サイドストーリー

最後の記録
ARMORED CORE CODENAME MINERVA




記録 LAST REAPORT

TITLE:「ミネルヴァ」の真相
LAST UPDATE:不明
WROTE :フランシウム=クォーター


PROJECT:MINERVA
CODENAME:MINERVA 
本計画は、各企業間での競争に対し、人工生態兵器を派遣、利益を上げる計画である。
※人工生態兵器は、生物同士を合成させる事により創造される、合成獣、キメラの事を指す。


これが、計画の概要だった。
表向きには。

だが実際は違った。


合成獣「ミネルヴァ」を利用し、各企業を牛耳り、政権・世界を意のままにしようという計画だ。

しかし、この計画は実験段階で失敗が続き、破棄されることとなった。
「あれ」が発見されるまでは。


採掘場で謎の物質が見つかった。
私達はそれを「資源」と呼んだ。
これを使い計画を再興する。
社長はそういった。

そして、ある一人の身よりもないレイヴンを実験台に、「資源」の使用実験を行った。
バイオメタルと人間の合成である。


2年後、レイヴンに対しての実験は成功している事が確認された。
私達はレイヴンを捕獲、研究を続行した。

そして、
とうとうミネルヴァ計画が再興する。


最初の合成対象は兵器と人間。
つまり、意思を持った兵器を創造することとなった。
まず最初に研究員の一人が実験台として使われた。
そして、失敗。
その後研究を続けていき、一つの事実に行き着いた。

合成には、それぞれに適正しているかが問題である。
つまり、合成し、拒絶反応を起こし暴走するものと、正常に稼動するものがあるのだ。
簡単に言えば、それぞれの相性だ。

そして、「ミネルヴァ」の適正検査が行われた。
この検査の対象となったのは私と、社長、研究員そして、
私の娘であり、社長の娘でもある少女が対象となった。
この内、適正反応を示したのは、娘だけだった。

私は、娘を使用する事を辞めさせようとしたが、無駄だった。

私は無力だ。

社長を、夫をとめる事ができない。

私は娘を資料室に隠した。
システムも書き換えた。
これで、この部屋には私と「彼」以外には出入りできない。


そして、私は「彼」、をレイヴンを開放した。
といっても、枷の止め金具を緩めただけだが。

これで、娘は救われる。

案の定、レイヴンは娘を連れて、脱走した。


しかし、それも一時の喜びでしかなかった。

娘は連れ戻されたのだ。 夫に。 社長に。

実験の邪魔をしたものを排除する。
夫はそういった。



そして・・・・

私は・・・・・・・

合成された。 実験台として。

これ以上、厄介な事はされては困る。
かといって殺すのは忍びない。
これは、そいった感情からの、せめてもの夫の愛情なのだろうか?

私は、
夫を止められなかった。 理解してあげられなかった。

娘を助けてやれなかった。 護れなかった。





今、私の目の前に、一人の男が居る。
レイヴンだ。
バイオメタル試験型1号。
私は彼に全てを託すことにした。
彼一人に全てを背負わせるのは忍びないが、今となってはこの計画を止められるのは彼しか居ない。

私は、彼に飛びかかった

そして、
私は、彼に全てを託した。

























官(違







あとがくウィ(謎
うん、第三話のあれです。サイドストーリーです。
サイドストーリーのサイドストーリーですね・・・・・ややこしい。(ーー;)
作者:狼鮫さん