サイドストーリー

ランカーレイヴン『エース』の過去…
エース「ぃよう!!このSSを見てる奴ら!!!サンキュー♪ここでは俺、『エース』様の
過去のぶっちゃけ話を話そう!!!『意外とショッキングなのが多いクセにこんな性格に
なるか!?』とかそういうツッコミは無しの方向で頼んだぜ!!!それじゃ、行ってみよ
うか、はっは〜〜〜!!!」

「あと以外とグロイから気を付けろよ〜〜!!!」





−『レイヤード』 市民区 スラム街−

ザァァァァ…

真夜中に雨が降りしきる中、段ボールを被り路上で少ない集団で集まり、暖を取っている
子供達『ストリートチルドレン』…『レイヤード』時代ではよく見かけられた光景だ…

(幼年時代の)エース「ねぇお姉ちゃん…いつになったらパパ達迎えに来てくれるのかな
ぁ…」

お姉ちゃん「分からないよ…そんなこと」

エース「寒いよぉ…」

男の子「いちいち言わなくても分かるよ!!!」

エース「でも…寒いんだもん…」

その道を通る大人達も子供が見えていない様な素振りを見せ、過ぎ去っていく…只でさえ
スラム街である。人通りは少ない

エース「橋の下に行こうよ…雨が当たらないよ?」

お姉ちゃん「ダメ…あそこは大人達のいる所なんだから…」

エース「どこか…雨を凌げる場所無いかなぁ…」

その日はいつもと同じように子供達だけで寄り添い、一夜を過ごすはずだったのだが、1
台のバスが目の前に止まる…

???「おぉ…可哀想な子供達だな…」

エース「おじさんは誰?」

お姉ちゃん「…」

???「おじさんはね、君たちの様な可哀想な子供達を引き取っているんだよ。さぁお入
り、暖かい家の中まで案内して上げよう」

エース「おじさんホント!?」

男の子「俺が一番最初に乗るんだ!!!!」

お姉ちゃん「…私は…いい…行かない」

エース「なんで?お姉ちゃん…一緒に行こうよ?」

お姉ちゃん「なんか…怖いよ…」

おじさん「ははは、大丈夫だよお嬢ちゃん。別に『おじさんは』君たちを悪くしようと思
ってる訳じゃないよ」

お姉ちゃん「ホントに?」

おじさん「あぁ、本当だとも」

お姉ちゃん「…分かった、行く」

エース「やった♪」

おじさん「さぁさぁ、寒かっただろう。早く中にお入り」

バチャバチャバチャバチャ…

子供達は『おじさん』の言うことを信じ、一斉にバスに乗り込む…



−『レイヤード』 市民区−

バスはスラム街を抜け、大きな敷地を持つ大きな家の前に止まった

おじさん「さぁ着いたよ、ここが今日から君たちのお家になる所だよ」

男の子「すっげぇ!!!」

目の前に佇む家は豪邸のような大きさを誇り、庭と呼ぶべきか分からないほど大きな庭は
普通にサッカーが出来る程の大きさを持っていた

エース「ホントすごいや!!!お姉ちゃんやっぱり来て良かったね♪」

お姉ちゃん「そうね、うん!!!」

おじさん「さぁ、みんなしばらくお風呂に入っていないだろう?みんなで大きなお風呂に
入ろう」

お姉ちゃん「え…」

エース「どうしたの?お姉ちゃん」

お姉ちゃん「ん〜…おじさん、私は女の子と一緒に別々に入ってもいいですか?」

エースにお姉ちゃんと呼ばれている女の子は年齢は大体15歳ほどであり、まぁ…『お年
頃』?なのだw

エースはこの頃大体10歳ぐらいであろう

おじさん「あぁ、そうだね。それじゃ大きなお風呂は2つあるから別々で入ろうか」



−『大浴場』−

エース「すっっげぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」

目の前に広がる大きなお風呂…同時に湯船に何人浸かれるか分からないぐらい大きかった

男の子「俺知ってる!!!これって『セントー』だろ!?」

おじさん「はっはっは、『セントー』とはちょっと違うね。けど大体同じようなモノだよ。
『セントー』はお金を払って入るんだけど、ここはお金を払わなくていいからね」

男の子「へぇ〜〜〜、よし!!俺がお風呂一番乗り〜〜〜!!!!!」

ダダダダダダ!!!ツルッ…スコォォォォン…

男の子が足を滑らせ、倒れる…しかも頭から落ちた…

男の子「いっっっってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

おじさん「いや…普通痛いだけじゃすまないんだが…」

子供の頃同じ体験をした、作者が語ろう…この男の子の行動はぶっちゃけ子供の頃、作者
が同じ行動を取り、おもっきりすっころび頭から落下したことがある。小1時間ほど、意
識不明、その後、嘔吐を繰り返し病院に搬送され、CTスキャンのご厄介になるほど危な
い行為なのだw(作者体験談w

エース「へっへ〜〜ん!!!ボクが一番乗り〜〜〜♪」

ザッパァ〜〜〜ン!!!ゴツッ…

調子に乗り、頭から飛び込み風呂のそこに頭をぶつける

エース「痛い!!!」

おじさん「それも普通泣くと思うのだけど…」

これも作者体験談、出血等は無かったモノの、2週間ほど、頭のタンコブが小さくならな
かったw

そんなこんなで年単位振りなお風呂にはしゃぎ体を洗ったり、風呂で泳いだり騒いだりし
ていた…



−『リビング』−

男の子組みも女の子組みもお風呂が終わり、リビングに集まる

おじさん「それじゃ寝るとしようかね、部屋は一人一人で入ってね。好きな部屋を使って
いいよ」

子供達『はぁ〜い』

ダダダダダダダダダ!!!!

一気に走り、部屋取り合戦が開始されるw

それぞれ、部屋に入りベットに横になったり各々好きな事をする

エース「お姉ちゃんもなんで最初嫌がったんだろう?分かんないや…おじさんはいい人な
のに…」

ちなみに、子供達の集まりに兄弟は一人もおらず、実際エースが『お姉ちゃん』と呼ぶ女
の子はホントは全く兄弟じゃない女の子なのだ

エース「考えるのめんどくさいなぁ…寝よ…」



4年後…

4年間の間、おじさんと遊んだり子供達だけで遊んだり色々していた…『その時』が来る
までは…

−『おじさんの部屋』−

おじさん「さぁて…もう頃合いか…ガキ共も十分大きくなった…」

ピピピットゥルルルルトゥルルルル…ガチャッ

電話を掛ける

おじさん「私だ、『実験体』の『育成期間』が終了した。明後日から『実験』を頼む」

ガチャッ…

おじさん「ふん…所詮この為にだけ育ててきたガキ共だ…」

そうおじさん以外誰もいない部屋で一人つぶやく…



−庭−

翌日…子供達はいつもの様に庭で遊び始める

エース「待て〜〜〜、『ロイヤルミスト』〜〜〜〜」

ロイヤルミスト「誰が待つか!!!」

お姉ちゃん「こらこら、うるさいよ」

エース「はぁい」

ロイヤルミスト「ふん…」

エース「『ふん』ってなんだよ…『国王の霧』」

ロイヤルミスト「五月蠅い、訳して呼ぶな」

エース「え〜由来は『国王の如く威厳に満ちあふれたうざったいがきんちょで全く素性を
明かしたがらないことから何も見えない霧をくっつけたのである』」

ロイヤルミスト「五月蠅いと言っているだろう!!!いちいちカンに触る奴だ!!!」

エース「ふ〜〜ん」

お姉ちゃん「はいはいそこまで、ホントにあなた達はいつまでたってもおこちゃまねぇ
〜」

この時お姉ちゃんは大体19歳、もう落ち着いている時期だ

ロイヤルミスト「ふん…所詮はガキだな」

エース「ガキガキうるさいなぁ…ってねぇあれ…」

ブゥゥゥ

突然門の方からバスが2台やってくる

エース「おじさん、このバスは何?」

おじさん「あぁ、このバスはね、君たちがいずれ仕事をするだろうし、いつまでもこんな
所で生活してたら人生台無しじゃないか。だからこれから職業の技術を教えてもらいに行
ってきなさい」

エース「へぇ〜、分かった。行ってきます」

子供達が全員乗り込むと再びバスは動き出す…行く先はとても『職業の技術を教えて貰う
所』では無かった…1台目にエースが、2台目にはロイヤルミストが乗り込んだ…



−???−

バスの運転手「さぁ着いたぞ、降りろ」

ゾロゾロと子供達はバスから降り、その場で待つ

運転手「こっちだ、着いてこい」

エース「ねぇ、このおじさん何か態度違くない?」

隣の男の子「だね、どこに行くんだろう」

エース「さぁ…」

運転手「ここだ、全員中に入れ」

目の前の扉は明らかに『普通の扉』とは違い、明らかに防音、防犯、鍵が何個も付いてい
た

運転手「さぁ入れ」

ガコォォン…

暗い部屋の中に子供達が入る

バタァン!!!ガチャンガチャンガチャン

扉が閉められ、鍵をいくつも閉められる…

エース「何で真っ暗なの?しかも何か…生臭いよ…」

???「今から付けてやる」

パッ…

部屋に光が点る…しかし…子供達はその直後硬直した…

エース「そ…その子は…」

目の前に横たわっている子供…頭から夥しい血を流し目を見開き…『死んで』いた…

女の子「きゃぁぁぁぁぁ〜〜〜〜!!!!!!!」

???「それでは始めるとするか…まずは今叫んだ女からだ。こっちへ来い」

女の子「いやぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜!!!!!!!」

???2「じたばたしてんじゃねぇよ!!!」

ガン!!!

拳で思いっきり腹を殴られる

???「おい、『実験体』に傷を付けるな」

???2「どうせ、いつまでやっても『成功品』なんか出ないだろ?かわんねぇよ」

???「まぁいい…連れてこい」

ギィィィ…バタァァン!!!!

奥にあるもう一つの扉を開け…女の子を連れ消え去る…

数十分後…

ギィィィ…

再び男達が戻ってくる…服には夥しい赤い『モノ』が付いていたが…

エース「あの子をどうしたんだよ!?」

???「死んだ、全く…脆い奴だ…」

エース「…お前ぇぇ〜〜〜〜〜!!!!!!!!」

男に飛びつくが、簡単に押さえつけられタコ殴りにされる…

???「ガキがいきがってんじゃねぇよ!!そうだな…次はそっちの男、お前だ。地べた
にはいつくばってる奴、お前はもっと後でやってやるよ…ははははは!!!」

エース「(…くそぉぉぉぉ!!!!!)」

また一人…また一人と扉の中へ消えていき、誰一人として生きて帰ってきた者はいない…

???「さぁて…そろそろお前を行っておくか、そっちの女は最後に取っておく」

エース「離せよ!!くそぉ!!!お姉ちゃん!!!」

バタァァン!!!

返事を聞く暇もなく、扉は重く閉められる…

???「さぁ、着いたぞ。ここがお前の『死に場所』になるかもしれんがな?はははは
は」

部屋に入った途端、むせ返る様な生臭さが部屋中にこもっていた…部屋の隅には『何か』
が山積みにされていた…

エース「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

山積みにされていたモノ…それは『人間』…つい先ほどまで、同じ部屋にいた友達達の変
わり果てた姿であった…全員額から大量の血を流し…死んでいた…

???「なかなか実験がうまくいかなくてね…お前らの様な孤児を引き取って実験に使っ
ているんだよ。身寄りなんか無いし捨てたって誰も悲しまないしな!!!ははははは
は!!!」

エース「あんたそれでも人間か!?俺らをなんだと思ってるんだよ!?」

???「あぁ?お前らなんか実験用のモルモットと同じ存在だ…いや…それ以下だな、モ
ルモットに悪いからな。くはははははは!!!!」

殆ど狂気が満ちた笑い声が部屋に響く…

エース「お前ぇぇぇ〜〜〜〜〜!!!!!!」

???「ふん、寝ておけ」

バァァン!!!

麻酔薬の入った銃で撃ち、エースを眠らせる

エース「くそ…ぉ…」

???「それでは実験を始める、おい『OP-INTENSIFY』を」

???2「はい」

ザクッバキッグチャグチャグチャ…

いきなり額にメスを突き立て、頭蓋骨を砕き、脳の辺りに小さな『チップ』を埋め込む…

???「おら、早くお前の仲間の様に血柱吹き上げてくれよ。仲間みたいに体を痙攣させ
ろよ?ははははは!!!!!」

エース「(好き勝手いいやがって…けど…ダメだな…)」

ブシュゥゥゥ!!!!

額から夥しい血を吹き出し、体が痙攣する…

???「ははは!!!!やっぱこいつもクズか!!!!はははははは!!!!!やっぱり
拒絶反応起こしやがった!!!!」

ブン…ドサッ…

友達達と同じ場所に投げ捨てられる…

???「さぁ…後はあの女だけだ…そうだ、あいつは眠らせてから犯すか?最後の奴だし
楽しみたいからよ!!!!くははははははは!!!!!!」

エース「なん…だと…」

???「だからよぉ!!!最後の女を犯すっt…っておい、今のお前が言ったのか?」

???2「いいえ…私は何も…」

エース「お…まえなぁ!!!!!!!」

ムクッ…

拒絶反応が出たのにも関わらず…エースは起きあがった…

エース「あぁ〜血がだいぶ抜けたな…なんてことしてくれるんだ?あぁ?」

もうそこにいるのは14歳ほどの『少年』がいる様なプレッシャーでは無く…まるで猛獣が
今にも襲いかかってきそうなプレッシャーを感じていた…

いや…既に…先ほどまでいた『少年』とは違う『存在』となっていた…

???「なんだと!?お前拒絶反応が…」

エース「しらねぇよ…ったく…いてぇったらありゃしねぇ…」

???「ふふ…ふはははははは!!!!!ついにやったぞ!!!!!初の『成功品』の完
成だ!!!!そうだ、お前に名前をやろう!!!『エース』だ!!!数々の実験体どもは
皆失敗ばかりだったがお前は違った!!いいぞ『エース』!!!!これで俺も更に出世が
出来る!!!!」

エース「『エース』…ねぇ、その名前貰うとしても…お前の出世は諦めな」

???「何言ってやがる!!!これだけの偉業を成し遂げたおr」

メキメキ!!!

???「なんだ?急に後ろの奴が見える様になったんだ…?」

後ろにいるもう一人の男は驚いた表情で口をパクパクさせていた…

???「なんだ、言いたい事があったらはっきり言えよ」

エース「教えてやろうか?今お前の首は180度回ったんだ…」

???「なんだt」

ミシミシブチッ!!!ドチャッ…

更に力を入れ、頭をむしり取り…投げ捨てる…

???「!!!!!!!」

エース「ふん…オイお前、死にたくなかったらお姉ちゃんがいる所まで案内しろ」

???2「は、はい…」

スタスタスタ…

物凄い形相でもう一人の男を睨みつけ、歩かせる…

???2「着きました…この扉の先です…」

エース「ご苦労さん」

ガン!!!!

フックで頭を思いっきり殴りつけ、男の首が今度は何周もする…

ガチャッ…

お姉ちゃん「あぁ無事だったのn…!?」

額にはまだ傷が残っており未だ出血が続いていて、更に服は血で真っ赤に染まり上がって
いた…腕にも夥しい血が付いていた

エース「あぁ、無事だね。『俺』は…」

お姉ちゃん「そう…他のみんなは?」

エース「もう死んでる…ここから逃げよう。ここはやばい」

お姉ちゃん「…分かった」

バキッ!!!!ズドン!!!

鍵の閉められた扉を蹴破りバスに乗り込む

お姉ちゃん「あ、どうしよう!!運転出来ない!!!」

エース「俺がやるよ」

ブゥゥン!!ブォォォォ

バスが動き出し、研究室から逃げ出す2人…



−『レイヤード』 町外れの森林地帯−

お姉ちゃん「はぁ…何とか逃げれたわね…アル…」

エース「ごめん、お姉ちゃん俺はもう『アル』じゃなくて『エース』だ」

お姉ちゃん「そう、じゃぁエースね」

エース「うん、しっかし…最悪だ…ちくしょう!!」

ドン!!!

思いっきり地面を叩く

お姉ちゃん「どうしたの!?」

エース「俺らはおじさんに騙されたんだ…俺らは実験体だって言ってた…『OP-INTENSIF
Y』とか言うモノの…」

お姉ちゃん「『OP-INTENSIFY』?なんだろうそれ…」

この頃まだ『OP-INTENSIFY』の事は裏社会にのみ出回っていた物だったので普通の市民が
知る筈もない…

エース「分からない…けど、昔見た本の中に『アーマード・コア』って云う人の形に似た
大きなロボットがあってそれに装備するパーツかも…同じように英文字が並んでたよ」

お姉ちゃん「…ああいうの?」

エース「そうああいうn…えぇ!?」

ドゴォォォン!!!ダラララララララ!!!!

森林の中に巨大な…大きな『人』の様なロボットとヘリが撃ち合いをしていた

エース「これが…『アーマード・コア』…」

お姉ちゃん「ねぇエース、ここにいると危なくない?戦闘だよ?巻き込まれるかも…」

エース「そうだね…よし、移動しよう!!!」

ブォォォォ

再び、バスに乗り込みその場から移動しようとする…

レイヴン「よし!!ヘリ撃破!!!…あれは『ミラージュ』の車!!!オペレーター、
『ミラージュ』の偵察の車らしき物を発見、破壊する!!!」

シュィィィ…バキバキバキバキ!!!!

木を薙ぎ倒しながら、『アーマード・コア』と呼ばれる兵器がこちらにやってくる…

お姉ちゃん「ねぇ…『あれ』がこっちに来てるよ?」

エース「くそ!!敵だと思われたか!?」

運も悪く…バスの屋根には『ミラージュ』のロゴが描かれていた…

バシュン…ドォォン!!!

ライフルから銃弾が撃たれ、バスの後部に命中する…

エース「うわぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜!!!!!!!」

爆発が起こり、エースは地面に思いっきり叩きつけられる…

エース「ぐ…お姉ちゃん…?お姉ちゃん!!!」

お姉ちゃん「ここ…よ…」

すぐ近くに横たわる姉の姿…しかし…腹部には鉄板が刺さり、血があふれ出ている…

お姉ちゃん「ごめんね…アル…私…もう…」

そっとエースの頬に震える手を当てる…

エース「そんな事言わないでよ!!!」

お姉ちゃん「ごめn…………」

パタッ…

エース「う…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

レイヴン「撃破を確認…あ、あれは…民間人!?しまった!!!」

オペレーター「どうしました!?」

レイヴン「偵察車だと思ったのですが…中には民間人らしき者が乗っていたようで
す!!!すみません!!!降りて状況を確認します!!」

オペレーター「ダメですレイヴン!!!レイヴン!!!…はぁ、これだから新米は嫌なん
だよ」

ガシュン…ウィィィィィ…

搭乗していたレイヴンが降りてくる…そこには燃え上がる車のすぐ側に女性を抱える男が
一人…

レイヴン「大丈夫か!?本当にすまない!!!すぐに病院に連れて行くよ!!!」

エース「…もう…死んだ…」

レイヴン「本当に…すまない…民間人が乗ってるとは思わなかったもんで…」

エース「もういい…けど『ケジメ』は付けさせて貰う」

レイヴン「え?」

ズッ…ドスッ!!!!

お姉ちゃんの腹部に刺さっていた鉄板を引き抜き、レイヴンの腹部に突き立てる…

レイヴン「ぐぉ…!!!」

エース「痛いか?お姉ちゃんもこの痛みを味わったんだぞ!!!何の罪も無い!!!俺の
お姉ちゃんが!!!!!お前の勘違いのせいで!!!!死んじまったんだぞ!!!!」

レイヴン「すま…な…い…」

エース「謝られたって…命は戻らない…お前のACを貰うぞ。お前はここで死ね…じゃぁな
…」

ウィィィィ…ガシュン…シュィィィィ…

お姉ちゃんを抱えたままコックピットに入り、初めての筈なのにブースターを吹かし、森
の奥深くへと進んでいく…

そして、森の中にきれいな湖を見つけ再び降りる…

エース「ごめんお姉ちゃん…ここにお姉ちゃんを埋めるよ…湖の近くだよ…きれいだね
…」

朝焼けが始まった湖には霧がかかっていて何とも幻想的な雰囲気を醸し出していた…

ザッザッザッザッザッザッ…

穴を深く…深く掘り…お姉ちゃんを埋める…

エース「『私、アルは誓う。誰も関係の無い人が巻き込まれない様に私はこれから戦う。
貴女にその事を誓う』…『そして…貴女から頂いたアルの名は私の心の奥底にしまい…こ
れからは…『エース』として生きる事を誓う』…」

誓いを立て…粗末ではあるが、墓から遠ざかりACへと乗り込む…

エース「さよなら…お姉ちゃん…く…うわぁぁぁぁぁぁ!!!」

彼はコックピットの中でひたすら泣いた…涙が枯れるまで…涙が出てこなくなっても尚泣
いた…

膝を付き、前屈みになってコックピットから降りやすくしているACすらも泣いているよう
に見えた…



−『おじさんの部屋』−

おじさん「ふぅ…くくく…いい商売だ、孤児を引き取って適当に育てて売る…いい金にな
る…はははは」

ズズゥゥゥン…

おじさん「なんの音だ!?」

窓を開け、庭を見る…そこには巨大な『人』の姿があった…

おじさん「な…『アーマード・コア』!?」

エース『そうだ、お前に売られた男の復讐劇の最終幕だ』

おじさん「お前はアルか!?よせ!!」

エース『アル…?誰だそれは…ここにいるのは『エース』だ。じゃぁなクソ野
郎!!!!』

バシュンバシュンバシュンバシュンバシュンバシュン!!!!!

ライフルを家に何発も撃ち込む、弾切れになるまで…そして最後に崩れかけている家をブ
レードで斬り落とす…



その後『ロイヤルミスト』は実験前に逃走し、行方をくらます…



−『アルカディア』 コックピット−

一気に現代へ戻り、ハネムーン中のエース達w

エース「っと、まぁ俺の過去はこんな感じだぜ?」

リヴァイ「…ぇぅぅ…エースさん…可哀想…ぁぅぅ…」

エース「そうか?まぁもう過去の話だしな…関係ない関係無い♪…けど…ちょっとごめん
な…」

急にリヴァイに抱きつくエース

リヴァイ「悲しいですよね…今度お墓参りにいきましょう?ね?」

エース「あぁ…そうだな…」

枯れたはずの涙が…また再びエースの目に溢れてきた…







−end−



はい…朱雀です…

グロイの書いてテンションめっちゃ下がりました…

今度はもっと普通なの書こう…

それではまた〜…(テンション低…
作者:朱雀さん