サイドストーリー

SILENTLINE EPISODE 13 〜奪われた砦〜
「おいおい、どー言う事だよ?」

「何故俺たちが集められたんだ?」

「キサラギの電力施設を破壊しに向かった1号機、ローダス兵器開発工場を攻撃しに
向かった2号機が破壊されたらしい」

「何!?」

「クレストのバルガス空港を攻撃しに向かった3号機もだ」

「バカな!! 1号機と2号機と3号機が破壊されたって!? ウソだろ!?」

「確かに事実は事実だ・・」
ヴォン・・・

『あー・・・諸君、集まったようだな』

「!!!」

『今回、お前たちに集まってもらったのも他でもない。各地で活動している、クレス
ト・キサラギ・ミラージュの3大企業とグローバルコーテックスの飼い犬「レイヴン」
の事だ。諸君らも知っているようだが、キサラギの電力施設の破壊に向かった1号機、
ローダス兵器開発工場の攻撃に向かった2号機と、バルガス空港の攻撃に向かった3
号機までもが破壊された。今回、セレ・クロワールを筆頭とする高位の技術陣が動き
出したらしい。そして、技術陣は3大企業の所有している無人要塞、無人兵器、そし
て衛星砲を思うが侭にコントロールできるEMP(電磁パルス)発生装置を完成させ、
それの実施テストを昨日行って、今日中に使用して無人要塞、無人兵器、衛星砲をコ
ントロール下に置くらしいそうだ』

「それはまさか・・A作戦ですか?」

『その通りだ』

「ホントかよ!」

「なんだって!」
ザワザワザワザワ・・

『A作戦を実行しつつ、クレストの無人要塞はともかく・・ミラージュの無人兵器群、
衛星砲がグローバルコーテックス、3大企業の専制から旧管理者の地を開放すべく、
各地へ攻撃しに向かう』

「・・・・・」

『以上、上層部が思案した攻撃作戦だ。何か質問等はあるか?』

「・・・・・」

『ないようだな。では諸君、善戦を期待しているぞ』

「ハッ!!」
ヴツゥン・・・







グローバルコーテックス・食堂。
現在の時刻は7:56。リトルベアとカラードネイルが、ディスプレイを見ながら朝食を
取っていた。白ご飯とカレー、味噌汁と言った朝食ならぬ朝食だ。
「何故こんなに朝は暇なんだ、リトル」
「・・・僕のせいじゃありませんよ」
なるほど、朝の7時でもグローバルコーテックスは確かに暇だ。その日は、朝から天
気が愚図ついていて、リトルベアとカラードネイルが起きた頃にはもう雨が降ってい
た。それは、大雨だ。
カラードネイルは食事を早めに済ませて、スッと席を立った。
「ご馳走様だ・・先に部屋に帰ってるぞ」
「はい、ご馳走様です」
カラードネイルは部屋に帰って行った。そして暫く立った頃、紫の髪の背の高い男が
入って来た。片目に青の眼帯を填めている。男はカウンターに行って、食事の乗せた
盆を受け取って振り返る。男はリトルベアのほうを見ると、こう言って来た。

「相変わらずだな、朝から優雅にお食事か・・」

男は近づいて来た。
「あ、ジャック・Oさん・・ども」
リトルベアはニコッと笑いかけてみせた。
この男の名は、「ジャック・O」。実力者の強化人間で、全身威力抜群の武器を乗せ
た超高火力のAC「フォックスアイ」を駆り、「破壊の鉄槌」と渾名されてる程で、
さらにクールな性格を持っているから、女性に人気がある。でも、冷酷さが表に出る
事もある。
「近頃、お前はカラードネイルと一緒に活躍してるそうだな?」
「はい・・」
「しかも、正体不明の機動兵器を1体倒している。3体目は俺が倒したがな」
「3体目?」
「ああ・・先週クレストのバルガス空港に出現しやがって、全身ミサイルでキメて来
た。だが俺が、強力な武器をトコトン打つけまくってやったら、あっという間に屑鉄
になった。」
「こんな雑魚をしむけられるとは、俺も舐められたものだな」
「はぁ・・」
威圧をかけたジャック・Oの聞き方に、リトルベアはゾ〜ッとしてしまう。「これは
確かに、実力者だ・・」と彼は思った。
「そこで、俺は今日、仕事に出る事になった。クレスト無人要塞の鎮圧にな」
「ち・・鎮圧?」
「何だお前、ニュース見ていないのか?クレストの無人要塞とミラージュの無人兵器
が、ダメになったという事を・・」
「ダ・・ダメになった?」
リトルベアが言うと、ジャック・Oが傍にあった新聞立てから、新聞を投げて寄越し
た。
新聞には、こう書いてあった。

『題名「クレスト無人要塞、ミラージュ無人兵器、制御不能」
緊急を要する事態が発生した。
昨夜未明、クレスト無人要塞、ミラージュ無人兵器、衛星砲がコントロール不能にな
り、3大企業とグローバルコーテックスを攻撃し、各地の拠点を攻撃するようになっ
た。クレスト、ミラージュは原因の早期解明を急いでいる事及び、暴走した無人要塞、
無人兵器の後始末を急いでいる』

「・・・・・」
リトルベアはその記事に釘付けになった。その時、ジャック・Oに、
「どうした? 食わないなら俺にくれ」
と、言われて、我に帰った。
「あ・・・はあ・・・もたもたしてられないなあ・・」
リトルベアは少し、慌てた様子を見せた。







さて、ここクレスト無人要塞「VGー924」。
謎のEMP(電磁パルス)を受けて、暴走し、猫の子一匹寄せつけないようになって
しまっていた。まさに、難攻不落の要塞である。
今回クレストは、最深部にあるメインコンピューターをレイヴンによって破壊して、
機能を停止させる作戦に出た。それで雇われたのが、ジャック・O、そして新人のイ
ディオットとサーフィスの2人。どちらも低ランクながらも実力者の強化人間。
クレストオペレータが、通信を入れる。
「基地内部の構造がわからないため、三機とも別ルートで行動します、最深部にある
メインコンピューターを破壊して下さい。要塞全体がコンピューターの管理下にあり
ます、慎重な行動を」
「「「了解」」」
ジャック・Oのフォックスアイ、イディオットのマリス、サーフィスのクラウンシー
フの3機は散開し、最深部にあるメインコンピューターを目指した。
「なんてこった、まるでマジノ要塞だな」
ジャック・Oは施設内の構造を見て、驚きを見せる。
すると、ビーッという警戒警報が鳴り響く。敵がいる合図で、ズドーンという爆発音
が聞こえた。その途端、衝撃的な揺れに襲われた。
ドゴォォォッ!!
「ぐっ・・」
デカイモノを食らったようだ、とジャック・Oは思った。そして、
「俺の邪魔をする奴は赦さん!!」
と、両腕に持った「MWG-KARASAWA」「CWGG-GRSL-20」を連射した。その視線の先には、
2機のファイアーベルクがいた。それを受けたファイアーベルクは吹っ飛んだ。
敵はいなくなった。この部屋の扉を開けようとしたが、厳重なロックがかけられてい
る。
「くそ、ロックか!」
ジャック・Oはここにスイッチは無いと見ると、一度引き返した。
引き返した所に2つの扉があり、一つがさっき通って来た道で、もう一つがスイッチ
付の扉である。ジャック・Oは「何かあるんじゃ無いのか?」と言うとスイッチ付の
扉へ近づき、ゲートを開けようとした。だが、
「ビーッゲートロック解除不能・・」
という警告音とエラーの表示になる。
「くそったれが!!」
ジャック・Oはスイッチを、ガン!!と蹴飛ばした。パキッ、ビシッ、ボガアアアン!
!という爆発音と共にスイッチが爆発し、扉のランプが白から赤に変わって、扉がゴー
と開いた。
「! そうか、このスイッチがゲートロックの制御装置だったのか」
ジャック・Oは奥へ進んだ。すると、奥にまたスイッチ付きの扉がある。フォックス
アイでスイッチを蹴飛ばして壊すと、またゴーと開く。すると、制御装置のコンピュー
タらしきものがあって、そこに「TARGET」と文字が浮かんでいる。
「! そうか、これが・・・」
ジャック・Oはコンピューターのスイッチを押した。すると、ピーッという音が聞こ
え、何処かでドアが開く音がした。
「さっきのドアが開いた音だな。これで奥へ進める」






「とりゃーっ!」
ガガガガガガガガガガガ・・・・バババババババババババババババ!!
シュイーーーーーーーン・・・・スパーーーーーーーーーーーーン!!!

一方、サーフィスとイディオットの2人は、パイプ状の通路にて敵を蹴散らし続けて
いた。立て続けにあらわれるリトルラプターの大軍を、一気に蹴散らし続ける。
「集団で現れるから弾薬数の多い武器で蹴散らして行く・・・コツを覚えれば簡単さ
ね」
サーフィスは手に持ったライフルの銃身を冷やしながら言う。すると、イディオット
が、
「サーフィス、見ろ!」と叫ぶ。
彼女の視線の先には、もう一つのドアがあった。ドアの横にはゲートロックを制御す
るスイッチは無い。
ドアを開けてみると、今度は6角形の金網でできたダクト通路がある。ダクト通路の
金網の隙間からは光が徐々に溢れ出て来た。シューーーシューーーと言う音と共に。
「まずい」と思った2人は急いで機体を前へ進ませる。その後から、

ゴォォォォーーーーゴォォォォーーーー!! バリバリバリバリバリバリ!!
バシュゥゥゥン!! バシュゥゥゥン!! バシュゥゥゥン!! バシュゥゥゥン!!

と、金網が引き剥がされる音と同時に大量の極太状の青い閃光が、2人の後ろで炸裂
し続けた。どうやらここには侵入者を葬り去る仕掛けとして、大型ビーム砲台が用意
されていて、そこから発せられる赤外線センサーに触れると、触れたものに反応して
攻撃する仕掛けなのだろう。
やがて目の前に扉が見えて来た。それはスイッチ付扉で、ゲートロックを制御されて
いる扉だ。イディオットは叫ぶ。
「扉を・・扉を開けてくれーーーー!!」
サーフィスはその声に弾かれたように、ブレードを何回かスイッチに突き立てるが、
なかなか当たらない。
「クッ・・当たらない!!」
「早く早く!!」

ゴォォォォーーーーゴォォォォーーーー!! バリバリバリバリバリバリ!!
バシュゥゥゥン!! バシュゥゥゥン!! バシュゥゥゥン!! バシュゥゥゥン!!

「早くーーーーーーーーー!!」
イディオットが叫んだ途端、ついにブレードがスイッチに突き立てられ、バシンと音
を立てて爆発した。その途端に扉のランプが白に戻った。
「当たった!」
サーフィスが叫んだ途端、ゴーと音を立てて扉が開いた。そして2人のACが中へ駆
け込むと、扉はゴーと音を立てて閉まった。そこで最後のビームの炸裂音が響いた途
端、音は止んだ。
「はーーーーー・・・」
サーフィスは胸を撫で下ろす。さらにその途端、
「サーフィス、見ろ!」と、イディオットがまた叫んだ。彼女の視線の先には、扉が
もう一つある。
「また扉だ!」
「次の部屋の入口かな!?」
「「入ろう!」」
2人が中へ入った途端・・
ゴーと音を立てて扉が閉まり、さらに赤ランプになった途端に向かい側の扉もゲート
ロック解除不能になった。
「あ、あっ!」
2人が驚いた途端、左右の壁にあるシャッターからリトルラプターが何体か現れて、
こちらを狙って来た。
「しまった、罠か!」





一方、ジャック・Oは・・・


「砲台からエネルギー反応!? レイヴン、急いで!!」
クレストオペレータに「急いで」の通信を受けて、ジャック・Oのフォックスアイは
急ぎ足だった。彼は8基のビーム砲台の放たれているレーザーセンサーを受けて、標
的にされていた。
「くそ、まずい!」
ジャック・Oは慌てる。そして通路に居座っている2機のファイアーベルクを破壊し
てドアの前に立つと、スイッチを蹴り壊した。その途端に白ランプになり、その瞬間
にドアを開ける。シューーーッとドアが開くと同時に奥にある通路の中へ駆け込む。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」

ゴォォォォォォォーーーーーーーーゴォォォォォォォーーーーーーーー!!!!
バシュゥゥゥン!! バシュゥゥゥン!! バシュゥゥゥン!! バシュゥゥゥン!!

背後で物凄い音が響いていた。ジャック・Oはハァハァと疲れたように息を吐いてい
る。
もし、あと1秒でも遅れていたらアウト、いや機体諸共吹き飛ばされていただろう。
「・・・・・・」
彼は奥の通路へ機体を進ませて行く。そして奥にあった扉のゲートロックの制御装置
を叩き壊し、部屋に出た。

「!!」

そこは、支柱が4本立っている広い部屋だった。左右の壁にゲートロックを制御して
いるスイッチが6個ある。壁と天井には、多数の壁・天井砲台「スパイドG」が蠢い
て、赤い極細レーザーを発射している。奥の扉は、赤ランプになってゲートロック解
除不能状態になっている。クレストオペレータから再び通信が入る。
「ゲートがロックされています、制御装置を全て破壊して下さい」
「これか」
ジャック・Oは「TARGET」と表示されている6個の制御装置の破壊に取り掛かる。1
個、2個を破壊したところで、イディオットから通信が入る。
「マリスよりフォックスアイ、聞こえるか? そちらの部屋の制御装置を破壊しなけ
れば、こちらは先に進めない。こちらは攻撃を受けている、急いでくれ!」
「そうか、わかった・・・」
ジャック・Oは冷酷さの染みた言葉を返すと、制御装置の破壊のスピードにアクセル
を入れる。1個、また1個・・・スパイドGの攻撃を潜り抜けて、最後の1個の制御
装置を叩き壊した。
すると同時に、この部屋の奥の扉が白ランプになり、ゴーと音を立てて開く。
「クラウンシーフよりフォックスアイ。解除確認、作戦を続行する」
「フォックスアイよりクラウンシーフ。了解した・・」
さらにジャック・Oが奥の部屋に進むと、今度は薄暗い蛍光灯のある広い部屋に出た。
奥のほうにあるシャッターは、赤ランプを放ちながら、ゲートロック解除不能状態に
なっている。
「おい、これって・・」
ジャック・Oが言いかけた途端、
「マリスよりフォックスアイ。聞こえるか? こちらの制御装置を破壊すれば、その
部屋の扉のロックが開くはずだ。少しの間、耐えてくれ」
「フォックスアイよりマリス、ならば早くしろ、こちらは武器の弾薬がもう残り少な
いんだ!」





一方、イディオットとサーフィスは・・・
「くそッ、この野郎! なんて頑丈なんだ!!」
制御装置破壊に手子摺っている。部屋の中心に立っている極太状の柱だけあって、そ
の中心にあるパワーストーンを破壊しなければいけない。パワーストーンは頑丈で、
何回か攻撃してもウンともスンとも言わない。
だが、ビシッ、ビシッとひび割れを起こし始めた。後少しと言った所、と示している。
その時、ジャック・Oの悲鳴が飛んで来た。
「こらー、早くしろ!! もう機体のダメージが・・」
「一生懸命攻撃してますよ!!」
サーフィスが叫び返した、その途端・・・

バリン!! グシャアアアアア・・・

パワーストーンが崩れ落ちた。そして、地面に落ちると爆発して、制御装置の柱(上
部)は土台を無くし、地面に轟音を立てて崩れ落ちた。その途端、パッ、パッと扉の
ランプが白に変わった。ジャック・Oがいる部屋でもだ。
「クラウンシーフよりフォックスアイ。ゲートロックを解除しました、先に進んで下
さい」
「侵入者ヲ確認。れーざーらいふる安全装置解除。コレヨリ排除スル」
ジャック・Oが奥へ進んだ途端に、何かが姿を現わした。それは、逆関節のAI機体
(強化人間)だ。度す黒い色と赤のカラーリングを混ぜ合わせた、気味悪い色だった。
「おそらく、無人コントロールされてるACでしょう、撃破して下さい」
クレストオペレータの通信が入った途端、そのAI機体は襲い掛って来た。

バシュゥゥン!! バシュゥゥン!! バシュゥゥン!! バシュゥゥン!!
バシュゥゥン!! バシュゥゥン!! バシュゥゥン!! バシュゥゥン!!

AI機体のレーザーライフルから紫色の光の塊が連発される。ジャック・Oのフォッ
クスアイは重量機体のため、何発も受けまくった。彼の機体の身を守る重装甲により、
ダメージは小さいが、徐々に倍増していく。
「えーい、何度も何度も!!」
ジャック・Oは大型ミサイルを撃ち込む。動きは鈍いが部屋中をぐるぐる回っている
AI機体を追い掛け、やがてそれについて行けず爆発を起こした。
「くそっ、はずしたか!」
ジャック・Oはレーザーライフルとグレネードランチャーに切り換えて連射するが、
高機動で飛び回るAI機体をうまく当てる事が出来ず、壁に命中して凸凹を作ってい
くだけだった。如何せんこのAI機体は、ジェーコフ兵器開発工場で現れたAI機体
と同じように、加速装置のスイッチを入れたサイ○ーグ009みたいに、素早い動き
でジャック・Oの視界から逃れ、正確な狙いでジャック・Oのフォックスアイを攻撃
してくるのだった。
「くそっ、なんてすばしこいんだー!!」
ジャック・Oが叫んだ途端、

「ジャック・O、援護します!」
「ジャック・O、援護する!」

向側のシャッターが開いてイディオットのマリス、サーフィスのクラウンシーフが部
屋に転がるように入って来た。
「!! 助かる!! だが気をつけろ、こいつはただのACじゃない!」
ジャック・Oが叫ぶ。その途端にAI機体が向きを変え、マリスとクラウンシーフに
襲い掛って来た。
「思いッきり引き付けて・・・怯んだところで奇襲攻撃!!」
2人はAI機体を引き付ける。そこでマリスの前にたったAI機体がブレードをグン
と振り上げて、幹竹割りに叩き降ろして来たところを狙ってEOを射出。ギョッとし
たばかりにAI機体が後ろへバック。その途端に2人の武器の荷重攻撃が襲い、AI
機体の装甲の大半を奪い去る。
「見切った!! ここだ!!」
その瞬間、ジャック・Oのフォックスアイの両手のレーザーライフルとグレネードラ
ンチャーが炸裂した。この瞬間勝負は決まった!!

ドガーン!! ドガーン!!
バッガアアアアアアアアアアア、ズズズン!!

AI機体は爆発を起こし、灰燼と化して消え去った。
ここに5機目のAI機体が消え去った。
「あとは、これだな」
ジャック・Oはレーザーライフルをメインコンピューターに叩き込む。その途端にメ
インコンピューターも大爆発を起こし、やがて支えの土台が無くなったので地面に崩
れ落ちた。


「作戦は成功です。帰還して下さい」





その後、グローバルコーテックス本部行きの輸送車の中で・・

「じつに良い連携プレーだったな」
「教科書に書いてあった戦法を思い出しましたからね」
「それじゃあクレストから報酬をもらって帰るとすっか」
「謝礼は山分けですよ」



「クレスト無人要塞のEMP反応が消えました!」
「クッ! クレストめ、使い物にならないなら破壊しようと読んだ訳か」
「まあ良い、まだ衛星砲が残っている。あれを使って地球中心にエネルギーをBANG!!
と行けば・・・」
「それから、アレの準備はできてるか?」
「アレ・・・ですか?」
「アレは管理者護衛用機体の、化け物地味たACですよ?「そんな事はどうでも良い」
「どうでも・・まあ良いでしょう、アレは自由にお使い下さい」
「アレ・・・XAー26483」






徐々に終盤に近づいて来た感じですかね?
次は「ミラージュ本社ビル防衛」「衛星兵器破壊」の予定です〜。

〈今回登場したレイヴン〉
名称:ジャック・O(30・強化人間)
リトルベア達がアリーナで最も恐れていた、冷酷かつクールな強化人間のアリーナラ
ンカー。過去の管理者との戦いで片目を負傷し、その片目を喰らったとの噂が流れて
いる。
全身威力抜群の武器を搭載した機体を操り、数々の強敵を粉砕した事から、「破壊の
鉄槌」と呼ばれている。
AC:フォックスアイ
頭部:MHD-MM/003
コア:MCM-MI/008
腕部:CAM-14-DUSK
脚部:MLH-MX/VOLAR
ブースタ:MBT-NI/GULL
FCS:PLS-SRA
ジェネレータ:KGP-ZXV1
ラジエータ:RGI-KDA01
インサイド:MWI-DD/20
エクステンション:KEBT-TB-UNS
右肩装備:CWM-TITAN
左肩装備:CWM-TITAN
右腕装備:MWG-KARASAWA
左腕装備:CWGG-GRSL-20
オプション:OP-S/SCR   OP-E/SCR    OP-S/STAB    OP-E/CND    OP-ECMP
                        OP-L-AXL    OP-LFCS++    OP-SP/E++   OP-TQ/CE
OP-INTENSIFY

名称:イディオット(24・強化人間)
AC:マリス
頭部:MHD-MM/003
コア:CCH-OV-IKS
腕部:MAM-MX/REE
脚部:CLC-D3TA
ブースタ:None
FCS:VREX-ST-12
ジェネレータ:CGP-ROZ
ラジエータ:RGI-KD99
インサイド:MWI-DD/20
エクステンション:KEBT-TB-UNS
右肩装備:CWC-CNG-500
左肩装備:CWC-CNG-500
右腕装備:CWG-SRF-80R
左腕装備:KWG-FTL450
オプション:OP-INTENSIFY

名称:サーフィス(25・強化人間)
AC:クラウンシーフ
頭部:CHD-MISTEYE
コア:CCL-01-NER
腕部:CAL-44-EAS
脚部:CLM-02-SNSKA1
ブースタ:CBT-FLEET
FCS:VREX-ND-2
ジェネレータ:CGP-ROZ
ラジエータ:RIX-CR10
インサイド:MWI-DD/10
エクステンション:CEEC-01-XSP2
右肩装備:CWC-LIC-100
左肩装備:CWC-LIC-100
右腕装備:CWG-RF-150
左腕装備:CLB-LS-3771
オプション:OP-INTENSIFY

〈今回登場したAI機体〉
名称:AI機体・TYPE:δ(強化人間)
頭部:MHD-RE/005
コア:MCM-MI/008
腕部:MAM-MX/MDD
脚部:MLB-SS/FLUID
ブースタ:MBT-NI/MARE
FCS:AOX-X/WS-3
ジェネレータ:MGP-VE905
ラジエータ:RMR-SA44
インサイド:None
エクステンション:MEA-ESM
右肩装備:MWC-OC/30
左肩装備:MM-AD20
右腕装備:CWG-XCMK/70
左腕装備:MLB-HALBERD
オプション:OP-INTENSIFY
作者:しじみ汁さん