アーマードコア・コードネームミネルヴァ 03
ARMORED CORE CODENAME MINERVA
--03キメラ--
狼鮫「研究所まで後どのくらいだ?」
スラッガー「1,2分で着くな。そろそろ降りる準備をしろ。」
狼鮫「へ?何で?」
スラッガー「研究所の中には我は入れんからな、自力でやって来い。」
狼鮫「なるほど」
スラッガー「・・・・着くぞ、ハッチを開ける、さあ、行ってこい!!」
狼鮫「・・・・・高ッ!!・・・ええええい、とおう!!」
俺は宙を舞った、5、6秒だけだろうが。
そして、研究所へ強襲した。
兵士1「なんだ!?」
狼鮫「フリーレイヴン、狼鮫、契約どおりに只今推参ってか!?」
兵士2「何わけの分からない事を・・・・・・」
兵士たちが銃を構える
狼鮫「やるしかないな・・・!!」
蒼白い光と供に、俺の右手は、鋼鉄の剣に姿を変える。
兵士1「こ、こいつ・・・・バイオメタルのサンプルか!?」
狼鮫「ぶつくさ言ってる暇は無い!!」
そういいながら、右手の鉄鋼剣で兵士を斬った。
鮮血があたりに飛び散るはず・・・・だったが
兵士1「ぐわああ・・・・」
狼鮫「何!?ロボット?」
兵士2「くそ!!これでも喰らえ!!」
後ろからマシンガンを連射してくるロボット兵。
狼鮫「機械とわかれば容赦は・・・・しない!!」
マシンガンを交わしながら近づき、鉄鋼剣で切り捨てる。
兵士2「ぎゃぁあああ!!・・・・」
狼鮫「・・・・こいつらも、俺も、大して差は無いのかな・・・・」
そんなことを考えながら通路の角を曲がり、突き当たりのドアを開けた。
そこは妙な部屋だった。
何もない、開け放たれた部屋。
その暗がりに何か居るのに気が付いたのは、しばらく経ってからだった。
狼鮫「・・・何だ?・・・動物・・・?」
それは、動物でも、人間でもない、異形の「モノ」だった
黒い長髪、鋭い牙、赤い目、見た目は豹のようにも見える、だが違う。
もっと違う、なにか、「モノ」がそこに居た。
????「・・・・グルルルルル・・・・・」
狼鮫「何かの実験台か?・・・・だとしたら一体何の・・・・」
????「グァアア!!」
考える暇も無く、そいつは襲い掛かってきた
狼鮫「うわ・・・・何だかよくわかんねーが、やるしかないみたいだな!!」
俺は左手の手首から肘にかけてを鋼鉄の盾に変えた。
????「がぁああ!!」
襲い来る牙を、盾で防ぐ。
狼鮫「速ぇ・・・・!だが・・・これで終わりだ!!」
鋼剣が、「モノ」を貫いた。
????「ぐ、ぎゃあああああああ・・・・!!!」
断末魔の叫びを上げ、もだえ苦しむ。
その様は、まるで人間のようだった。
????「・・・・・・」
狼鮫「・・・・こいつは一体?」
????「・・・・・・・私・・・・・は」
狼鮫「!?・・・・・だれだ!!」
何処からとも無く聞こえてくる声。
その声は・・・・・
狼鮫「・・・・まさか・・・・こいつか!?」
その「モノ」は小さくうなずいた。
俺は「モノ」に近づいた。
すると「モノ」はゆっくりと語り始めた。
????「私は・・・ミネルヴァ計画・・の・・・研究員・・・」
狼鮫「・・・ミネルヴァ計画・・・・」
????「・・・とても・・・これ以上話せそうに・・・・無い・・・手を・・・私に手を当てて・・・・」
俺は言われるがままに、「モノ」の額に手を置いた。
逆らえなかった。
なぜかは分からない。
でも、逆らえなかった。
そして、俺の中に、何かが流れ込んできた。
たとえるなら・・・・・情報、記憶、といったところだろう。
俺は、全てを理解した。
「モノ」は、俺に「何か」を託して死んだ。
俺は誓った。
あいつを護る。
そして、
破壊する、全てを。
ミネルヴァを。
つづく
あとがき、
はい、03です
次回、最終回かな。
多分。
いや、なんていうか・・・・・ねぇ・・・・
まだ確定したわけじゃないですし・・・・・・・
なにはともあれ次回予告!!
--04神を打ち砕くもの--
人間は、禁忌を犯した。
やってはならないことをした。
決して侵してはいけない領域へ足を踏み入れてしまった。
少女が尽き、
神が、殺戮の微笑みを見せる時、
レイヴンは、その漆黒の翼をもって、全てを破壊する。
作者:狼鮫さん
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