サイドストーリー

第二章   第十一話 作戦開始
今日からアリーナ・アリーナの予約が始まった。朝から予約が殺到し、あっという間に1週間まるまる予約でいっぱいになった。
「かなり予約はいってんなぁ。つーかあの結構厳しいんじゃない?あの新人チーム。」
「かもな。新人たちで固まってチーム作っても弱いだけじゃねーか、って感じ。
でも、逆言うとドルミカムだっけ?インフェルノが代表のチーム。負けることないじゃねーの。」
「だよなぁ。勝てるチームなんか出るのかよ。まぁ出たら出たでぞっとするけどな。
おっとそろそろ行こうぜ。今日の依頼、ちゃっちゃと済ませにな。」
 
「勘付かれたのか?ここが。」
「はい。おそらくグローバルのオペレーターだと思われますが。いつかここに襲撃してくるだろうと思われます。」
「まぁいい。八相を帰還させる装置が完成すれば我々の勝ちだ。作業を急がせろ。わざわざ、キサラギ社員を誘拐、いや連れて来たんだ。
あいつらの技術とこのチップさえあれば不可能ではない。昇運、この計画が成功したら、我々が神と成りえるのだ。お前も力を尽くせ。」
「はっ!!では、私も作業に戻ります。」
「うむ。」
 
インフェルノは、シリウスとガンナーを会議室に呼んだ。
「なんだ、インフェルノ。この前の話の続きか?」
「ああ、この前言った依頼だが日時が決まった。これから丁度1週間後、募ったレイヴンで一斉に作戦を開始する。
それに伴ってレイヴンランクの設定を行いたい。おそらくCランク以上の者からにしようと思っているのだが、どうだ?」
「そうだな。その辺りが妥当なところだろう。」
「しかし無人ACもおそらくそこで生産されているとしたらC以上のランカーで頭数は、足りるのか?」
「じゃあD以下のランカーは、援護部隊として後から必要と判断した時のみ連絡を入れて、出撃させることにしよう。」
「そうだな、じゃあ一応Cランク以上のランカーには、依頼を要請しておく。まぁ今日の話は、これだけだ。じゃあな!」
インフェルノは、そう言って会議室を出て自室からCランク以上のランカーにメールを送った。
 
それから5日後。
依頼は、ほとんどのランカーが受諾した。すでに他の業者等からの依頼を受けていた者は、そちらを優先させると言うことになった。
「サクラ。ついに明後日、あの基地に襲撃をかけるがおまえは、どう思う?」
「どうと言われても・・・。おそらく数名のランカーは、死亡すると思われます。
しかしそれでも我々は、戦うことだけが生きる道だと思っています。」
「ふっ。そうだな。我々は、そうやって生きてきたんだ。そしてこれからも・・・。さて、俺は機体を少し動かしてくるよ。
明日じゃ込むだろうからさ。」
「分かりました。では、これで。」
サクラとの通信を切り、演習場へと向かった。
 
それから2日後。ついに襲撃を仕掛ける日が来た。
「それじゃあ依頼内容を確認します。みんな聞いていますか?」
「う〜っす。」   「聞いてます。」   「先を続けろ。」   「はい。」  「いいよ〜。」・・・・・・・
「じゃあ説明します。まず基地周辺を探索する部隊は、敵の出現に注意してください。発見次第、破壊をしてください。
そして内部を詮索する部隊は、慎重に行動してください。何分敵の戦力が未知数のため危険が伴います。
少人数でのグループ行動でお願いします。あとは、戦闘状況を大まかに解説してくれればこちらで指示を出します。以上です。
そろそろ戦闘領域に到達します。準備に入ってください。」
みな、それぞれ機体の稼動準備に入った。
「作戦領域に到達!!機体を到達します!!!」
それぞれの機体が地上に投下された。
「作戦行動開始!!!」
「「「おう!!」」」
作者:テロメラーゼさん