サイドストーリー

ファントム 第七話 削除人
メールが一件
オペレーターからだった。

『最近、各企業の所有する研究施設や都市が何者かによって
襲撃されています。生き残った者の話では、何処の企業のものでもない
パーツをつけた黒い機体を見たといいます。ミッションの際には
気を付けてください』

そして緊急依頼のメール
クレストからだった。
『レイヴン、非常事態だ。我々の研究施設が何者かによって
襲撃された。中のガードMTも殆どが撃破されている。
その者の狙いは何かは分からないが。ガード部隊ももたないだろう
腕の立つものならだれでも構わない。至急来てくれ。』

依頼を受けるメッセージを送信し
ガレージに向かった。

ガレージのハンガーには赤くカラーリングされた僕の機体があった。

「お前の言ったとおりにしておいたぞ」

「ありがとうクロウド」

「それじゃあ出発するぞ」

ACをローダーに乗せ、目的地に向かった



そして目的地の研究所に到着した


中には悲惨な光景が広がっていた。
床には幾つものMTの残骸が転がっていた

通信が入ってきた
『レ・・・ヴン・・・気・・・つ・・・ろ』

そして奥に向かった。


部屋に入った瞬間、また一機のMTが謎の機体によって切り捨てられた

『ぐぁ・・・!』

そして爆発を起こす

その爆炎の後ろに黒い機体がいた
どこの企業のものか分からないパーツを付けていた

『君がD→Aか・・・』

『僕を知っている・・・・お前は何者だ・・・』

『僕はイクスパーゲター。通称EX・・・削除人とでも言っておこうか』
黒いACの目がじっとコチラを見る

『削除人・・・』

『この世の秩序を乱すものを削除する者だ。
          そして君のようなイレギュラー要素もね』

『僕が?』

『100%ならまだしも105%の働きをしてもらうと困るんだよ』

『何が言いたい・・・・』

『やりすぎたんだよ・・・・君は・・・・』

僕はグレネードを構え、黒いACに向かって放った

ACはいつのまにか次のフロアへの扉の中にいた。

『だが・・・今回の僕の目的はこの施設の削除であって
君の削除ではない。まぁ、邪魔をするというのなら
ここで君を削除しても構わないんだけどね。』

そう言って削除人は奥のフロアへ向かった

それを追って僕も奥へと向かった。

『一足遅いようだね・・・』

EXのプラズマライフルから光弾が放たれる
研究所のメインコンピュータを貫く

『削除完了、離脱する・・・じゃあ・・・また会うときを楽しみにしているよ』

そして黒いACは天井にプラスマライフルを構え放つ
天井にポッカリと大穴があく

僕もまたグレネードを構える

そしてEXに向けて放った

だが、弾は壁に当たり
爆炎の後には何も残っていなかった

「クソ・・・・」

『メインコンピュータの停止を確認・・・レイヴン、帰還してください」


(100%ならまだしも、105%の働きをされては困るんだよ)

その言葉が頭に響いていた。




---------登場人物メモ----------

イクスパーゲター (削除人、通称EX)

本名 ?
年齢 ?

この世の秩序を乱すものを削除する者
ACはすべて、オリジナルで構成されており
どこの企業のものかも分からない

イクスパーゲター 機体構成

機体名 D−01

頭部 EX−H
コア EX−C
腕部 EX−A
脚部 EX−L
ジェネレーター EX−G
ラジエーター EX−R
ブースター EX−B
FCS EX−F
インサイド EX−I
エクステンション EX−E
肩部武装右 EX−EC
肩部武装右 EX−M
右武装 EX−PR
左武装 EX−S

右腕武器は強力なプラズマライフルで、エクステンションの
小型エネルギー供給装置により、装弾数は無限となっている。
肩部の右はエネルギーグレネードでこれも無限となっている。
圧倒的な火力ですべてのモノを削除する。
作者:クリムゾンベルセルクさん