EPILOGUE
−『地球』アメリカ ニューヨーク州−
時が流れること1ヶ月…
アルセ「………………ということで現時点をもって、『地球』と『月』間の終戦を迎えま
した」
パチパチパチパチパチ
会場に集まっている全員から拍手が起こる
アルセ「そして、この大戦を終わらせる為に大いに活躍して下さいました『ゾグルデ』人
のガイスさんから一言お願いします」
壇上にガイスが立つ
ガイス「別に俺らが来ても来なくても多分終戦は迎えられたと思いますよ?」
全員が静まりかえる
ガイス「別に嘘を言ってる訳じゃない。『戦争を始めるのも終わらせるのも全ては人間が
するべき事』だからこそ、以前の大戦まで皆さんは自分なりの『気持ち』を持って戦って
きた」
全員沈黙し、ガイスの言葉に耳を傾ける…
ガイス「確かに俺は『ヴィクセン』を墜とした。けど、それが全ての終戦に繋がった訳じ
ゃない。形は違っても、その場で、それぞれの『戦場』で戦ってくれていたからこそ終戦
を迎えられたんだ。俺の言いたいのはそれだけです」
パチパチパチパチパチ
先ほどと同じように拍手が起こる
アルセ「続いては早速の『イレギュラー』の報告です…」
ガイス「イレギュラー!?」
レイン「え!?こんな時にそんな話するの!?」
レイヴンとして、ACを駆る者達は一斉にざわついた…
アルセ「それではご紹介します。新郎『惑星ゾグルデ』に住んでいた『エース』さんと
『月』に住んでらした新婦『リヴァイ』さんです」
レイヴン一同『………………………………………はぁ!?』
ゾグルデ人一同『はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?』
レイヴン達にとって『イレギュラー』は全くの別物だったのであきれて「はぁ!?」で
『ゾグルデ』に住む者達ならば存在を知らない筈のないランカーレイヴン『エース』と
『月』という未知の惑星の女性との結婚である。驚くのは当たり前だった
エース「よぉ〜〜〜〜!!!『ゾグルデ』でまだ独身っつ〜寂しい人生送ってる野郎
共!!わりぃな、一足お先だ♪」
一部ゾグルデ人『ふざけんなぁ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!』
エースは顔も良いのだが、何せ性格が性格なだけに『ゾグルデ』では女性に相手にされず
『あいつは絶対生涯独身だ。あいつに先越されたら絶対結婚なんて出来ねぇ』と皆が皆思
っていたぐらいである。反響はかなりのモノw
エース「はっはぁ〜〜!!なんだぁ?野郎共の悔しそうな嘆きが聞こえるような聞こえな
いような…」
一部ゾグルデ人『うるせぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!』
エース「あぁ、ごめんごめん。見せびらかす為だけに来たんだ。それじゃ俺らはこれから
ハネムーンだ♪悪く思うな野郎共♪」
一部ゾグルデ人『さっさといっちまえ〜〜〜〜〜!!!!!!!』
ブーイングの嵐の中、ACに乗り込む二人
エース『あぁ〜〜そうそう!!俺らの移動手段はこの複座式に改造したAC『アルカディ
ア』で『仲良く!!』移動するのだ。中ではラブラブ♪はっはぁ〜〜〜〜〜!!!それで
はさらば『ゾグルデ』の野郎共!!また会う日まで!!』
一部ゾグルデ人『てめぇとは二度と会うかっ!!!!!!』
ゴォォォォォォォ!!!
ブースターを吹かし、陸地へ移動し消える…
ガイス「はぁ…散々言いふらして逃げるかよ…」
アップルボーイ「うぅ…どうせ僕なんか…結婚出来ませんよぅ…だ…うぅ…」
『ゾグルデ人』の結婚していない男達はイライラとするか、悲しみにうたれていたw
ガイス「だ、大丈夫だって。よし、良いこと教えてやろう…ちょっと聞いてろよ」
スクッスタスタスタスタ
立ち上がり、再びエースが消えた壇上へと行く
ガイス「あ〜〜、お騒がせしました。んで、ちょっとだけここで言いたい事があるんで失
礼します。『ゾグルデ』の野郎共!!!『あの』エースが結婚出来たんだぞ!?おめぇら
が結婚出来ねぇ訳が無ぇよ!!!」
一部ゾグルデ人『あ、そうか』
皆が皆、あのエースが結婚出来たぐらいだから俺らも結婚出来るだろ。と云う思考に切り
替わったw
アップルボーイ「さっすがガイスさん!!!早速ナンパじゃぁ〜〜〜〜〜
〜!!!!!!!」
ドドドドドドドドドド!!!!!
男達は轟音を響かせ、アップルボーイを追いかけるように街の中に雪崩れ込んでいった…
w
レイン「アップルボーイ…なんか性格変わった…?」
ガイス「…はい、厄介者達を追っ払いました。んでは続きアルセさんお願いします」
厄介者達かよw
アルセ「は、はい…それでは続きまして…」
こうして小1時間、そこに立てられている遺影碑の前で話をし、集まりは解散となった
−『地球』 スペースステーション−
1ヶ月で『月』と『ゾグルデ』に行けるように『スペースステーション』を建設し、各惑
星に簡単に行き来することが可能となっている
ガイス「はぁ…まさかエースが結婚するとはね…」
レイン「びっくりだね〜」
ガイス「最初の親善試合っていつだっけ?」
レイン「明後日だね、早くAC調節しないとね」
親善試合とは、各惑星の代表レイヴンを出し、シングルアリーナ、タッグアリーナ、全AC
を出撃させた乱戦と云う具合に試合が行われる
ガイス「それよりもメインコンピューターにハックして、オリジナルパーツの申請許可出
しておかないと…」
レイン「え?特に使用パーツについて規制は無いよ?」
ガイス「あら、じゃぁ大丈夫か。さぁて…それじゃ『約束』を果たしたいね…」
レイン「約束?」
ガイス「あぁ、『紫電』とのね」
レイン「???」
レインには『紫電』という二つ名が誰を指すのか分からず混乱する
ガイス「ま、明後日になれば分かるさ」
レイン「…女じゃ無いでしょうね?」
ガイス「んな訳あるかっ!!!」
−『地球』 ACアリーナ−
そして、時間は進み2日後のアリーナへと舞台が移動する。既に最終戦を残し、シングル
アリーナは終了した
実況さん『さぁ〜〜〜〜〜〜!!!!やって参りました!!!メインイベントとも言える
最終戦!!!『ゾグルデ』代表ガイス・ルシフェルまたの名を『青き閃光』!!!!そし
て対戦相手は『地球』代表エル・フライレまたの名を『紫電』のバトルだ〜〜〜
〜!!!!!』
会場にいる観客は今日最大の盛りあがりを見せ、今か今かと待っていた
ガイス「あんたと戦える日を待ってたぜ!!!」
エル・フライレ『僕もです!!!』
実況さん『さぁ!!!それでは行ってみよう!!!!The Final Battle!!!Ready G
o!!!!!』
2機はそれぞれ天使の名を持つパーツに火を入れ、空高く舞い上がる…
まるで舞うかの如く、2機のACは空中を駆けめぐる…
−END−
作者:朱雀さん
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