第二章 第六話 休息の時
インフェルノが眠りに入った頃、シャナや刹那たちは、トレーニングルームで基礎的体力のトレーニングを積んでいた。
「イリスちゃん、サカタインダストリィーさんとの訓練どう?結構面白い?」
「うん、面白いよ。ちょっと抜けてるところもあるけど。ネネちゃんの方は?」
「とくになんにもないなぁ。マークさんとやると、ただ訓練してるって感じになるだけだから・・・。」
一人刹那は、訓練を淡々と行っていた。
「刹那ちゃんもこっちに来てちょっと休憩しようよ。」
「あ、はい。」
「そう言えば刹那ちゃんっていつも敬語だね。どうして?」
「レイヴンをやる前の仕事柄そうだったので・・・。」
「ふ〜ん、でもまだ15歳だよね?そんな頃から仕事してたんだ。シャナちゃんもなんかしてたの?」
「うんうん、何にもしてなかった。ただ漠然とレイヴンになれたらって思ってただけかな。」
「ふ〜ん。あ、そうだ!今日みんなで御飯食べに行かない?市街地にいいお店見つけたんだ。
値段もそこそこだけど、味はおいしかったからさぁ。」
「私は、行ってもいいよ。と言うかイリスちゃんっていろんな情報持ってるね。」
「うん、そうだよね。あ、私も行ってもいいよ。刹那ちゃんも行くでしょう?」
「多分行けると思います。」
話しているとドアが開いて二人ほど入ってきた。シリウスとガンナーだ。
この二人は、長期の依頼を受けていたため1ヶ月間ここに帰ってきていなかったのである。
そして現在シリウスがS−2であり、A−1がガンナーである。
「ん、新人レイヴンか。インフェルノから事情は、聞いているがサボってていいのか?」
「いえ、少し休憩していただけです。」
刹那シリウスの問いかけにそう答えると、
「そうか。まぁ指導者の指示があるのだから俺がとやかく言うことはない。ただ―。」
「おっと、そこまで。シリウス。新人たちにちょっと厳しすぎるって。
さっき向こうでやってた男子たちも、かなり辛そうになってたじゃねーか。」
ガンナーがシリウスの言葉を遮った。
「わかったよ。とりあえず情報センターに依頼結果の報告に行こう。」
「ああ。」
シリウスがトレーニングルームを出たあと、
「わるかったな。今シリウスのやつちょっとイラついてるから悪気があるわけじゃねーんだ。許してやってくれよな。じゃあ。」
そう言ってガンナーもトレーニングルームを後にした。
インフェルノは、目を覚ました。2時間ほど眠っていたらしい。今は、17時半。
ちょうどシャナにトレーニングを終えるように指示した時間だった。そう思っていると、
「あ、インフェルノさん。戻ってたんですか。一応今日言われたトレーニングは、終えました。」
「そうか。じゃあ今日は、終了だ。放送を聞いたと思うが明日の20時に広場に集合だから遅れるなよ。」
「はい。では、ネネちゃんたちと食事に行ってきます。」
「ん、そうか。気をつけてな。」
そしてシャナは、部屋を出て待ち合わせ場所のフロントに向かった。
「あの、エクレールさん。今日の夜、イリスさんたちと夕飯に誘われているのですが、行ってもよろしいでしょうか?」
「え、別にかまわないけどいいけど。明日は、ACによる射撃の訓練を行うから
早めに帰ってきて寝たほうがいいからあまり遅くならないようにな。」
「わかりました。」
「あと、食べに行くってことは、市街地辺りに行くんだよね?あの辺りに行く道中は、夜になると危険だから気をつけた方がいいから。」
「不審者が来ても気配で分かりますから大丈夫です。」
「そうか。じゃあ行ってらっしゃい。」
刹那は、部屋を出てフロントに向かった。
「ねえねえ、サカタインダストリィーさん。今日ね、みんなでご飯食べに行くからちょっと帰り遅くなるね。」
「そうか。なんか美味い店あったら今度教えてくれよな!」
「は〜い!。じゃあ行ってくるね。」
イリスは、部屋を出てネネのいる部屋に向かった。
「ネネちゃん、一緒に行こうよ。」
「ちょっと待ってて。今着替えてるから。」
「ふ〜ん。どんなの着ていくの?」
「ワンピースだけど、なんか変かな?」
「うんうん、見たい見たい!早く出てきて!」
イリスがそう言ってからすぐにネネは、出てきた。
「わー。可愛いな。これで、市街地の男たちを誘惑出来そうだね。」
「もー!!」
そんなこといってる間にフロントについた頃には、シャナと刹那は待っていた。
「さぁ、行こう!!」
イリスが張り切って先頭を歩いて行った。
作者:テロメラーゼさん
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