サイドストーリー

ブレイブガンナー誕生秘話 後編
レイブンになったばかりの4人は
次の日から合格早々に依頼を受けて出撃していった。
シャウシュッツも例外でなく、午前に
クレストから依頼を受けていた

「 . . . 工場占拠者の排除か . . .」

シャウシュッツが部屋を出てグローバル社の
格納庫に向かうと一人に女性に出会った。

「初めましてレイブン、私は
レイン・マイヤーズと言う者です。
私はあなたのサポート役を任されています。
以後お見知り置きを。」

「ああ、初めましてシャウシュッツ・ヒュッケバインです。
 こちらこそ。」

「企業からの説明はもう受けましたか?」

「ええ、さっきメールで。」

「なら話が早いですね。機体の整備は終わってます、
 早速現地に急行してください。」

「了解。それと、そちらの通信周波数は?」

「1245.21KHzです。」

「ああ、了解。」

格納庫に配備された自分の機体に乗り込むと
レインから通信が入る。
どうやら依頼の詳しい概要に関することらしい

「レイブン、今回の依頼の敵勢力ですが
 作業用MT3体、改造作業用機械5体です。
 戦力については問題ありませんが、
 依頼後にクレストが施設を一新するそうなので
 敷地の損害は最小限にして欲しいとのことだそうです。」

「了解、なるべく被害は抑えておくよ。」

「了解しました。それでは輸送機の方に急いでください。」

輸送機に乗り込んだシャウシュッツはそこで
意外な人物と出会う

「あんた、あの時のレイブンかい?」

「あなたこそ昨日の輸送機のパイロットじゃないですか。」

「コイツは奇遇だな。まぁ、よろしくなレイブン。」

「こちらこそ、よろしく。」

輸送機に揺られること5分、現地がある第二都市区に
到達するとハッチが開き工場の入り口付近に
ACが降下した

「ここが工場か、かなり広そうだな。」

「入口を開けてはいるとそこには案の定
 反抗勢力が待機していた。」

「レイブンだと!!やつらは実力行使できたか!!」

「かまわん、やれ!!」

MTと奥の作業機械が同時攻撃するも
機体の性能差は歴然で、勝てるはずがなかった . . . 

「遅いな、その程度では当たってやれん!!」

「くそ!!早すぎる!!」

「そこまでだ!!  . . . バガン!!」

即座に近くにいたMTにライフルを浴びせ
奥にいた作業機械に接近する!!

「うわぁ、来るな!!」

「遅い!! ガシュ ..ズバワァン!!」

ブレードで作業機械を屠る!!

「もう2機やられたのか!!」

「かまわん、相手は一人だ!!」

残った相手が一斉に攻撃を浴びせてくるも
ACの機動性に追いつけるはずもなかった

「もう一機!! . . . ズバワァン!!」

「うぐっ!!」

「三機目、覚悟!! チャ. . .
バキュン、バキュン、バキュン!!」

「や、やられた . . .」

「MTは全滅か!!」

「助けて!!」

「うおおぉぉぉ!! . .バキュン、バキュン . . .
ズバワァン!!」

最後の作業機械がクレーンで攻撃しようとしたがACに
クレーンを捕まれる

「くそ!!」

「終わりだ . . . 」

ズバワァァン!!

最後の戦力をブレードで片づけるとレインから通信が入る

「 . . . 帰還しましょうか. . .」

「心配するなレイン、人は殺してはいない。
 まぁ悪くて病院行きかな?」

「分かったわすぐに . . .レイブン、 緊急の依頼です!!」

「なんだって!!場所は?」

「場所は同地区のハイウェイです!!
データを送信します。」

「 . . . スパイの追撃か 。分かったすぐいく!!」

急いで輸送機に乗り込むとクレストの部隊が待機する
地点に向かい、現地の人間から説明を受けた

「わかった、俺はその赤いMTを破壊すればいいんだな?」

「ああ、だが相手は高機動型MTだ。振り切られるなよ!!」

「了解!!なんとしてでも墜としてみせるさ。」

その頃、MTを奪ったスパイはクレストの執拗な追撃にも
関わらず焦った様子はなかった

「いいぞ、ここまで追いかけてきたら本物には
 追いつけまい . . . .」

「ブレイブガンナー、発進する!!」

ブースタを起動させて勢いよく発進した機体は
即座に目標を捕らえる!!

「取ったぞ!! . . . バキュン!!」

「ぐわっ!! . .  だが、これで俺の任務は . . 」

「なに!!どういうことだ!!」

「レイブン大変です!!それはダミーです。
 本物は高速で前方を移動中です!!」

「ならば、こちらも高速で追撃するのみ!!」

ブースタを起動させ、先行しているMTに向けて高速で
移動するシャウシュッツ。だが、相手との距離が遠く
機体の機動性では追いつくのは至難の技であった。

「機体のスピードではついていけんか!!」

「さすがのACもコイツにはついてこれんか!!」

「くっ!!」

「レイブン、オーバーブーストを使ってください!!
 これなら追いつけるはずです!!」

「わかった!!ブーストレバー最大、
オーバーブースト発動!!」

レバーを奥に押し込むと機体の背後
にあるカバーが開きチャージを開始した!!

キュワアァァン . . . バシュウゥゥゥン!!

「追いつけぇぇー!!」

「なに!!なんだあのスピードは!!」

オーバーブーストを起動させたACは一気に
相手に接近、攻撃を仕掛ける!!

ガシュ ...ズバワァン!!

「うわあぁぁぁ!!」

MTを破壊したあと、クレストの社員から通信が入った。
内容はスパイを逮捕したとのことだった。

「お疲れさま、レイブン。帰還しましょう」

「ああ、そうしよう。」

帰還したあと、多額の依頼料が手元に来たが
整備員からACのジェネレータが使い物に
ならないと言われた

「ブースト使用中にオーバーブーストを起動
 させたため、ジェネレータが焼き付いたんですよ。
 これじゃあ、買い換えるしか方法がないですね。」

「そうか、まぁ金はあるから買い換えるとするか。
 それと、この注文通りにしてくれないか
 ミガキさん?」

「どれどれ . . . 」

機動強化アセンブル

HEAD        CHD-SKYEYE
CORE        MCL-SS/ORCA
ARMS        CAM-11-SOL
LEGS        MLM-MM/ORDER
BOOSTER     CBT-FLEET
GENERATOR   KGP-ZS4
 
「なるほど、新開発のEOを搭載するんですか?
 ただ、機動性ならOBの方がいいと思うんですけど?」

「ああ、そこは依頼に応じてSTOと交換するようにするさ」

「分かりました。早速作業に取りかかります。
 それと機体名はどうします?
まだ設定していないようなので」

「ブレイブガンナーでたのむ。」

「わかりました、ブレイブガンナーですね。」

                  
ブレイブガンナー誕生秘話 後編 完
作者:ハンクさん