サイドストーリー

ファントム 第三話 共闘
『さぁ!パーティーの始まりだ!』
そう言ったACはまたバズーカを放ってくる。

僕の機体も持ってあと少しだろう。

僕もレーザーライフルで反撃する
敵ACはそれを避けまたバズーカを放つ

接近して一発ブレードをお見舞いしてやる
赤い閃光が機体を切り裂く。

そして後ろに下がり物陰に隠れる。
「死ぬかもしれないな・・・でもここで死んだら・・・アイツが怒るよな」

じょじょにACが近づいてくる。

『終わりだな』

そのとき、オレの目の前にいたACが後ろからの衝撃でバランスを崩す

『またせたな!』

ミサイルを構えた見覚えのある赤い機体

『行くぜ!』

バランスを崩したところにファリスがブレードをお見舞いする
そしてあらにマシンガンを打ち込む。

『貴様・・・・!』

インザストが体勢を立て直す。
だがさらにマシンガンのラッシュ

バスーカが爆発して鉄くずになる。

『どうした?ランカーACのインザストはそんなもんか?』

『調子に乗るな!』
インザストは肩のロケットを発射する。

それがファリスの機体に直撃する。

『そんな攻撃・・・』

『油断するな!そいつはおとりだ!』

次の瞬間、レッドドリーマーが爆風に包まれる。

『くぅ・・・コイツは効いたぜ・・・・』
レッドドリーマーは反動で後ろに吹き飛ばされた。

インザストは左腕の投擲銃を構えていた。
『言ったはずだ・・・調子に乗るなとな』

レッドドリーマーからは火花が散っていた

その時、インザストの頭を閃光がかすめる。

弾の方向を見ると、黒いACの様な機体が立っていた

だが、その機体のパーツは見たことのないものだった。

『なんだ・・・ありゃぁ・・・」

「なんだ・・・これ・・・頭が・・・」
頭が割れるように痛い

「く・・・」

『どうした!?D→A』
ファリスから通信が入る。

『頭が・・・・』

『大丈夫か?』


次々と頭に浮かんでいく記憶

どこかの研究所
白衣の人たち

そして『D→A』という言葉

『ほざけ!』
インザストが黒い機体に迫る

『ランカーAC、インザスト・・・・貴様を削除する。』

黒いACのレーザーライフルがインザストに向けられる。

轟音とともに連続で閃光が発射される

全ての閃光がインザストを捉える

インザストの装甲がどんどんと削り取られていく

インザストが反撃しようとして
バズーカを構える

だが、インザストが銃口を向けた先には
すでに黒いACの姿はなかった。

『レーダーから消えた?』

『どこを見ている・・・?』

インザストの後ろに赤く輝く目があった。

『な・・・?!』

インザストが慌てて旋回しようとする

だが、重量二脚の旋回速度には限界があった。

黒い機体がブレードを振る

刀身がインザストの重量コアに食い込む

『や、やめてくれ!!』

『ランカーレイヴンともあろう者が命乞いか・・・』
黒い機体が吐き捨てる

そしてそのまま真っ二つに切り裂く

ジェネレーターに引火して爆発を引き起こす


『アンタ・・・何者だ・・・・』

『時がくれば教えよう・・・』

『D→A・・・忌々しい名前だな・・・』

『君は・・・僕を知っているのか・・・』

『まぁね。だが、今はそれを教えるべきときではない』

そう言って黒い機体は後ろを向く

『待て!』

僕はそれを呼び止めようとした

だが、そこで僕の記憶は途切れた
作者:クリムゾンベルセルクさん