サイレントライン:空中要塞攻略作戦
「全ACの整備が終了しましたか!!」
「あと、エリアルガンナーの調整だけです!!」
「いよいよだな。」
「ああ . . それとコア、タイミングは分かっているよな?」
「当たりめぇよ!!お前がチャージしたと同時に発射だろ?」
「ああ、もちろんそれより速くても遅くてもだめだ。」
「わかってるさ。」
「それで、こっちの勢力はどれくらいなんだ?」
「レイブンだけで100数名、MT部隊は数百だそうだ。」
「凄い数だな。」
「まさに戦争だな ・・・ 」
「ああ、総力を上げてのな ・・・ 」
「 ・・・ コア、準備はいい?」
「ああ・・ばっちりさ、メイア。」
「そう言えば気になってたけど、
コアのコレか?」
ハンクが小指を出す
「そうですよ〜、もう付き合って半年になります〜。」
「へぇ〜、なかなか隅に置けないねぇコア君?」
「・・・ 作戦時に目標を変更してもいいんだぞ?」
ふいにコアの目が鋭くなる
「コア〜、怒っちゃだめだよ〜
だってホントの事なんだから〜」
「・・・ 仕方ねえな ・・ 」
「いいコンビだな、あの二人。」
「そうだな、シャウシュッツ。」
斬鬼とシャウシュッツが奥で話し込んでいると
そこに整備長のミガキがやってくる
「シャウシュッツさん、全ての機体整備が終わりましたよ。」
「すいませんねミガキさん。」
「いえいえ、こちらも仕事ですから。」
「ええ、そうですね。」
「それに、今回は特別な事ですから。」
「ええ・・・」
「 ・・・ また機体の整備をさせてくださいよ。」
「ああ、約束する!!」
「シャウシュッツ、行くぞ!!」
「ああ、分かった!!」
「さて、タイミングには気を付けないとな ・・」
「コアならきっと出来るよ。」
「そうだな、メイア ・・ 」
「出撃するぞ!!」
先発隊のシャウシュッツ達はいそいそと輸送機に
乗り込み、出発する
今回の作戦はシャウシュッツ、ハンク、コアの3人が
バリアの破壊を担当し、ブレイカー、ゲンズィ、
メイア、ナッツの4人が破壊後に乗り込み攻撃を
仕掛けるという物だった
「これで、旦那を送るのは何回目でしょうかね?」
「最初はレイブン試験の時でしたよね。」
「そう言うときもありましたねぇ、
今じゃあ信じられないくらいですよ。」
「そうですね、今では遠い昔のようですよ・・」
「あっしは、旦那ほど素晴らしいレイブンには出会ったことが
ありませんでしたね。」
「親父さん・・・」
「コレからもよろしく頼みますぜ、旦那!!」
「ええ、こちらこそ!!」
「なぁシャウシュッツ、空中要塞ってどれくらいの
規模なんだ?」
ハンクが質問すると
「比較するなら、グローバル社の数倍の面積さ。」
「マジかよ!!」
「だからバリアが強いんだな?」
「そう言うことだ、コア・・・」
「(リリスちゃんは無事なのかな?
できればオレが・・・)」
「ハンク、どうした?」
「・・・いや、何でもない・・・」
「 そうか(・・・妙だな?)」
「見えてきましたぜ・・・って、
なんだあのでかさは!!」
「あれがそうか!!」
「武装はグレネード砲台や対空砲が
山ほどあるな。」
「だが、バリアは見えないが?」
「普段は見えないような加工がしてある。
油断して接触すると黒こげだぞ。」
「そいつはごめん被りたいね。」
「じゃあ、そろそろ行くか!!」
「ああ!!いいか、打ち合わせ通りに行くぞ!!」
「よし!!これに二度目はないもんな!!」
「そう言うことだ!!」
輸送機が予定のポイントに到着すると機体の
降下準備が始まった
この作戦はまずシャウシュッツとコアがバリアを
破砕後、別働隊の斬鬼やブレイカー達が表面を
制圧した後MT部隊が突入すると言う物だった
「コア!!準備はいいか!!」
「いつでもいいぞ!!」
ホバリング状態の輸送機に乗ったコアは
チャージを開始する!!
「よし!!接近する、後は頼んだぞ!!」
バシュゥゥン・・・
「エネルギーチャージ率30・・60・・80・・」
キュイィィィン・・・
「バリア表面まで後1000!!」
バシュゥゥン!!
「チャージ率100%突破!!120・・150・・180!!」
ギュワアァァァン・・・
「距離100!!チャージ開始、オーバァー・・・」
ガシュ!!・・・ギュワァァァァン・・・
「200%突破!!準備完了・・・発射ぁ!!」
ギュワァァァン・・・ ズバワァァァァァン!!
「リィミットォォォォ!!」
ズヴァァァァ ・・・ バシャァァァァン!!
「やったか!!」
「タイミングは完璧だった!!あとは運に任せるしか!!」
・・・ ピシッ!!
「ん?」
・・・ バリャァァァン!!
「割れたぞ!!」
「よし!!成功だ!!」
「こちらブレイカー、バリアの破壊を確認!!
これより、突入する!!」
「こちらハンク、了解だ!!」
「よし、俺達も行くぞ!!ハンク!!」
「了解!!コア!!」
その頃、ブレイカー達は ・・・
「所詮はその程度か、D機関!!」
バガガガガガッ!!
「砲台からつぶさせてもらう!!唸れシャドウ!!」
バシュン!!バシュン!!
「援護するわ、ナッツ!!」
バシュン!!ガチャ・・・バシュシュシュン!!
「ハンドガンと言えど、急所さえ狙えば!!」
バンバンバン!!
ブレイカー達の部隊は配備していたD機関のAC部隊と交戦し
その圧倒的戦力にD機関の部隊は徐々に追いやられ、
無人の対空装備も次々と破壊されていった・・・
「・・・ちっ!!だがこのまま死ぬと思うな!!」
一体のACがメイアに向かって突撃する!!
「しまった!!」
「うそ!!・・・避けきれない!!」
「死ねぇ!!レイブン!!」
「させるかぁぁ!!」
キュワァァン・・・ バゴォォン!!
突如発射されたリニアキャノンによって
ACが消滅する!!
「コア!!」
「メイア、無事か!!」
「うん、私は大丈夫!!」
ガシュ!!ズバワァァン!!
「ぐわっ!!」
「相変わらずシャウシュッツも派手にやるねぇ。」
「 ・・・ ハンク、後ろ!!」
ボシュシュシュシュン!! . . バガァァン!!
「後方にミサイル射出だと!!」
「エリアルに死角はねぇぜ!!」
「これで対空機能は沈黙したな・・・」
「・・・よくもここまでやってくれたな!!」
「増援か!!」
「5機だな。」
「それに、あの真ん中にいるのはあの時の
二人組だな、ハンク!!」
「ああ、間違いない!!コア!!」
「久しぶりだな、レイブン?」
「まさかとは思うがその程度で俺達と
やりあう気か?」
「・・・それはこちらのセリフだ。
我らダークマターにその程度で
挑むのだからな・・・」
「RAYにアスタロスか・・・」
「アスタロス?ああ、それは私のもう一人
の名前でしたね、シャウシュッツ?」
「その様子から見て、マスターだな?」
「ご名答、元ダークマター隊長殿。」
「カーライルは何処だ!!」
「それは言えんな。」
「あくまでダンマリ ・・・か?」
「何とでも言え・・・」
「やるしかないな、シャウシュッツ?」
「そうだな、ブレイカー・・・」
「行くぞ!!」
バガガガガガッ!!
「いけ!!シャドウ!!」
バシュン!!バシュン!!
「戦闘システム・・・
コード:ガンナー起動!!
ソードキャノン発射!!」
キュウゥゥン・・バシュン!!
「その程度の攻撃など!!」
・・・ガガガガガッ!!
「RAY、援護する・・・」
バシュゥーン!!
「ふっ、遅いな!!」
「あのタイミングで回避だと!?」
「コッチにもいるぜ、敵さんよ!!」
ガシュン ・・・ ボシュシュシュン!!
「ぐわ!!・・・その声、あの時の赤い機体のヤツか!!」
「レッドバスターって言って欲しいね。」
「大尉、援護します!!」
バシュンバシュンバシュン!!
「ちっ!!隊員か!!」
「ハンク、ここは俺に任せろ!!」
「すまないな、ナッツ!!」
「ハンク!!飛べっ!!」
キュウゥゥン・・・バゴォォン!!
「うぉ!!リニアキャノンか!!」
「連続攻撃をさせてもらう・・・」
ボゴオォォン!!
「グレネードの波状攻撃だと!!」
「いいタイミングだな、ブレイカー。」
「ほら、ハンクぼさっとしない!!」
バシュン!!
「うわっ!!って、危ねぇじゃねぇかメイア!!」
「ボーっとしてるのが悪いんだろうが!!」
「うおぉぉりゃぁぁ!!」
バシゥゥュン!!・・・ズゴオォォォン!!
「なんだあのレーザーライフルは!!」
「あれが噂のシャドウか!!」
「くっ!!反撃だ!!」
バゴォォォン!!ズバワァァァァン!!
「よっと、軽い軽い!!」
バシュン!!・・ズガァン!!
「うぉ!!やってくれたな!!」
「3号、大丈夫か!!」
「ああ、腕をやられただけだ!!」
「させるかぁぁ!!」
ドドドドドドッ!!
「チェインガンか!!」
ドガガガガガ!!
「うわ!!当たったか!?」
「もらったぞレイブン!!」
「墜ちろぉ!!」
「はぁぁぁ!!」
バンバンバン!!・・ボシュウゥゥン!!
「ちっ!!足止めか!!」
「助かったぜ、ゲンズィ!!」
「ああ、さっさと片づけるぞ!!」
バシュン!!・・バンバンバン!!
「ちっ!!散開だ!!」
「しまった!!」
ズガアァァァン!!
「2号!!」
「やられたのか!!」
「今だ!!」
ズガァァァァン!!
「うおぉぉぉぉぉ!!」
ボゴォォォン!!
「3号!!」
「残るはあと一機!!」
「くそぉぉぉぉ!!」
バゴォォン・・・・
「・・やるな、シャウシュッツ!!」
「ちっ!!さすがはダークマターだな!!」
「ふっ、まだまだこれからよ!!」
ガシュン!!
「白兵戦か・・・面白い、受けて立つ!!
・・・コード:ソードマスター起動!!」
ガシュゥン!!
「うぉぉぉぉ!!」
シュゴオォォォ!!
「くらえぇぇぇ!!」
ズワアァァァ!!・・バシュゥゥゥゥン・・・・
「ここで借りを返すぞ、ヘッジ!!」
「何度言えば分かるんだ、俺はマスターだ!!」
「んな事知るかよ!!」
バゴォォォン!!
キュゥゥン・・バゴォォン!!
「やべ!!このままじゃ相打ちだ!!」
「間に合え!!」
ダダダダダダッ!!・・・チュンチュンボゴォン!!
「なに!!こちらの弾丸を撃ち落としたのか!!」
「サンキュー、ハンク!!」
「もう一度行くぞ、ハンク!!」
「了解だ、コア、ブレイカー!!」
キュゥゥン・・バゴォォン!!
バガガガガガッ!!
ドゴオォォン!!
「ちっ、小癪な!!」
「なに!!全弾回避だと!?」
「今度はこちらから行くぞ!!」
バゴオォォォン!!
「うわ!! ・・・煙幕か!!」
「ちっ!!謀られたか!!」
「くそ!!レーダーにも干渉してやがる!!」
「・・・何も見えない恐怖はどうかね?」
「後ろ!?」
ズバワアァァン!!
「うわぁ!!」
「ちっ、ハンク!!」
「この状態じゃあリニアも撃てねぇ!!」
「これでエンドだ・・・」
「そうはさせない!!」
バシュゥゥン!!・・ボゴォン!!
「なに!!後ろだと!!」
「メイアか!!」
「コア!!大丈夫!?」
「すまない、メイア・・」
「さぁ、どうするマスター!!」
「・・・・クククク・・・
ハアァーハッハッハ!!」
「・・・その笑い声、それこそアスタロスだな?」
「そうさ、俺がアスタロス様だ!!」
・・・たくっ、「マスター」も
ちまちまやってるからこうなるんじゃねぇか。」
「そう言うお前は大雑把すぎると思うがな?」
「言ってくれるじゃねぇか、レイブン!!」
「やって、やろうじゃねぇか・・徹底的にな!!」
「そうだな、コア!!」
「ククク、そうこなくちゃあなぁ?」
バゴォォォン!!
「バズーカでゴリ押しか!!」
「相変わらず無茶苦茶な野郎だ!!」
「どうしたどうしたぁ!!もう終わりか!!」
バゴォォォン!!バゴォォォン!!
「ちっ!!黙ってやられるわけには!!」
バガガガガガッ!!
「私だってやられるわけには!!」
バシュゥン!!
「やっと反撃か。」
バゴォォォン!!
「その程度で!!」
ガガガガガッ!!
「・・・よし、相手はハンクと
ブレイカー達に集中しているな・・
チャンスだ!!」
「3人でその程度か、全く地下にはロクなヤツ
がいやがらねぇな。」
バゴォォォン!!
「さすがにやる!!」
「こうなったらミサイルで・・・
何!!故障だと!!」
「あの時の斬撃が原因か!!」
「こうなったらコッチでフォローするしかないわね。」
「・・・いや、その心配はねぇぜ。
EXTENSION,BACKUNIT 強制解除!!」
ガチッ・・・ゴト、ゴトン
「観念したのか、レイブン?」
「いつまでも遊んでるんじゃねぇぞ!!」
キュワアァァ・・・バシュゥゥゥン!!
「なに!!なんだあの加速力は!!」
「ほう、少しはマシになったって事か!!」
バゴォォォン!!
「当たるかぁぁ!!」
バガガガガガッ!!
「何!!・・・直撃だと!!」
「メイア、ハンクの援護をするぞ!!」
「了解!!当たって!!」
バガガガガガッ!!
バシュゥン!!
「ちっ!!ウザったいんだよ!!」
バゴォォン!!
「くっ!!」
「・・・エネルギーチャージ完了・・・
ハンク!!そこから離れろ!!」
「コア!?、分かった!!」
「逃がすかよ!!」
「そいつはコッチのセリフだぜ?」
「何!?」
キュワァァァァン・・・バゴォォォン!!
「しまっ!!うぉぉぉぉぉ・・・・」
ズバワアァァァァン!!
「やったか!!」
「いいとこ取りかよ、コア?」
「いいじゃねぇかよ、コッチは
はらわたが煮えくりかえってるんだからよ。」
「まぁ、気持ちは分かるがな・・・。」
「取り敢えずコッチは一段落だな。」
「みんなは!!」
「そいつは心配ないようだぜ、ハンク?」
「・・・ちっ!!なぜだ、なぜ勝てない!!」
「悪いな、コッチも負けるわけにはいかないのでな。」
「くっ!!・・墜ちろシャウシュッツ!!」
バシュウゥゥゥン・・・ガシュ!!
「特攻か!!・・・カウンター!!」
ガシュン!!
「うぉぉぉぉ!!」
「・・・見切ったぁ!!」
バシュゥゥゥゥゥン!!
「・・・なぜだ、なぜ俺はヤツに勝てないんだ!!」
「自分の意志で戦えないヤツがハンターに勝てるはずが
無いだろう・・・RAY?」
「分からない、なぜ・・・ぐわっ!!」
ボゴォォォォン!!
「・・・終わったな、シャウシュッツ?」
「ああ、強敵だったよ。」
「そうだな。」
「・・・どうやらナッツの方も
片づいたようだな。」
「ああ、もう反応が無いようだな。」
「じゃあ、後方の部隊の出番だな。」
「ああ・・・来たぞ!!」
「これで第一段階は終了だな・・・」
サイレントライン:空中要塞攻略作戦 完
作者:ハンクさん
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