サイドストーリー

Red eyes Blue
半分 光を失ったこの眼には

時々 他人が幸福に見える


別に「自分だけが不幸」だなんて 思っていないけど
「自分だけの不幸」が 個々にある

そう あたしだけが特別じゃない

そんなことは 解っている・・・


でも 少し独りで背負い過ぎたようね


心が軋む・・・


この重みを 誰かと分け合うことが出来たなら

黒い翼でも 空を飛べたかしら・・・


―ねぇ、レイヴン?


・・・誰も 他人の不幸まで望みはしない


―いえ・・・求めていないのは あたし?


・・・臆病なのよ

本当は 包んで欲しいのに
その手がいつか離れてしまうのが恐くて仕方がないの

他人を信じられなかったあたしは
誰とも 不幸を分け合うことが出来なかった・・・


・・・その結果が この赤い瞳

孤独の 代償・・・


「信じる者だけが救われる」とは

よく言ったものね・・・



期待と不安の中 今日もあたしは僚機を雇う

寂しい心を、冷めた言葉に隠して・・・


「せいぜい協力しようか・・・」


――レイヴン・・・この背中、アナタに預けます・・・――










[あとがき]

FUBUKIです☆
今回は短編!つ〜か、短過ぎ・・・?
特に手を抜いたとかそういう話ではございません。

AC3よりファナティック嬢のお話です。
プロフィールや戦闘中の声のトーンから想像して、彼女の心理を詩っぽく描いてみました。

なんだか、これを書き始めてからはトレネシティで彼女を撃てなくなりました・・・(馬鹿
まぁ、そんなこともありますよ♪

でわでわ。
作者:FUBUKIさん