サイドストーリー

サイレントライン:襲撃
「カーライル少佐、準備が整いました!!」

「ご苦労。それでメンバーの方は5人と聞いたが
 それで戦力は十分なのか?」

「そこの方は無人MTで補っております!!」

「そうか . . . だが、万が一と言うこともある。
 私もスタンバイしておこう。」

「しかし!!」

「あくまで、万が一と言うことだ
 そう心配するな。
 それに今回のメンバーの実力も知っておきたい。」

「分かりました、少佐。」

「では、出撃命令をだせ。
 私も続いて出撃する!!」

一方、グローバル社内ではリリスが
訓練の真っ最中であった。
その光景は外のモニターに映し出されており、
多くの人間がその風景に魅入った。

「凄いな . .  」

「本当に新人なのか?」

「シャウシュッツのヤツ、とんでもない逸材を
 見つけてやがったな。」

その中にはシャウシュッツの友人であり相棒でもある
ハンクの姿があった。

「一つ、二つ、三つ!!」

バガァン、ズバワァン、ドドーン!!

「おいおい、一気に3機同時撃破だぜ!!」

その時、突如アナウンスが入る!!

「緊急警報!!緊急警報!!
 本社に向かって未確認の機動兵器を確認!!
 現在戦闘可能なレイブンは直ちに戦闘状態に
 移行してください!!」

「あれれ、未確認の機影?」

「リリスちゃん、今は訓練どころじゃなさそうだぜ。」

「そうみたいですね、ハンクさん。」

「出撃するぞ!!」

「こっちもでるぞ!!」

次々と出撃していくレイブン達だったが
今回は有能なレイブンの殆どが依頼で
出払っていたため戦闘に参加できる
有能なレイブンはハンクとリリスしか居なかった . . .

「くそ!!こんな時にきやがって!!」

「ハンクさん、先にでます!!」

「分かった!!オレもすぐにでる!!」

リリスが出撃したとき、彼女は思いもしなかった
光景を目ににする . . .

「うそ、殆どやられちゃってるじゃない. . . 」

「隊長、新たな機影を確認しました!!」

「了解だ、MTに指令を出せ . . .
 全くここまで脆いとはな、地下のレイブンは. . .」

「来る!!やらせはしないわ!!」

バシュン . . . ズドォン!!
 
とっさに近くにいたMTにカラサワを撃ち込み
撃破する!!

「これならいけるわ!!墜ちて!!」

バシュン、バシュン!!

続けさまに撃破され、その様子は相手の
AC部隊を驚かせた!!

「隊長!!MT部隊がやられています!!」

「ほう、少しは骨のありそうなヤツがいたか . . . 
 よし、私とD3はついてこい!!
 後の3人はここで退路の確保に当たれ!!」

「了解!!」

「こいつら、訓練よりもヤワね。
 墜ちなさい!!」

ボガァン、ズガァン!!

「よっと、準備完了 . .  ってもう全滅?
 リリスちゃん . .  」

「あちゃ〜、調子に乗りすぎたかしら?」

「2機ぐらいは残してくれよ . . って、来たぞ!!」

「MTは全滅か . . まぁよい。」

「隊長、相手も動けるのは2機だけのようです!!」

「了解だ!!お前はあのレーザーライフルのヤツをやれ。
 オレはあの赤い機体をやる!!」

「相手は2機ね!!」

「あの隊長機らしきACはオレ狙いか!!」

ズガガガガッ!!

「くっ!!」

「ハンクさん!!」

「オレのことはいい!!君は逃げるんだ!!」

「どうしてですか!!私も戦います!!」

「いいか、オレがここを引きつける。君は
 逃げてシャウシュッツと合流してくれ!!」

「でも!!」

「はははっ、おしゃべりはそこまでにして貰おうか!!」

ダダダダダダッ!!

「きゃ!!」

「くそ!!なめるなぁー!!」

ボシュン . . . ズガガガガッ!!

「コンテナか、だが!!」

「この程度ではあたってやれんな!!」

「うわぁぁー!!」

ズガァン!!

「うわ!!」

「D3!!被弾状況は!?」

「腕が一本持って行かれました!!」

「なら戦闘は可能だな!!援護に回れ!!」

「了解です!!」

「今だ、直撃コース!!」

ドゴォーン!!

「うわぁぁ!!」

「くっ、D3!!」

「いまだ!!もらった!!」

バシュン!!

「そう簡単にやらせはしない!!」

「さすがに早いな . . . 」

「もらったぞ赤い AC!!」

ズガガガガッ!!

「うわぁぁぁ!!」

「ハンクさん!!これいじょうやらせるもんか!!」

バシュン!!バシュン!!

「ふっ、まだ青いな . . . 」

「くっ、こいつら今までの敵とは違う!!」

「どうすれば . . . 」

その頃後方の部隊は突然の奇襲にとまどっていた

「コイツ何者だ!!」

「くそ!!墜ちろ!!」

ダダダダダダッ!!

「や、やられた . . . 」

ズバワァァン!!

「D2!!」

「次は貴様らだ!!」

ガシュ!! . . . ズバワァン!!

「うわぁぁぁ!!」

「ひっ!!来るな!!」

ババババババッ!!

「遅い!! . . . もらったぁ!!」

ダダダダダダッ!!

「ここまでなのか . . . 」

ボゴォォン!!

「リリス、待ってろよ!!」

キュワァァン . . . バシュウウゥゥン!!

「ん、増援か!!」

「この反応は . . . シャウシュッツか!!」

「先生が来た!!」

「リリス、ハンク!!無事か!?」

「ああ、出力が4割落ちてるがな . . . 
 って、なんだその機体は!」

「話は後だハンク。 
 . . . ここまでやってくれたのなら
 覚悟は出来て居るんだろうな . . .?」

「今更一機増えたぐらいで!!」

「そう、お前はその一機にやられるのさ . . . 」

「ぬかせぇ!!」

ドドドドドドッ!!

「遅いな . . .」

ダダダダダダッ!!

「うぉ!!コイツ、何者だ!?」

「ただのレイブンさ . . .そう
 ただのレイブンだよ。」

「コイツめが!!墜ちろぉ!!」

バガガガガガッ!!

「なるほど、少しは腕が立つようだな . . . だがなぁ!!」

ダダダダダダッ!! . . . ガシュ!!

「くそ!!この程度で!! . . . なに、零距離だと!!」

「もらった!!」

ズバワァァン!!!!

「ぐわぁ!!この . . 俺が墜ちるだと?」

バガアァァン!!

「シャウシュッツ、またいいとこ取りかよ!!」

「そう怒るなよ、ハンク . . . 」

「先生!!」

「リリス、無事だったか . .  」

「じゃ、早いとこ戻りますか。」

「ああ . . . いや、そうはいかないようだな。」

「 . . . 増援かよ!!」

「くっ!!もう全滅したのか!!」

「またあったな . . . カーライル?」

「シャウシュッツか!! 
 . . . ソリッドランサーだと!!馬鹿な!!」

「悪いがこれが現実さ . . . 」

「なら、こちらも全力で行くのみだな!!」

「ああ、そうでなくてはな!!」

「行くぞ!!」

「来い、カーライル!!」

          サイレントライン:襲撃 完
作者:ハンクさん