファル・スティズ浮上…」
ヒュィィィ!!!
フォグシャドウ「上昇してねぇけど!?」
「後部が埋まっております…ファル・スティズ上にある土砂の排除開始…砲塔1起動…出力50%…発射…」
バシュゥゥン!!!!
「排除確認…これより上昇します…」
ヒュィィィ!!
フォグシャドウ「あ!!俺のAC!!」
「AC…確認…ファル・スティズ内に移動致しますか?」
フォグシャドウ「移動してくれ!!」
「了解…AC『シルエット』登録名確認…これより回収致します…」
バシュゥ!!
「収納終了…これより上昇開始致します…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!ブワァ!!
「地上へ到達…着陸開始…」
ヒュォォォォ…シュゥゥン…
「着陸完了…システム通常モードへ移行…」
フォグシャドウ「…待て、この要塞の全形図を見せてくれ」
「了解…表示致します…」
ヴォン…
フォグシャドウ「真上からと横から、真正面と真後ろの図もだ。あと各部分の説明、全長、横幅、高さの表示だ」
「了解…」
ヴォン…
紫雷龍「全長10キロ!?」
フォグシャドウ「横幅約5キロ、高さ5キロ…驚いたな…」
紫雷龍「お前の呼び名は?」
ファル「私は『ファル』です。ヨロシク」
紫雷龍「ファルか、ヨロシクな」
フォグシャドウ「ファル、この要塞の内部構造を教えてくれ」
ファル「了解」
ヴォン…
フォグシャドウ「後部にAC格納庫…トレーニング室、アリーナ
、宿泊施設、なんでもあるな…」
ファル「はい、どんな状況でも対応出来るように作られました。他にも炸裂型20ミリマシンガン500砲、レーザー砲500、
AC以上の大きさのレーザー砲全100砲、ホーミング型レーザー砲200砲、ミサイル同時発射数50発まで可能な発射装置200砲。」
紫雷龍「…なんかとんでもない物起こしちゃった…?」
フォグシャドウ「…だな…」
ファル「他にも水、陸、空可能。宇宙でも航行も可能です」
フォグシャドウ「…完全武装の万能要塞…」
紫雷龍「これで奴らを迎撃出来ますかね?」
フォグシャドウ「余裕だろうな…この要塞の最高時速は?」
ファル「最大800キロです、しかし要塞に無理がかかりすぎるため基本的には400キロです」
フォグシャドウ「十分の速さだな」
紫雷龍「よし、じゃあファル。元の地下の格納庫に潜ってくれ」
ファル「了解、ファル・スティズ地下格納庫に移動…補助機関クラン・ガリティ起動…メインエンジン起動…
クラン・ガリティとメインエンジンとのコネクト成功…ハッチ開放…これより下降します…」
ギュォォォ…シュィィン
ファル「着陸成功、システム通常モードへ移行…これよりファル・スティズ、スリープに移ります」
紫雷龍「ファル、スリープ中壊れた砲台があるなら修復しといてくれ」
フォグシャドウ「あと俺のACも降ろしといてくれ」
ファル「了解」
紫雷龍「じゃぁ行きますか!!」
フォグシャドウ「俺のACに乗れよ。こっちの方が早いぞ」
紫雷龍「そうで…ん!?あれは…エレベーター!?」
ダダダダダダダダ!!
紫雷龍「間違いない!!エレベーターだ!!フォグさん!!俺これに乗って帰ってみます!!」
フォグシャドウ「了解」
紫雷龍「じゃぁ、行くか」
ポチ…シュィィ…

−紫雷龍宅−
シュィィ…シュィィン
紫雷龍「ここは…俺の部屋だな…こんな所に繋がってたのかよぉ〜〜…俺の歩いた努力は一体…」
シュィィ…ズン!!
フォグシャドウ「ただいま〜〜!!」
紫雷龍「フォグさんお帰りなさい」
フォグシャドウ「あのエレベーターどこに繋がってた?」
紫雷龍「俺の部屋です…俺の苦労は一体…」
フォグシャドウ「…まぁこれで楽に行けるようになったんだしよしとしようぜ!!それに丁度いい運動になったろ?」
紫雷龍「どっちかって〜〜と丁度いいよりきつめのランニングです…」
フォグシャドウ「…もう過去を悔やむな前を見ろ!!とか言ってみたりする」
紫雷龍「そうしますか…しっかし疲れた…」
スタスタスタ…シュィィン…

−リビング−
紫翔龍MkU「はっは〜〜、そんなもん造ってたのか」
フォグシャドウ「全長10キロ、幅5キロ、高さ5キロ総重量は一体いくつなんだ?」
紫翔龍MkU「100トンは余裕でしょうね」
フォグシャドウ「だな、まぁこれで奴らの本隊ともタメ戦はれるぞ。」
紫翔龍MkU「ですね、あとはACパーツですね」
フォグシャドウ「それなんだけどさぁ、紫雷龍なんかネタ切れっぽい。思いつかないんだと」
紫翔龍MkU「う〜〜ん…フォグさんなんかアイディアありますか?」
フォグシャドウ「無いな…」
ダダダダダダダダ!!
紫雷龍「紫翔龍!!新しいパーツの考え決まったぞ!!」
紫翔龍MkU「どんなんだ?」
紫雷龍「今度のはオプショナルパーツ、前作ったリミットジャンクションの改造版、今度は俺がACにダイヴするんじゃなく、
紫翔龍。お前が俺の中にダイヴさせるというパーツだ」
紫翔龍MkU「なるほど…面白いな、早速作ろうぜ!!」
紫雷龍「おう!!じゃぁフォグさん!!パーツ作ってきます!!」
フォグシャドウ「行ってらっしゃい」
ダダダダダダダダダダ!!!

−パーツ作成室 コンピューター室−
紫雷龍「よし今から入力する物を作ってくれ」
カタカタカタカタカタカタカタカタ…タンッ!!
「ガガ…パーツ作成ヲ致シマスカ?」
紫雷龍「了解した、作成に移ってくれ」
「了解…」
シュィィガガガ!!ギュィィィン!

−宇宙船内−
???「どうだ?訓練の進み具合は?」
???2「順調です、連携コンビネーション、合わせ技、十分に実戦で能力を発揮出来ます」
???「そうか、ご苦労。あ、あとチーム編成ではちゃんと遠距離援護型、中距離援護型、中距離攻撃型、近距離攻撃型、
近々距離激戦型に分類しろよ。適当ではせっかくのコンビネーションが台無しだ。
少々おかしな部分があれば他のチームとの交換をし作戦を考えろ、いいな」
???2「了解しました」
作者:朱雀さん