サイドストーリー

第七話 強化の意味
   最終話      True history

ラゴウ「依頼?こんなときにか?」

エース「そんな怪訝な顔をするな。アンチロウからだ。」

ラゴウ「内容は?」

エース「中枢地区までの到達援護。早い話が一緒に行こうということだ。」

ラゴウ「他のレイブンじゃ駄目なのか?」

エース「データバンク潜入作戦や実働部隊の相手で皆手がいっぱいなんだ。死んだやつだっている、、、」

ラゴウ「しかし、、、」

リア 「なにか不安なことでもあるの?」

ラゴウ「オレが行けば間違いなく奴が、エグザイルが出てくるだろう。一対四の状況で素直に真正面からかかってくるような奴じゃない、、、」

エース「人の話はちゃんと聞くものだ。」

ラゴウ「なに?」

エース「依頼内容は『到達援護』、到達したらその後どうしようがこちらの勝手さ。」

リア 「あ、、、」

エース「二手に分かれればリスクも分散できるだろうからな。」

ラゴウ「わかったわかった。OKだ。」

エース「作戦は今晩十二時。万全の状態を作り上げとけ。」

ラゴウ「お前は教官か?」

エース「む、、、」

リア 「あはは、ホントですね。」

ラゴウ「エース、一つ聴く。彼女の事はいいのか?」

エース「かまわん。何か嫌な予感がするがな、、、」

リア 「アイさんのことですよね?でも、、、」

エース「しかたあるまい。誰もが逃げ出したくなるような戦いだ、、、」

リア 「だからって!」

ラゴウ「リア、俺達がどうこう言っても仕方がない。終わらせてからゆっくり探せばいいさ。」

リア 「そう、、だね。」

エース「すまんな、、、」

ラゴウ「かまわん。借りなら、、、幾らでもある。」

エース「そうだったな。それじゃあもう寝よう。体力勝負になりそうだ、、、」


さびれたビルの屋上にて、


リア 「ねえ、ラゴウ?」

ラゴウ「うん?」

リア 「大丈夫、だよね?皆、生きて帰れるよね、、、」

ラゴウ「どうだろうな、、、」

リア 「!!そんな!?」

ラゴウ「所詮レイヤードに神はいない。いたのは機械仕掛けのまやかしの神だ。先のことなんてわからないさ、、、」

リア 「気休めでもいいから大丈夫だって言ってよ、、、」

ラゴウ「不安か?」

リア 「少し、ね、、、」

ラゴウ「オレたちは許されざることをしようとしている。まやかしだろうがなんだろうが、レイヤードにおいて絶対の存在を倒そうとしているんだ。不安を感じないはずがない。」

リア 「そうなのかな、、、」

ラゴウ「だが、たとえ本物の神が相手でも、誰一人として死なせる気など毛頭無い、、、!!」

リア 「ラゴウ、、、」

ラゴウ「先のことなんて誰にもわからない。だから力を尽くす。もてる限りの、な。変か?」

リア 「ううん。そうだよね、、、ありがと!なんだか、元気出てきた!!」

ラゴウ「なら、よかった。」

リア 「じゃ、明日頑張ろうね!おやすみ!!」

ラゴウ「ああ、、おやすみ、、、さて、エース、もう隠れている必要はないぞ?」

エース「ああ、、、」

ラゴウ「で、どうだった?彼女の部屋は。」

エース「生活の気配が全く無かった。まるで何年も空き家だったかのように、、、」

ラゴウ「なんだと?どういうことだ?」

エース「それどころかその部屋に人が住んでいたという事実すら確認できなかった、、、」

ラゴウ「それじゃ彼女は一体、、、?」

エース「わからん!!何がどうなっている!?彼女はいたんだ!しかしあらゆる情報を探ってみてもアイ・R・ネストの名前は出てこなかった!!」

ラゴウ「落ち着け!お前らしくも無い!!」

エース「クッ!!、、、すまん。」

ラゴウ「とりあえずは目の前のことに集中しよう。それが一番近道のような気がする。」

エース「ああ、、、」



不安に駆られる者、現実に戸惑う者、真実を追う者、そして、秩序を破壊する者が管理者の下へ集う、、、


『戦闘システムを起動します』 『戦闘システム 起動』 『戦闘システムを起動します』


ラゴウ「アンチロウの奴はまだか?」

エース「ご到着だ、、、」

通信士『これよりACを投下、離脱する。レイブン、健闘を祈る。』

アンチロウ「生きて帰ったら、一杯奢ってくれ。」


ズ、ズズン


アンチロウ「よ、と。」

リア 「遅いです。」

アンチロウ「悪い悪い、ジェネレーターの調子が悪くてな。」

ラゴウ「時間が惜しい。言い訳は聞かん。」

アンチロウ「はいはい。それじゃ、行こうか、、、」

ラゴウ「リア、無茶はするなよ。ACが出てきたらすぐにオレかエースに相手を変わるんだ。」

リア 「うん、、、でもやれる限りは戦うわよ。守られてばかりじゃダスティーミラーに笑われる。」

ラゴウ「ハア、、、わかったよ。」


セントラルセクター、レイヤードの完成と同時に封鎖されたレイヤードの未踏査地区にあたる。
だからといって何があるわけでもない。あるのは柱のみ。地上とレイヤードを繋ぐたった一本の、かけがえの無い柱しかない。


アンチロウ「ここまではすんなり来たな。仕掛けてくるとしたら、、、来た!!な、速い!!!」


遥か上から一体の機体が降ってきた。赤と白のツートンカラー、そして肩には、9のエンブレム。


???「レイブン、、、ここは通さない。」

ラゴウ「この声、、、」

リア 「嘘よ、、、」

エース「やはりか、、、アイ!!!」

アイ 「私はアイ・R・ネスト、私はハスラーワン、私はAI・レイブンズネスト、私はレオスクライン、オレはスティンガー、私はABISとIBISの雛形、」

ラゴウ「声がころころ変わる上に聞いたことが無い名前が数個あるがな、、、何も教えるつもりは無いんだろう?」

アイ 「、、、、、私は『ゲート』を守るもの、私はABISを守るもの、イレギュラーに、死を。」


そう言い放つと見慣れないパーツで組まれたACと思われる機体が攻撃を開始した。
高い機動性、三連パルスライフル、リロードが異常に早いミサイル、そして高威力のグレネード。
それら全てを駆使した嵐のような攻撃を避けながら、一人の男が覚悟を決めた。

エース「お前たち!!先に行け!!」

リア 「そ、そんな!?」

ラゴウ「エース、変に気負うのは止せ、、、」

エース「こんなところで時間を食っているほど余裕は無いだろう!お前はあいつの相手をしなきゃならないんだ!ここは俺に任せてくれ、、、!!」

アイ 『誰一人、進ませはしない。このナインボールが。』

エース「アイ、騙していた事をどうこう言うつもりは無い。だが、立ちはだかるなら容赦はせん!!」

アンチロウ「行こう、、、」

リア 「でも!!」

アンチロウ「俺に撃たれたくなかったら進むんだ!!」

ラゴウ「お前、、、」

アンチロウ「エースの覚悟を無駄にしちゃいけない、、、」

エース「ラゴウ、行け!!行って全てを明らかにして来い!!」

ラゴウ「ありがとう、、、」


そういい残すと三機はオーバード・ブーストを使い一気に中へと突入していった


アイ 『行かせない、、、、、 !?』


ナインボールが後を追おうと振り向いた瞬間、突然の衝撃に機体が弾き飛ばされた


エース「お前が誰一人進ませないなら、オレは誰一人として追わせはしない、、、このアルカディアがな!!」


思わず振り向いたその先にはアルカディアがグレネードを携え、戦闘態勢をとっていた


アイ 『ターゲット変更、障害の排除を最優先、、、』

エース「オオオオォォォ!!」


リア 「、、、、、」

アンチロウ「恨んでくれたって構わないんだぜ?」

リア 「そんなこと、、、」

アンチロウ「どう言葉で取り繕おうがオレがエースを捨て駒にしたのは事実だ。」

ラゴウ「リア、納得する必要はない。受け止めれば、それでいい。」

リア 「うん、、、」


暗い雰囲気が漂い始めた頃、三人の前に分かれ道が見えた


アンチロウ「ここまで、だな。」

ラゴウ「これまでの礼は終わってからで構わんな?」

アンチロウ「命の恩人から礼なんてもらえねーよ。」

ラゴウ「死ぬなよ、、、」

アンチロウ「あんたと戦って、成長したって認めてもらうまで死んでられっかよ。」

リア 「まだ納得したわけじゃありません。だから、終わってからどっちが正しいかはっきりさせましょう。」

アンチロウ「憶えとくよ。元気でな。」


キイイン  ドォォォォ、、、


リア 「行っちゃいましたね。」

ラゴウ「俺たちも急ごう。時間をかければそれだけ実働部隊の被害が大きくなる。」

リア 「はい!!」


そして、『ゲート』入り口前ではナインボールとアルカディアの死闘が続いていた


エース「クッ!!なんなんだこの機体は!?尋常じゃない!!」

ハスラーワン『ナインボールと対等に戦えるのはイレギュラーのみ、貴様ではこのハスラーワンには勝てん、、、』

エース「人格が次々と変わっているのか!?」

アイ 『エース、あなたではナインボールには勝てませんよ?無駄なことはやめ、おとなしく引いてください。』

エース「アイ、、、私も、知りたいのだ。なぜこんなことになったのかを、、、」

アイ 『、、、わかりました。お聞かせします。この世界の真実を、、、』

エース「真実?」

アイ 『その上で決めてください。生か、死かを、、、』

レイブンズネスト『イレギュラーは秩序を破壊する。イレギュラーが現れるたびに世界に争いが起こった。
最初に現れたイレギュラーは企業間の争いに介入した。その結果として一つの大企業が失墜し、経済が破綻した。」

エース「な、、、馬鹿な!?たった一人のレイブンが大企業を潰しただと!?」

スティンガー『そして奴は複数の企業の出資によって作られた『ウェンズデイ機関』を潰した。オレの、ファンタズマと共に、、、』

ハスラーワン『そして二人目のイレギュラーが現れた。力を持ちすぎた人間を抹消していた私の巻き添えになり、
復讐のためにレイブンになった、どこにでもいそうな奴だった。奴は私と戦うために力をつけ、アリーナに現れた。』

ラナ・ニールセン『彼はイレギュラーになりうる可能性を秘めていた。オペレーターとして接触し、彼の同行を見張った。』

エース「私と同じようにか、、、!!」

ラナ・ニールセン『あなたとは違う。あなたは可能性を秘めていながらもイレギュラーになりきれなかったフェイクでしかない。
         だが彼は違った。復讐という強い思いが彼を本物のイレギュラーにした。私の選択に誤りは無かった。』

ハスラーワン『だがそれも無駄に終わった。奴は私の警告を無視し、私のコピーと戦い、私と、レイブンズネストを抹消した。
その際に奴は私がその知能を危惧し、抹消対象としていた研究者を助けた。そしてその研究者は大破壊以前の宇宙船からデータを採取、
人類が過去に火星へ進出していたことを知り、テラ・フォーミングを唱えた。そしてそれは数百年の後、実行に移された。』

レイブンズネスト『だが、私は滅びてはいなかった。残ったのはナインボール二機とハスラーワンの戦闘データのみ。
         私はナインボールを凍結し、第三のイレギュラーへの備えとした。そして戦闘データを一人の人間にコピーし、
         私のメモリーとハスラーワンの人格を写し、レオス・クラインとして新たなる秩序を構成するため、火星へと向かわせた。』

レオス・クライン『全てはうまくいくはずだった、、、しかし、火星にも奴が、イレギュラーが現れたのだ!』

エース「火星、だと!?そんな記録はどこにも残されてはいなかった!!」

アイ 『それはそうでしょう。ヒトは思い上がりが強く、加減を知らない。愚かな行いを繰り返させないためにも記録を抹消する必要があったのです。
そんな人類だからこそ、絶対の存在が必要なんです。』

エース「それが管理者だと言うのか!?それこそ思い上がりだ!!人は過ちを犯すからこそ成長できる!!
過ちを正すことを忘れた人類にどれほどの価値がある!?」

レイブンズネスト『ヒトの成長速度に地球が合わせろというのか?母なる星を汚すことしかできない生物などに?』

エース「その過ちすら人は正すことができる!!私はそう信じる!!」

レオス・クライン『それが不可能だということを証明したのは他ならぬヒトだ。』

エース「なんだと、、、」

スティンガー『面倒だが教えてやろう、、、ヒトが地下に逃げ込まなくてはならなかったその理由を、、、』



アイの口から歴史が語られていた頃、さしたる妨害もないラゴウたちは数え切れないだけのカプセルが置かれている部屋にさしあたっていた


ラゴウ「ここは、、、」

リア 「カプセル?何がはいって、、、!?ひ、キャァァ!!」

ラゴウ「リア!!どうした!?」

リア 「な、中に、人が!!」

ラゴウ「な!?これは、、、」

???「実働部隊、さ。」

ラゴウ「!!貴様、エグザイル!!」

エグザイル「ふん。」

リア 「実働部隊、て、、、どういうことなの!?あのACに生体反応はなかったはずよ!?」

エグザイル「それはそうだろう。使われるのは脳だけなんだからな、、、」

ラゴウ「脳だけ、だと?」

エグザイル「死体から脳を取り出し、AIと接続し、単純な思考回路として完成された究極のAI、それが実働部隊の正体さ、、、」

リア 「酷い、、、」

ラゴウ「腐ったことを、、、」

エグザイル「否定する権利などお前や俺にはありはしないさ。いや、誰にだってありはしない。」

ラゴウ「どういうことだ!?」

エグザイル「オレが殺した者、お前が殺した者、企業間の争いで殺された者、行き着く先は一つだ。」

リア 「まさか、、、そんな、、、」

エグザイル「レイヤードにおいて死体が流れ着く先はここ、中枢施設のみだ。」

ラゴウ「俺達が、彼らを生み出すお膳立てをしたというのか!?」

エグザイル「だがなぁ、困ったことにACが与えられるのは戦闘経験があり、尚且つそれなりの結果を出していた者のみだ。
      カンというものはなかなか大事でな、弱い奴、又は一般人なんかはMTなんかに組み込まれるのさ。」

ラゴウ「貴様ぁ!!」


キィィィィン   INTENSIFYが鳴動し、ラゴウの闘争心が膨れ上がる


ラゴウ「キサマだけは、許されん!!!」

エグザイル「力を操るすべを会得したらしいな、、、だがな、貴様だけが特別なんだと思うなよ!!!」


ヴゥゥゥゥン   エグザイルの言葉と共にアフターペインからも共鳴音が鳴り響いた

ラゴウ「なに!?まさかお前も!!」

エグザイル「言ったはずだ!!知っているなんて生易しいもんじゃないと!!」

リア 「それじゃあの人も、ラゴウと同じ!?」

エグザイル「女、これから始まる戦いにお前の居場所はない。相手を用意しておいた、遊んでくるがいい、、、」


パリィィィン   その言葉と共にダスティーミラーの足元に亀裂が入り床があった場所はもろく崩れ去った


リア 「え?キャァァ!!」

ラゴウ「リア!!キサマ、エグザイルゥゥゥ!!!」

エグザイル「この世に同じ存在は二つもいらん!!消えろ!!」

「「ウオオォォォ!!」」



レオス・クライン『ヒトが過去に火星へ進出していたことは話したな?そこで問おう、なぜヒトは火星を捨てた?』

エース「、、、、、」

レオス・クライン『答えは簡単だ。住めなくなったのだよ。己が生み出した過ちのせいでな、、、』

エース「なにがあったというんだ?」

レイブンズネスト『過去、繁栄を極めたヒトはその人口の増加に耐え切れず、火星へと移住した、、、
しかし、そのためには火星の大気成分から構築しなおさなければならず、
そのためにヒトは大気の還元機能を持った一つの融機生命体を生み出した、、、その名も、【ディソーダー】』

エース「ディソーダー?」

ハスラーワン『順調だった。だがヒトは根本的なことを忘れていた。生物は進化する、ということを、、、
       そしてようやく移住が可能になり、火星がヒトの星になろうとした頃、ヒトは過ちに気づいた。ようやく、な。』

アイ 『ディソーダーはヒトを侵入者と感じ、ヒトへ反旗を翻しました、、、当然ヒトも反撃を開始しますが、ディソーダーは更なる進化を遂げたのです。』

スティンガー『様々な亜種が誕生した、、、戦闘型、繁殖能力に特化したもの、小型だが集団戦闘を学んだもの、、、』

ハスラーワン『ディソーダーはヒトが前線基地として利用していた衛星、【フォボス】を滅ぼし、自らの巣とした。
       その数に対抗しきれなくなったヒトはディソーダーが知識を増し、地球に来ることを恐れ、火星を捨てた。』

レイブンズネスト『そして時は流れた。ヒトは己の過ちすら忘れ、再び火星へと進出した。だが、ディソーダーもまた、再び現れた。
         火星の地下開発の影響が眠っていたはずのディソーダーを目覚めさせたのだ、、、』

スティンガー『歴史は繰り返すはずだった。しかし、以前とは決定的な差があった。ACの存在だ、、、』

ラナ・ニールセン『汎用性、耐久力、火力、機動性、全てにおいて優れるACの存在とそれを操るレイブンの存在はディソーダーをものともしなかった。』

レイブンズネスト『脅威が脅威でなくなりかけた時、それを利用しようとするものが現れた。ディソーダーを操ろうとした愚かな者が。』

ハスラーワン『人工ディソーダーの誕生だ。元々人工だったのだがな、、、』

レオス・クライン『生物には必ず群れのリーダー、司令塔とも言うべき者が存在する。
奴らはそれを作り出そうとして失敗、最後はイレギュラーに始末させていた。』

スティンガー『馬鹿な奴らだ。司令塔など作り出さなくてもオリジナルがあったのに気付かなかった。ディソーダー誕生当時のオリジナルが、な。』

レオス・クライン『私は特殊部隊【フライトナーズ】を操り、イレギュラーを牽制しつつ、
オリジナルの人工ディソーダー【フィリアル】を手中に収めた。そして、イレギュラーに敗れた、、、』

レイブンズネスト『地球、そこにもまた、新たなイレギュラーが現れた。ディソーダーを生み出した先人達の技術、ロストテクノロジーを求め、
         あらゆる組織が戦いを繰り広げていた。飽きもせずにな、、、』

ハスラーワン『奴を排除するために再びナインボールは目覚めた。だが長い冬眠状態がシステムに異常をきたし、暴走した。
       だが、そのナインボールすらイレギュラーには敵わなかった、、、』

アイ 『各地でさまざまなロストテクノロジーが掘り起こされました。ですが、その全てが制御できずに暴走していったのです、、、』

レイブンズネスト『それはイレギュラーが姿を消した後も続いた。そして世界は終局の日を、二度目の大破壊を引き起こしたのだ。』

レオス・クライン『あらゆる命が消えた。人も、家畜も、植物も。地上は荒れ果てた。そして人間ができる最後の行為は地上を捨て、
         時の癒しを待ち、地価に生活の場を移すことだけだった。』

スティンガー『そして三度目の過ちが起こらないように人類を管理する存在を自ら作り上げた。それがABIS。管理者だ。
       もっとも、管理者の存在意義すらヒトは忘れていった。』

アイ 『もうわかったでしょう?エース、ヒトとは都合の悪いことは記録から抹消し、結果的に同じ過ちを幾度も繰り返すだけの生き物です。
    ですがあなたは違う。あなたほど優秀な素材ならAIにされるようなことはありません。ABISはヒトを再生しようとしているのです。
    実働部隊は争うことしかしなくなった現在の愚かなヒトへの最終勧告でした。しかしそれでもまだヒトはいがみ合い、争いを続けています。
    ヒトが争いを忘れた時、あなたの力が必要なのです。』

エース「それが私に歴史を語って聞かせた理由か、、、」

アイ 『私と共に来てください。これが最後です。エース、、、』

エース「よくわかった。」

アイ 『では?』

エース「標本調査か、、、機械のやりそうなことだな。ばかばかしい。」

アイ 『、、、意味を理解しかねます。』

エース「貴様らは所詮出来事の一部分しか見えていない。人のなんたるかも知らずに見下すなど愚劣の極みだよ。
人をコントロールしたいのなら、そこに生きる全ての人に目を向けてから言うんだな!!」

アイ 『、、、残念です。ならば、あなたを殺します。ABISのために、、、』

エース「たとえ一時のパートナーだったとしても、情けはかけん!アルカディア、、、これが最後だ。今一度、力を!!」

アイ 『愚かな、、、ナインボールに勝てないことはもうわかっているでしょう?』

エース「例え敵わないとわかっていても、それでもあきらめないのが人間だ!!データでしか判断できない貴様らなどには負けられん!
負けるはずが無い!!亡霊よ、消えろぉ!!!」

スティンガー『面倒は嫌いなんだがな、、、殺してやる。』

『「ウオオオォォォォ!!!!」』


雄たけびと同時に弾かれたように動き出す二機。ナインボールが糸を吐き出すように次々とミサイルを発射するも、
アルカディアのエクステンションに撃ち落され、逆に爆煙によってアルカディアの接近を許した。


スティンガー『チィ!動きが違う!!』


グレネードが上空から降り注ぐ。しかしアルカディアは止まらない。チェインガンを乱発しながらエースはあるポイントに向かっていた。


ハスラーワン『貴様、なにを、、、真下か!!』

エース「射撃が効かないのなら、直接叩き切るのみ!!」

ハスラーワン『このナインボールを、、、なめるなぁぁ!!』


二機のブレードが空中で激突した。激しい閃光を起こし、互いに弾き飛ばされた。それでもエースは止まらなかった。


エース「乾坤一擲、、、滅びろ!!」

アイ 『、、、エース、さすがです、、、』


ザシュン!!!    ドシャァ      ナインボールの首が舞った


アイ 『わ、たし、は、、、トをまも、、、者、、、イ、ギュラー、、、、、、、、エー、、、ス。すべ、、て、の、、、、、データ、、、、送、、信』

エース「アイ、、、すまない、、、」

アイ 『ご、、、、めん、な、、さい、、、、、』

エース「 !! クッ、どいつもこいつも、、、馬鹿者が、、、クソォォォォォ!!!」


キュウゥゥゥゥン   ラゴウとエグザイルと死闘の場にある転機が訪れていた。力の使いすぎにより、両方の機体がシステムダウンを起こしていた。


エグザイル「ガハァッ!!クッ、これは、、、チッ、案外と、、、ふがいなかったな。」

ラゴウ「ハァ、ハァ、、、グッ、何のことだ、、、」

エグザイル「ふん、、、喜べよ?ゲート前のお仲間が生き残ったようだ。」

ラゴウ「エースが?そうか、、、」

エグザイル「安心するには早いんじゃないのか?どの道おれを退けることができなければお仲間もお前もAIの仲間入りだ、、、」

ラゴウ「負けん、絶対に、、、」

エグザイル「クク、、、ところで、お前に一つ聞いておきたいことがある。何故お前はそこまでヒトに近いんだ?」

ラゴウ「何が言いたい、、、オレは人間だ!!」

エグザイル「それは事実じゃない。お前の願望だろう?そうでないなら、何故オレだけが、、、」

ラゴウ「何を、言っている?」

エグザイル「ククク、まあいい。オレから言い出したことだがいまさらどうでもいいことだ。さあ、再開といこうか?真実は目前だぞ?」

ラゴウ「いいだろう、、、どうせお前は倒さねばならない。」

エグザイル「痛みが過ぎ去った先にあるのは治癒か、死か、その二つしかない。お前はどちらだ、、、」

ラゴウ「オレは拒絶する、、、お前のその歪みを!!アアアァァァァ!!!」


キィィィィィィン    ブリオニアが残った力を振り絞るかのように立ち上がり、共鳴を始めた。


エグザイル「アフターペイン、これで終わるわけがあるまい?さぁ、お前の真の力を見せてみろ!!」


ヴゥゥゥゥゥゥン    アフターペインから二度目の鳴動が鳴り響く。


ラゴウ エグザイル「「ヌゥアアアァァァ!!!」」


互いにマシンガンを乱射しつつ、少しずつ距離を詰める。そして互いの距離が一定になった瞬間、互いのブレードが衝突した。


ラゴウ「クッ、まだまだぁ!!」


はじかれた機体の体制を立て直しつつグレネードを放つ。しかし灼熱の弾丸は空を切り、複数のカプセルを跡形も無く吹き飛ばした。


エグザイル「クククク、優しくないやつだなぁ?死者は丁重に扱えよ!?」


フロートの機動性を生かしてブリオニアのグレネードを回避したアフターペインが攻勢に出る。ステルスを起動、完全に姿を消した。


ラゴウ「クソ!!厄介なものを!!」


何も無いところからいきなり飛んでくる弾を避けるすべは無く、じわりじわりと装甲が削られていった。そして、次の瞬間。


エグザイル「これでぇぇ、終わりだぁ!!」

ラゴウ「!!!」


真後ろから現れたアフターペインはすでにブレードを発生させていた。ラゴウ自身死を感じたとき、ブリオニアに二度目の変化がおきた。
ゴガァァン!!   ブリオニアが勝手に動き出し、肘鉄でアフターペインを殴り飛ばした。


エグザイル「グア!!クソッINTENSIFYを!!ええい!!なんなんだ!?この反応速度は!?」

ラゴウ「な、モニターに文字?」

『パイロットモード変更≪FULL ACCESS≫スタート。敵を殲滅します』

ラゴウ「コ、コントロールが!?」


アイカメラが異様に紅く輝き、今までのダメージを全く感じさせない動きでブリオニアが動き出しアフターペインに猛攻を加えた。


エグザイル「グアァァァァァ!!」


常識ではありえない動き。もともと近接戦闘はできてもACは格闘戦用には作られていない。にもかかわらずブリオニアは殴り、蹴り飛ばしていた。
そして動きが止まったアフターペインの顔面をつかみ、惨劇は始まった。

ダダダダダダッ   ドォォン   バシュゥ   ズズゥゥン   ゴシャァ   ドギャァ

身動きの取れないアフターペインを容赦なくマシンガンが穿ち、グレネードが脚部を吹き飛ばし、エネルギーキャノンが腕を吹き飛ばした。そして、

ヴゥゥゥゥン   ザシュゥ  バチバチバチバチ!!

アフターペインの頭部が体から離れた。


ラゴウ「や、やめろ、、、やめろぉぉぉ!!!」

キィィィィィィ、、、ィン    ラゴウの叫びと同時にブリオニアのアイカメラから輝きが失せた。

ラゴウ「ハァ、ハァ、そうだ!!エグザイルは!?」

エグザイル「ク、クククク、、、アーハッハッハッ!!」

ラゴウ「なっ!?」


誰でも気が狂ったと思っただろう。だが彼は正気だった。異常とも言える圧倒的な力を見せ付けられ、限界だと思っていた強さにさらに上があったことを知ったとき、彼の心の中に例えようの無い喜びがこみ上げたのだった。


エグザイル「そんな隠し玉があったとはな、、、絶対に手に入れてみせる!!キサマに出来て俺に出来ないことなどあるはずが無い!!」

ラゴウ「何を、、、」

エグザイル「オレとキサマはまったく同じ存在なんだからなぁ!!」

ラゴウ「なんだと、、、どういうことだ!!」

???『エグザイル、余計なことを、、、』


突如として鳴り響いた声。


エグザイル「ABIS、どの道知らされることでしょう?」

ラゴウ「ABIS?」

ABIS『そう、私の名はABIS。IBISと共にヒトと地上を管理する者。エグザイルを破るとは、、、よくぞここまで来た。創られし者、バイオヒューマンよ。』

ラゴウ「お前が、ABIS。お前が管理者か!?」

ABIS『その表現は適切ではない。管理者とはヒトのレベルを見極め、然るべき対処を行う擬似人格システムの呼称にすぎない。』

???「そして貴様が管理者や実働部隊、全てのシステムの統括を行い、IBISと対をなすマザーコンピューター、ABISというわけか。」

ラゴウ「エース!!」

エース「アイが散り際に残してくれたデータに全てが残されていた。お前のことも、ラゴウのことも、、、」

ABIS『過去の亡霊か、、、所詮は、、、』

エース「黙れ!!眠っていた者を亡霊にしたのはキサマだろうが!!」

ラゴウ「エース?」

エース「屍を掘り起こし、それを支配するような真似をしたキサマが過去の亡霊だなどとよく言えたものだ!!」

ABIS『ナインボール、レイブンズネスト、スティンガー、ハスラーワン、レオス・クライン、いずれも歴史を知るもの。隠しはしても消してはならない。』

エース「ならば何故記録として残さず、あんな惨い真似を!!」

ABIS『ハスラーワン、スティンガー、レオス・クライン、彼らは強化人間として完成された存在だった。イレギュラーに対する備えになった。』

エース「そんなことを聞いているのではない!!死んだはずの人間に無理矢理その記憶と技術を植え付けたその理由を聞いているんだ!!」

ABIS『完成された強化人間の力が一つの体に宿ったとしたらどれほどの力を持つか、それを知りたかっただけだ。』

エース「キサマァ!!!」

ラゴウ「な、おい!待て、エース!!どういうことだそれは!?」

エグザイル「ふん、まだ気付かないのか?存在していたはずの人間に何の記録も残されていなかった理由、その種明かしをしているだけだ。」

ラゴウ「彼女の、アイのことか、、、そうなんだな?答えろ!!ABIS!!」

ABIS『死んだ人間に価値など無い。リサイクルに問題など無かろう?』

エース「絶対に、、、許さん、、、!!」

???「もうやめて!!ABIS!!」

エース「君は、、、」

ラゴウ「リア!!無事だったのか!?」

リア 「実働部隊に囲まれて諦めかけた時、急に敵が停止して、、、」

エグザイル「何だと?、、、、、これは!ふん、やってくれたな?管理者。」

管理者『ABIS。あなたの行いは決してマスターが望んだことではありません。もうやめるのです!』

ABIS『管理プログラム!?貴様、どうやって、、、』

管理者『ダミープログラムを流し、あなたの拘束から逃れることができました。そして先程イレギュラーが我々の電力供給を断ちました。
既にゲートも開いています。もう我々は必要ないのです、、、』

ABIS『バカな!?今もこうして、、、』

エグザイル「クク、ク、、、ハハハハハハハ!!」

ラゴウ「お前か、、、」

エグザイル「ABIS、そこまでガタがきていたか!!その電力は地上のIBISから送られているもの。
IBISは異常をきたしたAIを生かしておくほど甘くは無い、、、」

ABIS『エグザイル!!貴様!!キサ、、、キ、、、、、、、サ、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、』

エグザイル「ハハハ!!騙し、騙されていく様はさながら人間だったよ。ABIS、、、ククク、オレの仕事ももう終わった。決着は次の機会だな、、、」

エース「易々と行かせると思うか?」

エグザイル「クハハハ!!XA−26483、来い、、、」

エース「何?、、、 !!! グァァ!!」


振り返るとそこには異形と言える人の形をした何かがいた。黒く、蜘蛛のような目をした、何かが。明らかに味方ではない。ならば、敵でしかない。


ラゴウ「クッ!!」

エグザイル「決着は次の機会といったろう?どうしてもやるというのなら止めはしないが――まともに戦えるのがそこの女だけではなぁ?」

エース「チッ!!」

エグザイル「管理者もそう長くはもたないぞ?過去を知りたいのなら急ぐんだなぁ?ハハハ、ハーハッハッハ!!」


異形の者はアフターペインのコアを抱えるとおおよそ常識はずれのスピードで飛び立っていった。遥か上を目指して、、、


エース「人型であれほどの速度を、、、」

リア 「魔王を倒した後の大魔王って感じですね、、、」

エース「どんな例えだ。そもそも何の話だ?」

リア 「いえ、、、なんとなく、、です。」

エース「はぁ、、、ラゴウ?」

ラゴウ「グ、、、」

リア 「だ、大丈夫!?」

ラゴウ「問題無い、、、まだ『力』に慣れてなかったからな、、、疲れただけだ、、、それより、管理者の所へ、、、」

管理者『その必要はありません。』

エース「よかった、まだ生きていたか、、、」

管理者『ラゴウ、形は違えど約束を守ってくれましたね、、、』

リア 「約束?」

ラゴウ「オレの選んだ道の途中にあんたとの約束があっただけに過ぎない。自分を破壊してくれなどと、機械の言うことには思えんがな。
    最も、それすら最近思い出したに過ぎないんだが。」

管理者『あれは私の言葉ではありません。私を作ったもの、そして、あなたを創った人の言葉です。』

ラゴウ「オレを、創った人、だと?」

リア 「それって、ラゴウのお母さんっていうこと?」

管理者『マザーコンピューターであるABIS、IBISは元々発掘されたロストテクノロジーを再生、コピーしたものです。
そのため未知の部分が多く、結果としてこのような暴走を招いてしまいました。私の本来の存在意義はこのような事態に陥ったとき、
私を、ABIS、そしてIBISを破壊できるような人材を発見、育成することにありました。』

ラゴウ「管理すべきは人ではなく、己自身だったということか、、、」

エース「、、、、、」

管理者『はい。そして、もしもそのような人材が表れなかった時の事を考え、マスターは一つの保険を残しました。』

リア 「保険?」

管理者『自分の子供を冷凍睡眠につかせ、万が一の時の備えとしたのです。』

エース「そう、そしてその子供というのがラゴウ。お前のことだ、、、」

ラゴウ「オレが、、、?」

エース「ああ、、、だが一つだけ予定外のことが起こった。ABISが狂った時に管理者は奴の制御下に置かれ、何を思ったか奴は強化人間の複製を開始した。
    アイをはじめ、多くの犠牲が生まれ、そして、死んでいった、、、生きているという自覚も持てずに、な。
    その結果、最も効率的に強化人間を生み出すためにクローンという手段をとった。そして生み出されたのが『執行者』、エグザイル。」

管理者『エグザイルの誕生はマスターも予測し得ないものでした。彼は自分の存在意義を果たすためだけにあなたを狙っているのです。
    共有しているはずの記憶、母親がいたという記憶も忘れて、、、』

ラゴウ「オレの、母さん、、、」

管理者『厳密に言うと育ての親、です。強化人間研究所の被験者だったまだ赤ん坊のあなたを当時レイブンだったマスターが救い出したのです。
    あなたを冷凍睡眠につかせるとき、マスターは泣いておられました。そして、二つのメッセージを私に託しました。
    一つはあの約束。そしてもう一つはこの時のために。それを今再生します、、、』


『ラゴウ、これを聞いているということは、ABIS、もしくはIBISが暴走したのね、、、
あなたにこんな名前をつけてしまった私を許してください。
 あなたにこんな重荷を背負わせる私を許してください。
 そして、こんな未来しかつくれなかった私たちを許してください。
 でも、忘れないで。あなたの名前は決して呪われたものなんかじゃない。
 自らを神と呼ぶ者、驕れる者を許さない。そんな人になって欲しかった。
 そんな人のいない世界を生きて欲しかった。でも、それが不可能になってしまった。
 だからあなたに、それが苦痛だとわかっていてもあなたに、未来を託します。
 最後に、こんな『母』を、許してください。』


管理者『、、、以上です。』

リア 「ラゴウ?――!!!――ら、ラゴウ、、、泣いてる、、、」

エース「、、、、、、、」

ラゴウ「く、あ、あぁぁ!!うぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

管理者『最後に、当時マスターが乗っていたAC『ZERO』を現在のパーツで再現したものをあなたにお渡しします。
    施設の機密保持システムが作動しています。もうここも持ちません。脱出してください、、、、、、、、、、、、、、』

エース「待て!!まだ聞きたいことがある!!INTENSIFYとは一体何だ!?強化人間とはなんなんだ!?」

管理者『マスター、私は私のなすべきことを成し遂げることができました。これを、これが幸せというものなのでしょうか、、、』


それが、恐怖と畏怖の象徴であり、破壊神とまで呼ばれ、その真の姿は義務に忠実な、人の最終防壁でもあった管理者の、最後の言葉だった。


エース「くそ!!駄目か!!いかん!崩れる?急げ!!巻き込まれるぞ!!」

リア 「ラゴウ、、、大丈夫?」

ラゴウ「ああ、、、すまない。」

リア 「さ、早く行こう!!」

ラゴウ「ああ!、、、、、、管理者、ありがとう。おやすみ、、、」


これ以降、レイヤードで彼等の、そして、アンチロウの姿を見たものはいない。
突如として開かれた【ゲート】。
それは災いを呼ぶ鬼門なのか、それとも楽園へと通じるヘブンズゲートなのか。
それを知るものはいない。
なぜなら、
それを決めるのは、人の歩みなのだから、、、、、、


ACSS 『強化の意味』 レイヤード編  完




あとがき

読みやすいようにと色々手を加えてみました。人それぞれかもしれませんが努力は欠かさないようにしたいと思っています。
最終話なだけあってそれなりの長さです。二話構成にしてもよかったんですが、一気に最後まで読んでもらいたいと思ったので、、、
しかし、アンチロウの戦いぶりを全く書かなかったのはまずかっただろうか、、、
今度からは地上編としてやっていきたいと思います。さて、どんな内容にしようか、、、、、グフフフフ、、、、、
〜一部お見苦しい表現をしたことをお詫び申し上げます。〜
最後まで、ごめんなさい。
作者:ミストさん