サイドストーリー

MISSION12 Final Battle in 『Space』 and 『Zogulde』…
−宇宙−

ガイス達は再び2日前と同じ戦場へと舞い戻ってきた…宙域にはまだ無数のACやMT、戦艦の残骸が浮遊していた

ガイス「よし、じゃぁみんな行くぞ!!『ヴィクセン』は俺の獲物だから手を出すなよ〜」

イーグル『俺もそいつとやりたいけど…』

ガイス「No〜!!俺がやる」

イーグル『はぁ…仕方ないか…いいぜ』

エース『『リヴァイ』とか云う奴は俺に任せろ!!』

エクレール『どうしてですか?みんなで戦えば楽に撃破出来ると…』

エース『バカ野郎!!あ、エクレールはレディだから野郎じゃないな…けどレディの相手は紳士がするのは当たり前だろう?』

一同『………』

エース『な…なんだよ…』

ガイス「はぁ…そんなこと言わないでちゃんと戦って下さいね?」

エース『戦うさ、大丈夫だ』

レイン『あ、敵が来たみたいだよ〜』

ガイス「よし、じゃぁ行くぞみんな!!」

一同『了解!!』

ガイス「地球指令!!こちら『ファル・スティズ』隊、これより戦闘を開始する!!」

指令『了解!!こちらも迎撃体制に移ります、『ヴィクセン』と『リヴァイバル』と云うACはお任せしました!!』

ガイス「迎撃じゃダメだ、打って出るんだよ指令!!」

指令『…了解!!全軍に通達!!『これより防衛局隊は敵に打って出る!!遅れを取るな!!打って出るんだ!!繰り返す!!………』』

ガイス「行くぜ!!」

宙域には幾つもの弾丸やEN弾が飛び交い、静かな宙域から一気に戦闘宙域へと変貌する…

ガイス達や地球軍も勿論のこと、こんな戦闘を今日で終わらせるために…



−AC『ジェネシス』コックピット−

ガイス「ヴィクセンはどこだ?出てないのか?」

ピピッ…ピーピーピー!!!

画面にエラーの表示が所狭しと表示される

ガイス「ん?エラー…あぁ『あいつ』か」

???『その通りだよ、ガイス。さてそれじゃぁ『N-G-P』をACにダウンロードするよ、いいね?』

ガイス「なぁ確認なんだが『N-G-P』ってどんな能力だ?」

???『『N-G-P』は以前の『G-mode』の強化版だね、『G-mode』ではキミのお気に召さなかったようだから作り替えたよ。ふふふ』

ガイス「『G-mode』の?効力は?」

???『効力は以前と同じ、バーサーカーになれるね。けどキミは敵味方関係無く攻撃するのはお気に召さなかったようだから敵と味方を識別して攻撃目標を特定出来るようにしたよ。代償は…使用する事にキミの寿命を10年貰うよ』

ガイス「寿命を10年分か…痛いけどまぁいいか。前みたいにケーブル刺さったら俺使わないぞ?」

???『そこも問題無いよ、今度はケーブルをキミに突き刺すんじゃなくて、腕にベルトを巻き付けてそこからデータを貰うようにしたからね。どうだい?これならお気に召すかな?』

ガイス「…まぁ寿命減らされるのは痛いけど最悪の場合仕方ないか。いいぜ。もう一つの『ファスト・サーチ』はどんな効力があるんだ?」

???『『ファスト・サーチ』はキミの娘であるベル君が持っている『先読み』の強化版だよ。戦闘になれば分かるよ』

ガイス「了解、じゃぁ『N-G-P』をACにダウンロードしてくれ。あんまし時間無いんだ」

???『分かったよ、こんな時にキミに死なれたら私もあまり嬉しくは無いからね』

ピピッ…ピー

コンピューター『ダウンロード完了』

???『それではまたね…ガイス』

ガイス「またな」

ブツン

画面から『あいつ』の画像が消え、通常の状態へと戻る

ガイス「それじゃ行きますか!!とりあえずヴィクセンが出てくるまでその辺のザコ敵と人形を撃破しておくかな」

ギュォォォン!!!

戦場から離れた所から一気に戦乱の中へと飛び込んでいく…

既に『月』軍と『地球』軍の戦いは始まっており、幾つもの爆発や弾が飛び交いあっていた



−地球のとある孤島−

地球上のある孤島

???「おじさん、空の戦況はどう?」

男性だろうか?話声が聞こえる

おじさん「う〜ん…あまりよろしくなさそうだな…行くのか?」

???「うん、僕も地球人だし戦えるなら戦わなきゃ」

おじさん「そういうと思ってACはもう整備済みだぜ、後は宇宙船をどこかで手に入れないとダメだな」

???「銀行に結構お金残ってるはずだから買うよ」

おじさん「宇宙船買えるだけ金持ってたのかよ!?」

???「多分ね、ダメだったら防衛局まで行って宇宙船借りてくるよ」

おじさん「分かった、気を付けて行ってこいよ」

???「うん、それじゃ戦闘終わったらまた戻ってくるから」

おじさん「あぁ行ってこい」

???「うん、行ってくるね」

そう言い、ACへと搭乗する

???『『エターニア』発進します!!』

ギュォォォン!!

島の中央辺りから淡い紫のカラーのACが防衛局の方向へと向かって『飛んで』行く…

おじさん「お前さんならきっとやれるさ…きっとな…」

そしておじさんは『エターニア』と云うACを見送った…



−『地球防衛局』 本部−

???は結局宇宙船は買えるほどのお金を持っていたがすぐに出発出来る状態の船が無く買うのは断念し、『地球防衛局』の本部へと来た

ギュィィン…ズズーン

上空から降りてきて、適当な場所に着陸する

???「え〜っと…アルセさんにはどうやって話をしようかな…」

警備兵『貴様!!ACで堂々と降ってきてなんのようだ!?』

対人戦での防衛の為の警備兵がやってきた

???「え〜っと僕も宇宙に行って戦闘に参加しようと来たんですけど…宇宙船って借りれますか?」

警備兵『へ?』

何とも気の抜けた返事である…

???「はぁ…君たちじゃ分からないよね、直接アルセさんに話付けるから〜」

警備兵『ちょ!!コラ!!』

ピピピッ…ブゥン

キーボードを操作し、直接回線をアルセの元に繋げる

アルセ『誰です?』

???「僕ですよ〜」

アルセ『あなたは!?どうしてここに?』

???「えっとですね、僕も宇宙に行って戦闘に参加するので宇宙船を貸して下さい」

アルセ『分かりました、ではC-531ポートの小型宇宙輸送船を使って下さい』

???「ありがとうございま〜す♪」

通信をしながら移動しポートに移動する

アルセ『しかし、あなたは今までどこにいたのです?連絡も取れなくなっていたし…』

???「…僕は…人殺しはイヤなんです…例え悪人でも善人でも…イヤなんです…だから逃げました。けど今回は仕方ないと言う、言い方はおかしいですがやらなくては地球にいるみんなが殺されてしまうかもしれないし…」

アルセ『そうですか、分かりました。あなたの事です。なるべく殺さないように倒すつもりですね?』

???「はい、その通りです」

アルセ『まぁ『月』の艦隊を壊滅出来れば私もそれでいいので構いません』

???「ありがとうございます。戻ってきたら紅茶をいただけますか?」

アルセ『そうですね…丁度アールグレイのいい葉が手に入ったところです、戻ってきたら私の部屋に来て下さいね』

???「は〜い、じゃぁまた」

ギュィィィ…ドゴォォォォォ!!!!

小型の宇宙船が空へと舞い上がる…

アルセ『お気を付けて…元トップレイヴン…』

???とは『レイヴン』が言っていた最強のレイヴンの事である名前は…まだ取っておこう♪



−戦闘宙域−

様々なACやMTが飛び交う中、8機のACは異常な速度で敵を撃破していく

ガイス「みんな無事か〜?」

ピカッ

画面のはじっこにYESのサインが全員分点る

ガイス「OK〜、ロイヤルミストお前そろそろ弾切れ近いだろ?まだ残弾数が残ってる内に補給してこい。弾切れしてからじゃ、帰還途中に襲撃されたらまずいぜ?」

ロイヤルミスト『了解』

多少、苦戦を強いられている地球防衛軍にとってガイス達の存在は大きなモノだった。撃破されそうになり身を縮め、目を瞑っている間にいつの間にか目の前のAC撃破されているなどよくあることであった。中でも…

ギュォォォン!!!

地球防衛軍兵A『なんだ!?』

ザシュッ!!ドゴォォン!!

ガイスの『ジェネシス』がそこら中の敵を『エクセリオン』で斬りまくり、次々と倒していく

ガイス「そこの人、ぼけっとしてるとやられるぜ?」

地球防衛軍兵A『え?あなたは今どこに?』

ガイス「は?目の前飛んでるけど…あぁ、速度早すぎて見えないのか」

ギュォォン!!

地球防衛軍兵A『??もしかしてあの蒼い閃光が?』

兵士の目の前を絶えず飛び交う蒼い閃光…それは次々と敵のACやMTの元へ飛び、次々と撃破している

ガイス「そうだ」

地球防衛軍兵A『蒼い閃光…すごい…』

ガイス「さて…お前ら邪魔だ!!消えろ!!FULL BLAST!!」

ガシャン…ドゴォォォ!!!!

『ジェネシス』が一旦静止し、KARASAWA、『バーフィスト』、ホーミングレーザーを全て発射する。まとめて50以上は撃破しただろう

地球防衛軍兵A『す…すごすぎる…』

ガイス「うし…いいだろう、そこのあんたら、ここは任せた。他のとこ撃破しに行くからヨロシク」

地球防衛軍兵達『了解!!』

ガイス「(早く出てこい…ヴィクセン…)」



−惑星『ゾグルデ』 『新発展地区』 ガイス宅 AC格納庫−

懐かしく舞台はゾグルデへ

『ゾグルデ』ではガイス達が『地球』行ってから平穏な日々が続いていた

ザングース「ふふふ〜ん♪やっぱりオリジナルパーツっていいねぇアルマちゃん♪」

アルマ「確かに異常な強さがあるけどガイス怒らないかな…」

ザングースとアルマは『新発展地区』に結局停滞することにして、ガイス宅で暮らしていた。ザングース達の目の前には3機のACが置かれている。1機は2脚のACでもう1機はシルエットからしてタンクだろう3機目はゲイルの『ノヴァ』である

ザングース「だいじょ〜ぶだってアルマちゃん♪ガイス君には『レイダー』があるし、あれだけでも十分強すぎるから『これ』はもう使わないでしょ」

目の前に置いてあるAC…それは元々ガイスの2号機『ヴァインス』と3号機『ルシファー』である。ザングース達は俺を『勝手に』装備を変更し、自分用のACへと作り替えた

ちなみにザングース達が『ジェネシス』の存在を知らないのはガイスが宇宙に出てから作り始めたからである

アルマ「まぁいいかな?おかげで私たちもかなり戦えるようになったと思うしね」

ゲイル「二人とも、順調か?」

ザングース「あ、ゲイルさん。もう調節も完了しました」

アルマ「ほんとにだいじょぶですかね?これ使っちゃって」

ゲイル「大丈夫だ、あいつが文句を言うようなら私が話を付けるからな」

バキバキ

そんなことを言いつつもしっかりと手を握り、関節を鳴らすゲイル

ザングース「大丈夫だってアルマちゃん♪」

ビー!!ビー!!ビー!!

部屋中に警戒音が鳴り響く

アナウンス『只今宇宙上にAC投下用カプセルと思われる物体の接近を確認!!ゲイル代表とアルマさん、ザングース首領!!出れますか!?』

ゲイル「私たちはいつでも出撃可能だ!!」

アナウンス『了解です!!数は100以上!!戦艦と思われる機影も確認しております!!十分お気を付けて!!』

ザングース「了解♪さぁて僕の新しい相棒『ヴァインス』、頑張ってね♪」

アルマ「ま、来ちゃったモノはしょうがないと♪」

ゲイル「おい!!さっさとACに乗り込め!!出遅れるぞ!!」

アルマ&ザングース『了解!!』

天井のハッチが開き、ACが外へと出される

ザングース「え〜っとエマさん、ポイントは?」

エマは『ゾグルデ』にて再びオペレーター業を再開しており、ゲイル、アルマ、ザングース、他多数のオペレーターとして活躍中である

エマ『ポイントはZXG-01A-'7です』

アルマ『そこまで離れて無いね、行こう!!』

ゲイル『二人とも遅れるなよ?』

ギュィィィドゴォォォドゴォォォドゴォォォ!!!

3機のACはOBで戦場になる場所へと向かう



−惑星『ゾグルデ』 ポイントZXG-01A-'7−

敵隊が地表に降下する前にゲイル達は一足先に到着していた

ゲイル「よし、間に合ったな。ザングース、全軍を『ステルスフィールド』で包み込め」

ザングース『了解!!』

ボボボ!!ヴヴゥゥゥン…

合計で8発の弾丸が放物線を描きつつもAC100機以上を覆い隠せるような場所に撃ち込み『ステルスフィールド』を展開する

ゲイル「よし、じゃぁみんななるべく音は立てずに待機していろ。奴らが降下してきたら一旦この中から攻撃、その後『ステルスフィールド』を解除して一気に掃討する。いいな」

全軍『了解』

…………数分後…

空から幾つもの…本当に幾つものカプセルが投下され、ACが出てきた。戦艦と思われる機影は宇宙で待機している。AC達は着陸後、周りを警戒しつつも全機が降下してくるのを待っていた

ゲイル「よし…まだ私たちに気付いていないな…ザングース『ステルスフィールド』解除!!全軍一気に行くぞ!!」

全軍『了解!!』

ヴゥン…ズドドドド!!ドゴォォン!!バシュゥゥ!!

急に何も無いはずの場所からACが突如出現し、いきなり攻撃されれば例え熟練のレイヴンですら混乱する

敵『なに!?一体どこから!?』

既に混乱状態の敵軍に対し『ゾグルデ』の軍は次々とAC達をなぎ倒し、数を減らしていく。敵のACの中には直立不動の状態でそのまま撃破されるACがいた

ゲイル「いいぞ!!一気に掃討しろ!!」

敵長官『くそ!!おい!!ターゲットロックはまだか!?』

敵A『もう少しです!!』

ターゲットロック…それは『AC.D.S』に攻撃するターゲットを記憶させ、攻撃対象にするための事前プログラミング


敵A『ターゲットロック完了『AC.D.S』機動します!!』

ギュィィドゴォォ!!ババシュゥゥ!!ザン!!

今まで動かないでいたAC40機が急に動き出し、『ゾグルデ』の陣営を倒し始める

ゲイル「何?あいつらも強化人間か?いや、あんな数の強化人間を送り込む余裕など無いはず…AIか!!全軍気を付けろ!!今動き出しているACはAIだ!!」

全軍『了解!!』

ザングース『ほいほいっと!!』

ドドゴォォン!!

ザングースはいとも簡単に『AC.D.S』を搭載したACを撃破していた

ザングース『ん〜まだいっぱい、いるねぇ…ゲイルさん、『あれ』使っても良いですかね?』

ゲイル「『あれ』を?良いだろう、許可する」

ザングース『了解!!エマさん、『ルシフェル』を出してください!!』

エマ『了解、『ルシフェル』を送ります』

『ルシフェル』修復されていたのものの結局『ファル・スティズ』には乗せず、『ゾグルデ』のガイス宅のAC格納庫に放置されていた

アルマ『ぃよいしょっと!!』

ドゴォォン!!ギュワァァァ!!

ザングースやゲイルに続いて異常な動きを見せるタンクのAC

敵B『なんだあのタンクは!?』

目の前を動き回る見た目はタンクのAC…だが移動速度が異常に速い

アルマ『いいねぇ、フロート型タンクは』

フロート型タンク…それはタンク級の積載量を持ち、フロート並みの速度を出せる変な脚部、見た目はタンクだが、実際はフロート機構で浮いており、静止状態ではフロート機構は発動せず、接地している

ゲイル「気を抜くな!!一気にたたみ込まれるぞ!!」

アルマ『すみません!!』

ギュォォォォ!!!!

遠くから『ルシフェル』が飛んでくる

ザングース『来た!!肩武装パージ!!ノーマルモードへ移行、後に『ルシフェル』とドッキング!!』

バシュン!!ズズン…

肩に装備していた、グレネードとENキャノンをパージし、『ルシフェル』とドッキングする

ザングース『『ルシフェル』戦闘モード機動、行きます!!』

ギュィィィィドゴォォォォォ!!!

『ポッドブースター』を発動し、音速を超え敵軍に向かってゆく

ゲイル「全軍撤退!!後はザングース首領に任せる!!」

全軍『了解!!』

ザングース『行くよ!!FULL BLAST!!!』

『ヴァインス』と『ルシフェル』に装備されている全武装を全て同時発射する

ドゴォォォォォン!!!!

敵指令『な…なんという火力だ…』

ザングース『ほぼ殲滅完了、こちらはオーバーヒートを起こし、しばらく行動不可能な状態になりました』

ゲイル「了解した、全軍一気に殲滅する!!遅れるな!!」

10分後…

そこには無惨にも壊れ果てたACの数々が煙りを上げ、散乱していた

ゲイル「エマ、敵艦の位置は?」

エマ『未だ宇宙にて待機しています』

ゲイル「了解した、通信は届くか?『こちらは『ゾグルデ』代表ゲイル!!地球軍聞こえるか?』」

ゲイル達はまだ敵が『地球』では無く『月』であることを知らない

敵艦長『こちら『月』艦艦長、聞こえるぞ』

ゲイル「月?まぁいい、貴様らの送り込んだACは全て破壊した。大人しく引き返せ」

敵艦長『なんだと!?』

ゲイル「あいにくとこんなAIごときでやられるほどヤワな連中ばかりでは無いのでね。これ以上やるなら貴様が乗っている艦も落とすことになるぞ!?」

敵艦長『く…忠告ありがとう…しかし我々は負けられんのだ!!』

ゲイル「何?」

敵艦長『言葉の意味が理解出来るまで少々時間が掛かるとは思うがね…嘆くがいい…悲しみと云う絶望に身を凍らせろ…さらば』

ブツッ

強制的に相手が通信を切断する

ゲイル「どういう事だ?エマ、敵艦に動きは?」

エマ『動きありませ…あ、移動を開始しました。え?けどこのルートはおかしい…』

ゲイル「どうした?」

エマ『いえ…敵艦の取っているルートですとこのまま行けば大気圏に突入します。えっと…ちょっと待ってくださいね…着陸予想ポイントは…』

ゲイル「(どういう事だ?なぜ奴らはAC軍が壊滅したと云うのに大気圏を突入し、こちらへ降りてくる?)」

エマ『!!着陸ポイント判明!!場所は『新発展地区』です!!』

ゲイル「そう言うことか!!全軍!!すぐに『新発展地区』へ引き返せ!!すぐにだ!!」

ザングース『どういう事ですか?』

ゲイル「敵は『新発展地区』に攻撃をするつもりだ!!急げ!!敵が『新発展地区』まで来てしまったらこちらの負けも同然だ!!ザングース!!お前の装備している『ルシフェル』なら対戦艦戦も行けるはずだ!!敵艦を引きつけろ!!他の者達は急いで行くぞ!!隊列など気にするな!!取りあえず早く着く事だけを考えて行け!!」

全軍『了解!!』

ゲイル「行くぞ!!」

ギュィィィドゴォォ!!

OB付きのコアを使用している者達はOBですぐさま向かい、持っていない者達もブースターでぐんぐんと進んでいく



−『新発展地区』 北部へ約200km地点−

数時間後…ザングースは『ルシフェル』のおかげもあり、敵艦が到着する前に現地に到着した

ザングース「到着した…Gがきついなぁ…エマさん、敵艦到着まであとどれぐらいですか?」

エマ『約…10分もしない内に到着する予定です』

ザングース「了解、更に上空へ行き、敵艦撃破に向かいます」

ギュィィィドゴォォォォォォォ!!!

『ポッドブースター』をフル稼働させ、一気に雲を突き抜け更に上空へと向かう

ザングース「敵艦発見、これより攻撃を開始します!!」

月艦艦長『く!!もう来ていたか!!』

バシュゥゥゥ!!!ドゴォォン!!ドゴォォォン!!

月艦艦長『くそ!!まだ行けるか!?』

操舵A『まだ航行可能です!!』

ザングース「まだ動けるの?しつこいなぁ…」

ザングースの乗る『ヴァインス』には盗聴器も付いており、一度回線を開いたモノなら逆探知して、通信状態へ持ち込み敵の会話を聞くことが可能である。傍受されている側は盗聴されていることをまず気付くことは無い

月艦艦長『くそ!!奴らの都市に突っ込むまでは墜ちる訳にはいかん!!必ず…何としても持ちこたえろ!!たった100km先だ!!』

ザングース「傍受機能あって良かった…『全軍に伝える!!敵艦の目的は都市の攻撃では無い!!都市に艦ごと突っ込む事が狙いだ!!奴らはそれで都市を破壊しようとしている!!』」

全軍『了解!!』

ゲイル『ザングース!!我々が着くまでにはまだ時間が掛かる!!何としても墜とせ!!』

ザングース「了解!!やっぱりブースターを破壊するのが一番だよねぇ…行くよ!!『ルシフェル』!!」

ドゴォォォォォ!!!

一気に敵艦の裏手へ回り、ブースターを攻撃し始める

月艦艦長『くそ!!ブースターを重点に狙うとは…まだ行けるか!?』

操舵『損傷率60%オーバー!!ですがまだ行けます!!』

ザングース「しつこいよ!!墜ちて!!FULL BLAST!!」

再び『ヴァインス』の全武装が火を吹き、ブースターを重点に撃ち抜く

操舵『ぐぁ!!ダメです、墜ちます!!』

月艦艦長『くそ!!後一歩だったが…ダメだったか…まだこの星にもこんな強い勢力が残っているとはな…』

ドゴォドゴォドゴォ!!ズズゥゥン…

各部で連鎖爆発を起こしつつ、地上へ落下する…

ザングース「…こち…らザ…ングー…ス…敵艦撃…破…完了…」

FULL BLASTを連発したせいで、冷却性能が追いつかず、コックピット内の温度が急上昇する

ゲイル『ザングース、無事か?』

ザングース「あまり…無…事…じゃな…いで…すね…」

ヒュォォォォン……ズズン!!

ザングースはあまりの高温により、気絶し遙か上空から地上へ落下する

バシュゥゥゥ!!!!

『ヴァインス』の至る所から湯煙のようなモノが上がり、辺りを包む

『ヴァインス』AIコンピューター『緊急冷却装置可動…コックピット内温度約60度以上…レイヴンヲコックピットカラ強制離脱サセマス…』

ウィィーン…ドサッ…

コックピットが独りでに開き、ザングースが地上へと落下する…









−MISSION12 END−



−あぁ〜とぉ〜がぁ〜きぃ〜♪(なぜ歌風に?−

はい!!ど〜も朱雀です!!

やっぱり長すぎました…再び中途半端斬りっ!!で次へ持っていきます

それではまた次作で〜♪

???「ねぇねぇ」

朱雀「あ……『…』さん」

???「僕一応出たけど、名前出てないよ?いつ出るの?」

朱雀「次こそ出るからもうちょっと待っててください!!すんません!!」

???「…了解♪」
作者:朱雀さん