No.11
――――あれは何歳の頃だっただろうか
「将来の夢は111才、いや、1111才まで生きる事です」
・・・当然のように笑われた、おかしい夢ではないのに
目の前では、父、母、妹が笑いをこらえつつ、ローソクに火をつけていた
ローソクの下にはケーキ・・・そうだ、思い出した、アレは10才の頃のバースデーだ
ローソクは誇らしげに11本たっていた――――
―――また、別の記憶が脳裏をよぎった
「出席番号11番!ココ読んで下さい。」
今度は学校での出来事のようだ
先生が俺に指定したページは・・・110ページだった。
納得いかなかった――――
―――何故だ?なぜ出席番号が11番だったんだ!?
「・・・ですけど、そこをなんとかお願いします!!」
母の声・・・?
「無茶ですよ〜そんなの!!第一、そんな要求聞き入れてくれるハズがないでしょう?
大体、1が好きだから11番に変更だなんて・・・バカげてますよ!!」
・・・男の声・・・
「お前ぇ!!1を馬鹿にするなぁぁぁ!!」
―――言うまでもなく俺の声だ・・・
その後、母の必死な説得によって見事に11番の座についた・・・いや、「つけた」だ。
そして今、俺は11番の座を奪われようとしている・・・
新人レイヴン・・・恐ろしいヤツだ!!
この「ヤツ」とは、最近レイヴンに志願し、恐ろしい程の実力でランカー達を次々と倒してきた
ミッションでも達成率100%だという噂・・・。いわば、イレギュラーというヤツだ
他のランカー達は、ただ単に実力で負けることに悔しい、又は恐ろしいことだろう
しかし、俺はこの「11番」とゆう座を奪われる事に恐れている
キュイン、キュイン、キュイン、キュイン、キュイン
突然の警告音でハッとした
「流石イレギュラー・・・なんて強さだ」
「イレギュラー」は容赦なく攻撃を仕掛けてくる
どうやら考えてる間はなさそうだ
「レイヴン・・・お前にこの座はわたさん!!」
ナンバー1111はOBを起動させ、最後の猛攻にでた
作者:ランクアウトさん
|
|