MISSION10 Decisive Battle
−『ファル・スティズ』内部−
翌日…ガイス達は戦場となる宙域へと向かう。『ファル・スティズ』内部では全員ACを調節したり、休んだり各々行動している
シャワールームから水の流れる音がした
ガイス「ふぅ…これから一汗かくからな…」
体格の割に引き締まった筋肉…細身であるモノのその凝縮された体はある意味芸術性すら感じられる
ガイス「さて…ACでも調節に行くか…」
バタン…
扉の開いた音が2つ…ちょっと離れたシャワールームから別の人が出てくる。同じく引き締まった体…ガイスの体の相違点と云ったら胸の膨らみ方だろう
ガイス「うわ!!ここ男性用のシャワールームだぞ!!」
エクレール「ご、ごめんなさい!!!」
バタン!!
すぐさま自分の入っていたシャワールームへと戻りガイスが着替え終わるのを待つエクレール
ガイスはいつもは軽装な服を着ているが今日は宇宙服を着込み万全を期して望む
ガイス「もう出たから〜」
エクレール「は、はい…」
ガイス「(ビビった…まぁちょっとお得?)」
オイ
−『ファル・スティズ』 コックピット−
ガイス「みんな集まったな、これから俺らの役割を言い渡す、まず俺、アップルボーイ、エース、イーグル、エクレールは前線にて戦場に身を投じる。んでレインとロイヤルミストは後方より火力支援、及び対戦艦戦を頼む。二人は近距離戦には向いていないからな」
ベル「ベルは〜?」
ガイス「ベルは『ファル・スティズ』の武装により火力支援及び戦艦対戦艦戦を頼む」
ベル「えぇ〜、ベルもACがいい〜」
ガイス「ダメだ。ベルは『ファル・スティズ』を」
ベル「やだやだ!!ベルもACがいい!!」
ガイス「ダメだ!!!」
ガイスの一喝…全員に沈黙が走る
ガイス「…ベル、パパ達の気持ちを分かってくれ…お前がこの大多数の戦場に出るとそれだけ『死』の確率が上がる…だから…」
ベル「…」
ガイス「だから…『ファル・スティズ』を頼む、この艦はそう簡単に墜ちない。それに『ファル・スティズ』で俺らは『ゾグルデ』に帰らなきゃいけないんだ。この艦も無事じゃないとダメなんだよ」
ベル「…分かった…パパの言う通りにする…」
ガイス「…OK、以上だ。全員配置に付け!!」
一同『了解!!』
−宇宙−
宙域には無数に配備された戦艦の数々…地球軍は約戦艦数100ほどと云った所か…それに対し月側の戦艦の数は約50ほどだが既に宙域に出ているACの数が多かった。多分戦艦でACを出すより月基地から直接出撃した方がいいと踏んだのだろう
月側に配備されている中の機体に多分宇宙用のMTだろうか?脚部と呼べる部位は存在せず、球体型のボディに埋め込み式の多角型ブースター、そして武装の数々があった。武装には無反動の改造が全てに施されている
ガイス達も機体制御用ブースターを取り付け、戦場へと駆る
レイン『ガイス、ほんとに制御ブースター付けなくて大丈夫?』
ガイス「あぁ、武装全部の『クセ』は全部覚えた。大丈夫だ」
ガイスは全ての武装の反動の大きさを覚え、『アークエンジェル』を部分的に稼働させることにより無反動機能と同じ効果を出せるようにしていた
ちなみに、宇宙ではACの機動力を縛る重力は存在しない為いくら重量オーバーでも全てのブースター出力さえ調節すれば全く問題は無い。おかげでエクレールは肩に単発式タイプの『無反動リニアグレネード』とチェインガンを装備していた
『リニアグレネード』はイーグルから設計図を貰い、ガイスに頼み両肩用武装から片方の肩に付けれるように改造を加えた物
全ての武装の弾薬は全て地球で調達し『ファル・スティズ』内で加工、全て補給用の弾薬となっている
ガイス「しっかしなんだ?あのボールみたいなやつは?」
宇宙用MTを見てガイスがつぶやく(ボールって言ってもサッカーボールとかバスケボールとかのボールです。あの某名作ロボアニメの『ボール』じゃないです、念のため
レイヴン『あれは宇宙用MT、ただしあれにはあるシステムが組み込まれているがな…』
ガイス「お、レイヴン。来てたの。てかシステムって何だ?」
レイヴン『仕方ないだろう!!俺も参加しないと…システムと言うのは略称名『AC.D.S』』
ガイス「『AC.D.S』?ACは分かるけどDSって?」
レイヴン『『ACDS』…正式名『アーマード・コア.ドール.システム』だ。無人機体でな』
ガイス「無人?AIか?」
レイヴン『AIなんか優しいもんだぜ…『AC.D.S』に組み込まれているデータは異常だ…人が乗っていないから着弾時の衝撃で怯んだり、例え敵が大多数でも怯まない…一番やっかいなのが自らの『死』を恐れない事だ』
ガイス「なるほど…死を超越した、ただ戦うだけの兵器って訳か…タチが悪いな」
レイヴン『あぁ…MTは全部『ACDS』が組み込まれているから殆ど捨て石で使ってくる。タチが悪いのがACに組み込んで使ってくるのもあるって事だな…反応速度、状況に応じての使用する武装、移動ルート全てが人を凌駕する』
ガイス「タチ悪ぃ…まぁ人形にやられてたら世話ねぇな…」
レイヴン『それはあいつらの動きを見てからいいな、『彼』がいてくれればもっと戦況は良かったのに…』
ガイス「『彼』?」
レイヴン『謎が多い元A-1トップランカーさ、『彼』ならあんたにも引けを取らない戦いをするぜ。今はどこにいるか…生死すら不明だけどな。後は敵側に寝返った『ヴィクセン』と『レヴィア』だな…奴らもやっかいだ』
ガイス「へぇ〜、その人とも戦ってみたかったな」
レイヴン『『彼』は素性も何もかもが謎に包まれている…更に数ヶ月前に謎の失踪だ』
ガイス「失踪ね…そのウチひょっこり帰ってくるんじゃないのか?」
レイヴン『多分な』
ガイス「あ、ちなみに『ヴィクセン』ってのはどんなACに乗ってるんだ?」
レイヴン『『ヴィクセン』は銀色の機体で軽量級のACだ、装備はブレードとENライフルのみなんだが過去のデータだ。それに宇宙だしアセンを変えてくるかもしれない』
ガイス「そうか、了解」
レイヴン『後『レヴィア』だが…』
ガイス「『レヴィア』なら既に俺が『ゾグルデ』で倒したぜ」
レイヴン『何!?あの『レヴィア』を!?』
ガイス「あぁ、ついでにこの2丁のKARASAWAMk.Uは『レヴィア』の機体から頂戴したものだぜ」
レイヴン『そうか…あの『レヴィア』を倒したか…そうするとお前がこっちにいれば百人力だな』
ガイス「お褒めの言葉有り難く頂戴するぜ」
レイヴン『『レヴィア』と『ヴィクセン』は…『地球』の裏切り者だ』
ガイス「…」
レイヴン『元々はこちらについていたんだ…しかし…ある日突然宇宙船を防衛局から強奪し、『月』へ行ってしまった…時々戦闘に参加していたらしいが結局『兵器』の元へ行ったみたいだな…』
ガイス「まぁ張り合いがあるレイヴンがいる『ゾグルデ』に来たんだろうな」
レイヴン『だろうな…ところで背中に装備してあるのは何だ?』
ガイス「背中のって、ウィングの事か?」
レイヴン『いや…このでかい『モノ』だよ…』
『レイダー』の背中…『アークエンジェル』のウィングの付け根の空いたスペースに大きな『モノ』が装備されていた
ガイス「あぁ、これか。これはブレードの『エクセリオン』だ。超強力だぜ」
『エクセリオン』の詳細は一番下に書きます
レイヴン『…お前とは二度と戦いたく無くなってきた…』
ガイス「まぁまぁ、またその内戦おうぜ」
レイヴン『…ん?そろそろ動き出したか?』
ガイス「みたいだな…」
『月』の艦隊が、『地球』艦隊を目指し進行を開始した
レイヴン『んじゃな、『AC.D.S』には気を付けろよ』
ガイス「了解、んじゃ俺らも行くぞ!!」
ゾグルデ人一同『了解!!』
ガイス「俺は一足先に行って来る。すぐ来いよ〜〜」
ギュォォォン!!!
『アークエンジェル』をフル稼働させ、一気に敵陣へと向かう
レイン『私たちも負けてらんないよ!!』
ギュィィィ…ドゴォォォ!!!
OBを持つ者はOBで突っ込み、OB無しの者はブーストを吹かし敵陣へと進んでゆく
『地球』艦隊はACを出撃させており、既に宙域では戦闘が始まっていた
ガイス「やば、出遅れたな!!」
ギュォォン!!!ババシュゥゥゥ!!
戦乱の中に飛び込みKARASAWAMk.Uやホーミングレーザーを撃ち、次々とACやMTを撃破していく
ガイス「あんまり動き良くねぇな…っとと!!」
いきなりMTが隊列を組み、ガイスへと集中砲火を浴びせる
ガイス「なんで俺だけ〜?まぁ、いいけど…な!!」
ガシッ…ズバババッ!!!
『エクセリオン』を手に取り、MTを撃破していく
ガイス「レイヴンの言った通りだな…全く味方が撃破されても動揺しねぇし…あぁ〜めんどくせ、リミッター解除」
バシュゥゥゥ!!!!
くっつけた状態のKARASAWAMk.Uから青い巨大なENレーザーが発射され、その斜線上にいたACやMT、更には戦艦までも撃ち落とした
ガイス「うし!!」
???『ふむ、生きの良いのがいるな』
ガイス「お?あんたは…」
突如銀色にカラーリングされたACが出てくる
ヴィクセン『私の名は『ヴィクセン』』
ガイス「そうか、あんたが『ヴィクセン』か楽しませてくれそうだな!!」
ヴィクセン『戦闘を楽しむのは私の役目だ、MT共こやつはいい。他を狙え』
そう言い放つとMTやACはガイス達の元から離れて行った
ガイス「サンキューそいつら邪魔だったんだ」
ヴィクセン『こやつらがいたところでお前が被弾するような事はなさそうだからな』
ガイス「ふん、まぁいい行くぜ!!」
ギュォォォン!!!
宙域の戦闘区域から少し離れた所でその人知を超えた戦いが今始まる…
一方ガイス他のレイヴンタチは
レイン「はいはい邪魔邪魔!!『ヴォルテック・ブラスト』第1射!!」
バシュゥゥゥ!!!
常に動き回りその強力過ぎる紅いEN弾を発射しまくる
レイン「第2射!!」
バシュゥゥゥ!!!
1発で何十機というMTやACを葬り、戦艦までも撃沈している。レインのみで既に100機以上のMTやACを撃墜している
地球艦艦長A『何というレイヴンだ…たった1機で…我々が手こずるあの『月』の者達を倒していく…』
レイン「ブレード最大レンジ!!行くよ!!」
ザシュゥゥゥゥ!!!!
今度はブレードの最大発動、過去ガイスの使用したブレードを更に強化、改良を施した左腕用ブレードでありレンジはACどころかACを縦に5機立てるぐらいの大きさである。そのためブレードだけでもまとめて何機も撃破することが可能
ブレードの刃の部分も『ヴォルテック・ブラスト』と同じく色は紅い
地球艦艦長A『味方になると頼もしいが…敵で無くて良かった…紅き…舞姫…だな』
アップルボーイ「さてさて味方の皆さん!!退避して下さいね〜!!『エナジーバースト』!!!!」
ボシュゥゥゥゥ!!!!
今度はアップルボーイが右腕の巨大なEN銃をぶっ放す
『エナジーバースト』はCR-WBW98LXの銃身部分を右腕用に改造し、エクステンションにENチャージャーを装備した改造パーツである
地球艦艦長A『こっちもばけもんだぁ〜〜!!!!』
エース『チューニング以外何にもしてないがこのエース様をなめんなよ!!!』
ドゴォォォン!!!ダララララララ!!!
グレネードを撃ち、ACが硬直している間にチェインガンで頭部、脚部、腕部を全て破壊する
地球艦艦長A『こいつもかぁ〜〜〜!!!!!!』
地球艦操舵A『艦長!!敵ACに潜り込まれました!!真正面です!!』
シュィィィ!!ガチャッ!!
艦橋の目の前で右腕のライフルを構える『月』のAC
地球艦艦長A『く…これまでか…』
ドゴォォォォォ!!!!
今度は側部から黒い物体が飛んで来て、ACを破壊する
地球艦艦長A『何だ?今の弾は…』
ベル『そこの艦〜、油断したら危ないよ〜』
地球艦艦長A『今度はめちゃでけぇぇ〜〜!!!!』
『ファル・スティズ』は地球艦より一回り以上も大きく、更に足回りも地球艦より優れている
地球艦艦長A『なんなんだ〜〜!!あんたらは〜〜〜!?』
地球艦操舵B『艦長!!先ほどから絶叫しすぎです!!』
地球艦艦長A『うるせぇ!!絶叫せずにいられるか!!』
ファル『そこの地球艦ロール角10%、右舷へ旋回して下さい』
地球艦操舵A『りょ、了解!!』
ドゴォォォォ!!!!
再び、地球艦がいなくなったところに黒い弾を撃ち込む。下部には月艦がいたのである
ドゴォォォン!!!ドゴォォン!!ドゴォォ!!
ベル『うん、ブラックホール砲絶好調♪』
地球艦艦長A『ブラックホール砲〜〜〜!?なんじゃそりゃ〜〜!!!!』
ロイヤルミスト『邪魔だ』
ドドドドドドドドドド!!!!!
今度は別のACやMTの密集地帯にミサイルが地球艦の目の前を通過し、大量に撃ち込まれる
地球艦艦長A『味方艦か?ってACだぁぁ〜〜〜!!!!』
ロイヤルミストの使う『ランチャーエクスプロード』は発射する時の最大発射数、実に100発以上。普通なら艦が撃つ量のミサイルである
ロイヤルミスト『五月蠅いぞ』
地球艦艦長A『これが黙ってられるかぁ〜〜〜!!!!!』
イーグル『あんたら邪魔だ!!どけ!!『リニアグレネード』!!』
ドギュゥゥン!!!
同時に発射された2発のグレネードが艦橋の目の前を通過する
地球艦艦長A『……!!……!!』
口を開くが声にならないらしい(笑
エクレール『はいはい!!どいて頂戴!!』
ザシュザシュッ!!!ドドゴォォン!!!
今度はエクレール、『JPN/SWORD改』を振り回し、次々と『ファル・スティズ』に取り付いているACやMTを撃破している
地球艦艦長A『おぉ…あんたは地球人だな…よかった』
エクレール「え?何言ってるの?私はゾグルデ人よ」
地球艦艦長A『何言ってやがる、それどう見てもジャパニーズソードじゃないか』
どう見ても確かに日本刀ではあるが、違う
エクレール『だから、これは同じゾグルデ人のガイスさんが作ってくれた剣なんだって!!ジャパニーズなんか知らない!!』
ザシュザシュ!!!
斬りつけつつも答える
地球艦艦長A『何〜〜〜!?まぁいいか』
地球艦操舵B『艦長…考えるのめんどくさくなったんですね?』
地球艦艦長A『ち、違う!!あいつがそういうならゾグルデ人なんだろう!!ちなみにお嬢さん、ガイスと云う人は今どこに?』
エクレール『あそこ!!』
戦闘中にもかかわらず『JPN/SWORD改』で方向を指す
地球艦艦長A『どれどれ…って何だ…これ…』
そこには蒼い閃光と白い閃光が絶えず飛び交い、攻撃を繰り返している2機のACがあった
地球艦艦長A『あ…』
地球艦操舵A『あ?ってなんですか?』
地球艦艦長A『ありえねぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!』
本日最大の絶叫(笑
そしてレイン達の善戦から再びガイス達の戦闘へ
ガイス「ぐ!!なかなかやるな!!」
ヴィクセン『貴様もな!!』
ギュォォン!!バシュバシュゥゥゥ!!!
2機は絶えず動き回り、銃を撃ち近づきブレードを交わし攻撃を繰り返す
ズバァァ!!!
やっと『エクセリオン』がまともに当たった
ヴィクセン『ぐ!!仕方ない…本気で行かせて貰うぞ!!』
ガイス「はん、今まで手を抜いてたって訳か?」
ヴィクセン『なめると痛い目にあうぞ?』
ギュィィ…ガチッガシュンガシュン…バシュゥゥ…ドゴォォォ!!
移動中、敵AC『スティンガー』が変形し戦闘機のような形態に姿を変える。そして先ほどより更に速度を上げ接近してくる
ガイス「な!!なんだと!?」
ヴィクセン『言っただろう!!本気でやらせて貰うと!!』
バシュゥゥ!!
KARASAWAMk.Uを撃つがいとも簡単に回避される
ヴィクセン『ふん、この形態。なめて貰っては困る』
ガイス「その形態じゃ腕は振り回せない!!ブレードが使えないだろう!!貰った!!」
ザシュッ!!
確実にブレードのヒットした音が響く…
ガイス「な…」
ヴィクセン『先ほどからあれほどなめるなと言っただろう!!』
下部の腕が変形し、姿を変えているモノのブレード口は下を向き、発動させた状態で上空を通過すれば飛行形態でもブレードで斬りつけることが可能
ガイス「畜生!!」
ヴィクセン『ふふふ…後どれだけ持つか楽しみだなぁ!!はははははは!!!』
速度もガイスの『アークエンジェル』に匹敵するだけの速度を出す『スティンガー』
ガイス「くはぁ〜〜、このACでここまでAP減らされたのは初めてだぜ…」
ヴィクセン『ふむ…戦況はあまりよろしく無いな…仕方ない、おいオペレーター『リヴァイバル』を出せ』
オペレーター『りょ、了解です』
ガイス「なんなんだ?『リヴァイバル』って…」
ヴィクセン『知りたいか?ならば少しの間戦いを止め、見ていろ』
ガイス「…いいだろう」
2機は停止し、揃って『月』の基地を見ている…
−『月基地』 格納庫−
メンテナンスクルー「早くしろ!!こいつを出撃させる!!」
バタバタとメンテナンスクルーは走り回り出撃準備を整える
???『早くしてよねぇ〜』
メンテナンスクルー「わ、分かってます!!すぐやりますので少々お待ちを!!リヴァイ様!!」
リヴァイ『はぁ…コックピットは狭いんだからね〜、退屈でしょ〜?』
オペレーター『出撃準備完了、出撃して下さい』
リヴァイ『了解〜、リヴァイ『リヴァイバル』行くよぅ!!』
月基地から戦闘宙域へと向かう戦艦クラスの『モノ』が出撃する
−宙域−
ガイス「あれが『リヴァイバル』?でけぇな…戦艦か…」
ヴィクセン『ふふふ…大きいだろう、しかし『リヴァイバル』の能力は別の所にあるのだよ』
ガイス「別の所…?」
ヴィクセン『見ていれば分かる。しばらく待て』
リヴァイ『行くよぉ〜『リヴァイバル』〜』
ガコォォン…ガコォン…カシャン…キュィィィィィ…!!
『リヴァイバル』から砲身の様なモノがせり出してきてENチャージを開始する
ガイス「お、おい…まさか…」
ドゴォォォォォ!!!!
途轍もなく大きなEN弾が一気に『月』側の戦艦やAC、MTごと『地球』勢力を壊滅させる
リヴァイ『うん、『イスローグ』好調♪』
ガイス「おい!!みんな大丈夫か!?」
ベル『『ファル・スティズ』は大丈夫〜』
レイン『大丈夫、何とか回避したよ』
イーグル『あれぐらいでやられるか』
エース『同じく』
アップルボーイ『右に同じく』
エクレール『掠っちゃいました…脚部が中破の状態です』
ロイヤルミスト『俺は大丈夫だ、プラズマ爆流とプラズマによる磁気場の乱れがすごいがな、まぁECMと同じ状態だ。特に問題は無い』
ガイス「了解、それじゃみんな帰還してくれ。『地球』も総崩れ、このまま戦闘続けても勝てないからな」
一同『了解』
ヴィクセン『冷静な判断だな』
ガイス「これでも場数踏んでるからな」
ヴィクセン『しかし、宇宙戦の体験はあまり無いようだな?私はここで失礼する。それ以上いると死ぬことになるからな』
ガイス「あ、待て!!」
ドゴォォォ!!!!
ブースターを吹かし一気に『スティンガー』は宙域を離脱する
ガイス「な〜んであいつは離脱したんだ?このまま戦闘してれば勝てたかもしれないのに…」
地球艦艦長C『おいあんた!!早く艦に戻れ!!死ぬぞ!!』
ガイス「え?」
地球艦艦長C『バカ野郎!!背後を見ろ!!今あんたは地球の重力に引っ張られて大気圏に突入しそうなんだよ!!』
ガイス「やば!!サンキュー!!」
ギュォォォ!!
『アークエンジェル』をフル稼働させるがなかなか進まない
ガイス「ん〜…無理だったか…レイン〜」
レイン『なに?』
ガイス「大気圏突入後、俺のACを回収してくれ。もう大気圏から抜け出せねぇや。このまま突入する」
レイン『えぇ!?』
ガイス「んじゃま後で〜、通信切るぞ」
ブツッ…
ガイス「さて…頼んだぜ相棒!!」
クルッ…ギュォォン!!!
旋回し、大気圏へと突入を開始する
ガイス「(問題は損傷箇所がどれだけ耐えられるかだな…耐えられなかったら…いや大丈夫だ!!)」
−MISSION10 END−
−後書き−
はい、容量上これぐらいで切らないとまずそうなので中途半端に切ってMISSION11に持っていきます
さて…またまた新武装登場です
武器名:『エクセリオン』
種別:大型ブレード
背中に大型ブレード『エクセリオン』を装備しており、KARASAWAMk.Uの改造ブレードでは無くちゃんとしたブレードも装備出来るようになった
『エクセリオン』は形式的に言うと『実剣型大型レーザーコーティングブレード』かな?(かな?って何?
剣身にはレーザーでコーティングされており、只の実剣より数倍の攻撃力を上げることが可能。更に『レイダー』のプルトニウムジェネレーターのおかげで『JPN/SWORD』や『JPN/SWORD改』より更に数倍攻撃力が上がっている
剣身の長さもAC並みの大きさを誇り、目の前で出されそんなモノを振り回されたら敵は基本的にビビるかも(ぇ
KARASAWAMk.Uもまた改造されており、2丁の銃をくっつけ右手だけで持てるようになった
右腕ににくっつけたKARASAWAMk.Uを持ち、左腕『エクセリオン』を装備するスタイルが一番凶悪かも(ぇ
後は作中に出てくる『ヴィクセン』ですがACが飛行形態へと変形します
これはアーマード・コアBBSのアイコンにある『飛行形態ヴィクセン』から使わせてもらいました。ちゃんとエル・フライレさんからの許可も貰っています♪
同じく巨大AC『リヴァイバル』
これは変形型巨大ACです。巨大過ぎるため宇宙専用のACなのですがその圧倒的な力で次々と敵を倒していく
『リヴァイバル』の主砲とも呼べる『イスローグ』EN弾の大きさを例えで云うならば
普通のACの大きさを1とすると『イスローグ』から発射されるEN弾は20以上、まず撃たれると多大な損害が出ます
これは『ヴィクセン』からヒントを得て、俺なりにアレンジしたモノです。う〜ん形は…ACNXの『レビヤタン』の様な感じの形で巨大ACに変形すると思っていただければOKです
それではまた次作で!!
ヴィクセン「おい、朱雀」
朱雀「えぇ〜〜、敵にも話しかけられた…」
ヴィクセン「貴様、私の設定の元であるエル・フライレ殿から頼み込み、使わせて貰ったというのに敵として使用するのか!?」
朱雀「いやぁ〜〜…じゃないと張り合いが無いし…」
ヴィクセン「…」
朱雀「いや待て早まるな…何で拳を握ってるんだ…明らかに殺意を感じる…ぎゃ〜〜!!!」
ドゴォォン!!!
作者:朱雀さん