サイドストーリー

地上への回帰 後日談
「それでは、挑戦者の入場です!!」

「おい始まったぞ!!」

「ああ、シャウシュッツのヤツ勝つのかな?」

「当たり前だろ!!あいつはけた外れの
 実力があるんだからな!!」

「よう、ハンクだ。見ての通り、今アリーナで
 シャウシュッツがランカーに挑戦するところだ。
 相手はランクAー1のロイヤルミストだ。
  . . .えっ?BBやエースはどうしたかって?
 あの二人はあの大戦後に引退したそうだ。
 そこでいなくなった . . .」

「なにごちゃごちゃ言ってやがるハンク!!」

「いま、読者に事の成り行きを説明してるとこだよ。コア」

「まあまあ二人とも、これから試合なんだから少しは抑えろよ」

「フライレが言うんならしょうがねえな。」

「素直じゃないね」

「ハンクもな」

「あらら?」

「おい、ミストが出てきたぞ!!」

「さすがにランカーは声援がすごいな!!」

「シャウシュッツも負けてないと思うけどな」

「特に黄色い声援が多いな」

「たしかにな . . .」

「そう言う人気だけならAー1なんじゃねえか?」

「言えてるかもな!!」

「ここの席はあいているのか?」

「 . . . エースじゃないか!!」

「それにBBも!!」

「席ならここが空いてるぜ」

「すまないな」

「それでは!!アリーナチャンピオンシップを
 開催します!!」

「おい始まったぞ!!」

バガガガガガッ!!

「ああ、すごい攻防戦だな」

バシュシュシュシュン!!

「機動性ではシャウシュッツが押しているな!!」

ダダダダダダッ!!

「だが、装甲が厚い分互角だな」

シュゴオオォォ!!

「ああ、だがあのままではミストと言えど
 そう長くは持つまい . . . 」

バガガガガ!! . . .チュンチュンチュン!!

「取り敢えず、この場を借りて後日談の
 話でもしますかね?
 えっ?試合の方が見たいだって?
 それは言わない約束だぜ!!」

あれは管理者を破壊したとき、奥のゲートが
開いたときだった . . .
俺達はゲートに向かって、エレベータを起動させ
地上に上がった . . .
その時の第一印象は美しいとしか言えなかったな。
緑の大地、青い空、茶色い土や自然の匂い . . .
あれは地下では感じることが出来ないような物ばかりだった。
むしろあれは別世界にいるような錯覚さえ覚えたよ。

地下に戻ったあと、エースやBBはいきなりレイブンを引退すると
言い出したんだ。
理由は、BBに至っては年齢のことや次の世代に任せるとの
事らしい。エースは無理がたたったらしく、体中にあちこち
がたが来たらしく、療養もかねて一時引退ということだ。
(BBは場合によってはカムバックするとかしないとか)

コルテックス社に帰ったあと、シャウシュッツにグロックの
事について聞いてみると、あのレイブンのACを元に
ブレイブガンナーの作ったと言うことで、色々と
調べているうちにグロックについても情報を
得ていたらしい。

 . . おっと、試合に変化があったそうだ。

「なかなかやるなシャウシュッツ!!」

「それはお互い様だろ、ミスト . . .」

「だが、そう簡単には勝たせはしないぞ!!」

「面白い!!そうこなくてはな」

ダダダダダダッ!!
バシュシュシュシュン!!
ボンボンボン!!

「おいおい、硝煙でなにもみえねえぞ!!」

「ああ、だがすごい試合だな。」

「うむ、だがシャウシュッツはまだ全力を出してはいない!!」

「えっ?どういうことだエース?」

「あいつが本気なら、機動性が低いミストのACでは
 一撃目に終わっているさ。」

「近接戦が得意なシャウシュッツならミストに
 苦戦することはないだろうな。」

「BBまで!!」

「だが、ミストもこのままでは終わらないはずだ。
 きっと何か手段は講じてくるだろう. . . 」

「そうだろう . . .な。」

ダダダダダダッ!!

「くそ!!機動性が低いカイザーでは!!」

「もらったぞ!!」

ダダダダダダッ!!

「くっ!!やらせん!!」

バシューン!! . . ボーン!!

「うわっ!!右手が!!」

「反撃などさせん!!」

バシュシュシュシュン!!

「くそ!!やらせるか!!」

ガシュ!!ヴウォン!!

「ブレードか!!だがそんなの物で!!」

「俺をなめるなぁー!!」

ザシュ!!ズバワアァァン!!

「ぐわあぁぁー!!」

「ん?やっと晴れたか?」

「おい見ろよ!!ミストのヤツ!!」

「ああ、シャウシュッツの勝ちだな。」

「まったく、ひやひやさせやがって。」

「まったくだな。」

「まあそれもランカーとしての実力だな。」

「アリーナもショーの一つだからな。」

「. . . .負けたか」

「だが、いい戦いだった。」

「そう言ってくれると助かるな . . .」

「 . . .試合終了です!!
 勝者は挑戦者のシャウシュッツ・ヒュッケバイン氏です!!」

「いい試合だったな、エース?」

「ああ、そうだな。ここまで熱くなったのは
 あの一件以来だな。」

「おい、シャウシュッツのインタビューが始まるぞ!!」

「それでは勝者のシャウシュッツさん、
 一言お願いします!!」

「皆さん、今日はこの試合のために来ていただき
 ありがごうございます!!
 今日から新しいチャンピオンになったわけですが、
 皆さんの中にも新しくレイブンになった人がいる
 かと思いますが、今日の試合を見て頑張ってください!!」

「シャウシュッツらしいマイクパフォーマンスだな。」

「まあ、いいんじゃないのか?」
 
「たしかにな。」

「さて、チャンピオンシップに向けて俺も
 頑張りますか。」

「おい、ハンク。抜け駆けしようたって
 そうはいかないぞ。」

「シャウシュッツには出し抜かれたがな。」

「それを言うなよ、ラスター . . .」

「そうだな、ランス、ラスター。
 じゃ、3人で誰が一番早くシャウシュッツに戦うか
 競争しないか?」

「面白そうだな。」

「乗った!!」

「じゃ、決まりだな。」

「おいおい、俺達を忘れるなよ。」

「そうそう、ライバルはまだ一杯いますからね。」

「そういうこった」

「そういや幻、コア、フライレ、ロックがいたよな。」

「ハンクは、B−3、他のみんなはB−6から
 B−1でしたっけ?」

「なかなか面白そうな会話をしているな。」

「エースも復帰したらどうだ?」

「ああ、考えておこう」

「コアはB−2だったよな?」

「ああ、フライレはB−5で幻がB−1だったな」

「あと、ラスカーがA−3でランスがB−4、ロックがB−6だ。」

「じゃ、明日から競争だな!!」

後日談 完
作者:ハンクさん