サイドストーリー

レイヴン
その世界には 青空が無かった…。
誰もが管理されるのを当たり前のように過ごしていた。
その世界で幅広く 利用される傭兵…人はそれをレイヴンと言った。

――――ここにある青年がいる。彼の名は「カズ」と言った
「なあ レイヴンってどうすればなれるんだ?」
コンピュータでのチャットで彼はひとつの質問を 親友の「マサ」にした
「お前 そんなこともしらねぇの!?」
と マサ、
「俺はNEWSとかは見ないからな 明日あたり教えてくれ じゃあ明日!!」
とカズは言って スイッチを切った。
カズがチャットを終了してから15分…
ザンッ!!
ACのブレード音である
「ココ居住区だぞ!? なんだってACが!?」
言いながらカズは 家から抜け出しシェルターへと駆けた。
シェルターは暗いが 何も見えないという感じではなかった。
「おぉい!! 誰か居るか!?」
静まり返り物音一つ聞こえない。
ふとカズは マサのことが気になってなり シェルターから飛び出した。
<ACが戦っている… レイヴンは俺たちのヒーローじゃなかったのかよ!!>
マサの家は カズの家から数分歩いたところにある。だが…
「そんな…」
マサの家は半壊しとても中に人が居て生きていられる様ではなかった。
「マサァッ!! 居るかぁ!?」
泣き声とも叫びとも付かぬ声を上げながら マサを探した。
探し始めてから数分…
「マサッ!! マサァァァッ!!」
倒れているマサを見つけカズは駆け寄った。
「ゴメンよ…カズ レイヴン試…験のこと…調べ…られなかっ…た」
「マサッ しっかりしろ レイヴン何てどうでも良いから!」
「俺…ダメ…みたいだ 逃げ…ろ カズ…」
そう言ったきりマサは氷のように冷たくなっていった。
「畜生!!」
カズは思わず 近くに廃棄してあったMTに向かって駆けた。
廃棄されたといっても マサと二人でこっそり修理していたのだ。
<何かあったら 俺たちが皆を助けるんだ>と…。
それはMTともACとも付かぬ 異様な機体だった。
「俺が…いや 俺たちが皆を守るんだ!!」


その地区は後にセクション513と呼ばれ 閉鎖された。
しかし 彼「カズ」は 奇跡とも言える可能性で 一命を取り留めた。
そうこれは 「終わり」ではない 「始まり」なのだ!!
作者:ジェットさん