サイドストーリー

ファントム 第四話 休息
僕が気が付くとベッドの上だった。
見覚えのある天井

「あ、起きたんだ」

聞き覚えのある声

「ビックリしたよ、しらない人がお兄ちゃんを運んできてくれたんだよ」

「その人・・・名前は・・・?」

「えっと・・・ファリスって言ってた」

「そうか・・・」

この子はナナミ
僕を世話してくれている(世話をしている?)
いわゆる同居人だ
お兄ちゃんと呼んでいるが、モチロン兄弟ではない

「どうする?朝ごはん食べる?」

「いや・・・いいよ・・・」
そう言ってベッドから降りる。

そして服を着る。
そしてコートを羽織る。

「どこに行くの?」

「ちょっとガレージまでね。知りたいことがあるんだ」

「ふぅん・・・早く帰ってきてよ」

「わかってるよ」
そう言って僕は外に出た。


やっぱりこの町は薄暗かった。
地上への開発計画が進んでいるが

僕はこの町を離れないでいる。

この町を離れると何か起きてしまう
そんな気がする。

ガレージではメカニックがせわしなく動いていた。

「どうも・・・あ・・」
そこには僕のオペレータ、フィアがいた。

「ど、どうしたんですか?レイヴン」
フィアの顔はなぜか赤くなっていた。
「丁度良かった。少し知りたいことがあるんだ。」

「何ですか?」

「昨日、僕を助けてくれたレイヴン・・・
         えっとファリスだったかな彼はどこにいるのかな」

「ああ、えっと・・・彼なら・・・確かこのガレージです」
そう言ってファナは僕に紙を渡してくれた。

「わかった。ありがとう。で、君はここで何をしてるのかな?」

「わ、私も調べごとがあって」

「そうか・・じゃあありがとう」

「はい」




紙に書いてある住所に行くと
そこには小さなアパートが建っていた。

「ここかな・・・」
レイブンが住んでいる家とは思えないような風貌だった。

「3号室・・・ここか」

僕は部屋のドアをノックした

「誰だ?」

「僕・・・D→Aだ」

「D→A?そのアンタが何しに来たんだ?」

「礼が言いたくてね」

「礼?ハハハ!面白いヤツだな。オレは任務を遂行しただけだぜ」

「それもそうか・・・」

「何だお前、以外にあっさりしてるな」

「まぁ、別にそれ以外に用はないからね。帰るよ」

「ああ。また会おうぜ。今度は戦場でな」

彼はそう笑って言った。




「ただいま」

「おかえり。随分遅かったね。」

「少し遠出をしてきたんだ」

「そっか。もう少しで夕飯ができるから座って待ってて。」

「うん」


こうして僕の平和な一日が終わった。



--------登場人物メモ--------

ナナミ・アークレット
年齢 14歳
血液型 B型

道路で倒れているD→Aを見つけて
同居している女の子




ーーーーあとがきーーーー

第四話!
戦闘シーンがまったく入ってません

まぁ、いろんなキャラが出てきていたので
良しとしようじゃありませんか!
ちなみにオペレータはD君に恋心を抱いているようで(何
まぁ、そこらへんは作者のこのみで
そんな話も書いて見たいな〜ということで(^^;)

まぁ、これからもいろいろな展開になっていくと思うんで
皆さん読んでくださいね〜

あとD→Aは「ディーやじるしエー」なんて読まないでくださいよ
あくまで「ディー・エー」ですからね
この名前、あるゲームのタイトルから取っていますが
まぁ、気付いた方も黙っといてください

後書きが長くなりましたねw
それでは!!
作者:クリムゾンベルセルクさん