サイドストーリー

1st Mission:『潜入』
−?−
???2『いいな、今回のミッションは説明した通りだ』
???「…分かっている…早く出せ」
???2『…了解した、ポット射出!』
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
銀色のカプセルが白煙を吐きながらひたすらに進んでいく
???「…あの惑星か。コレより降下を開始する」
 
−『地球防衛局』−
ビー!ビー!ビー!ビー!
地球防衛局の1室、ここにはレーダーなどの情報探知系のシステムなどが多く設置されている
その部屋の中で異常が発生した時にのみ流れるアラームが鳴り響く
一般兵A「大気圏付近にてレーダーに反応あり!金属反応、大きさ及び熱量から推定するとACと思われます!」
一般兵長「衛星AOT-35とBAR-07からのレーザー攻撃で撃ち落とせ!」
一般兵A「了解!衛星AOT-35とBAR-07よりレーザー攻撃命令発令。ENチャージ開始、攻撃可能まで後120秒!」
 
−カプセル内部 ACコックピット−
ブーブーブー!!
銀色のカプセルの中に収納されているAC内部にも警戒アラームが鳴り響く
???「チッ、衛星からの攻撃か。まぁいい、墜ちたら俺はそれまでの奴だったと云うことだ」
中にいるレイヴンは攻撃を受けると理解しても尚、それを無視しそのまま降下を開始する
その直後、2機の衛星から連続的にレーザーが何発もカプセルへと射出される
徐々に、しかし確実にカプセルは被弾し、大気圏突入時には既に黒煙を上げていた…
 
−『地球防衛局』−
一般兵A「目標の被弾を確認、しかしそのまま降下して来ます」
一般兵長「あの被弾数なら大気圏で大破するだろう。念のため降下予想区域に兵を投入。配備しろ」
一般兵A「了解しました。予想落下区域は太平洋中央付近と見られます」
 
−カプセル ACコックピット−
コックピット内には警告を示すアラームが鳴り続けていた
???「チッ、このままの降下は無理だな。カプセル強制解放、AC『エターニア』出るぞ」
バババババ!!バガン!
カプセルの丁度中央辺りから断続的に小さな爆発が起き、カプセルが2つに別れる。
黒と紫のカラーリングを施されたACが出てくる。あれだけ被弾したのにも関わらず、AC自体は完全に無傷だった
???「下は海か…チッ面倒だ。適当な島まで移動する」
バシュン…ギュォォォォン!!!
中のレイヴンはそう言い放ち見たことも無い翼の様なバックユニットを起動させ空中を駆ける
 
−『地球防衛局』−
一般兵A「カプセル内部よりACの射出を確認!移動していきます!」
一般兵長「何!?」
一般兵A「速度約M(マッハ)2以上!ACの出せる速度とは思えません!」
一般兵長「そんなことはどうでもいい!艦より集中砲火急げ!」
一般兵A「りょ、了解!全艦目標ACに集中砲火開始!何としても墜とせ!!」
 
−AC『エターニア』 コックピット−
再度AC内部に警告音が鳴り響く
???「チッ、この『エターニア』を墜とそうだと?無意味なことを…」
ギュォォォォン!!
島を探し空中を駆けめぐっていたが艦を確認すると海上まで一気に急降下する
???「…死ね」
バシュン…ヴヴヴヴヴヴヴ…!!!
バックユニットのウィングから一気に紫色のビームブレードが伸びる。そして過ぎ去りながら艦を横真っ二つに斬り裂く…
8艦あった艦全てから轟音、そして黒煙をモクモクと上げ沈んでいく…
???「…チッ、無駄な時間を過ごした」
そして、近くにある島へと高速で向かう…
砲撃手『この野郎…なめるなぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜!!!!!!』
ドゥン!!
沈みかけていた1艦の船首にある砲台から弾が「エターニア」へと撃たれる
突然警戒アラームが鳴り響き一旦ACを止めてしまう
???「何!?まだ生き残りがいたのか!?どこだ!?」
搭乗レイヴンは動く機影しか確認せず、まさか沈みかけの艦から撃たれたとは思ってもいなかった…
ドゴォォン!!
そしてそのままACの背部に被弾してしまう
???「くそ!!」
AC自体の損傷はさほどでは無かったが、着弾時の衝撃が凄まじく姿勢制御が間に合わず海面へと叩きつけられ、そして海中に潜ってしまう
海面に叩きつけられた衝撃でコックピットの中にいたレイヴンはシートに叩きつけられ、コックピット内部で激しく打ち付けられていた。
その衝撃で海中に沈んだ時には既に気絶しており自力での脱出が出来ない状態だった…
 
−『地球防衛局』−
一般兵A「全8艦、全て撃沈されました…しかし、敵ACの撃沈も確認。レイヴンの脱出も確認出来ておりません」
一般兵長「…損失が出たのが痛手だが、敵ACを墜とせたのだ。いいだろう…」
 
−「エターニア」 コックピット−
レイヴンは体を強く打ち付けられまくり、コックピット内には至る所に血が付いていた…
レイヴン自身からもかなり出血していた…
AI『レイヴンの気絶を確認。コックピット外へと強制排除後、当AC「エターニア」は半永久機能停止状態へと移行します』
厳重に閉じられていたコックピットの隔壁が「ガシュンガシュン」と低重音を響かせ開く。そしてコックピット内に海水が溢れる…
レイヴンはそのまま浮き、コックピットから辛うじて外の海中へと出る…そして海上へと自然と上がっていく…
AC「エターニア」はそのまま海中へと沈んでいった…
 
−人口島 『リミア』−
アルセ「んんん〜〜〜、今日もイイ天気ね」
人口僅か100人ほどしかいないこの島に住む女性「アルセ・カードウィル」
近場で戦闘があったのにもかかわらず、そんなことはお構いなしな感じで両手を上に上げノビをするw
アルセ「え〜っと、今日が確かオペレーター試験の結果発表日だったわね。どうだったかな〜?」
アルセの自宅は島の海岸線で、郵便物などは島に1ヶ所しか無い郵便局に届いてそこに全て保管されている。
週に1,2回ぐらいは島民はそこに郵便物があるかどうか確認しに行くことが日課となっている
 
−郵便局−
アルセ「あ、おばさ〜ん。私宛の郵便物なんかある〜?」
軽いノリで受け付けにいるおばさんに話しかけるw
おばさん「あぁ、アルセちゃん。え〜っと確かあったはずよ。いつものポストに入れてあるから取って行ってね」
アルセ「は〜い」
ガチャリッと自分の郵便受けを開け、郵便物を手に取る
アルセ「え〜っと、両親と友達と…あ、あった『地球防衛局』からの通知。家に帰ってから読も〜っと♪」
ザザ〜…ザザ〜…
波打ちの音の聞こえる砂浜を歩き5分程度の所にアルセの自宅は存在する
アルセ「ん〜落ちてたらどうしよっかな。またここの先生でもやろっかな〜……ん?」
落ちた時の心配をしていた時、家の近くの波打ち際に何か「物体」が流れ着いていた。
アルセ「おっかしいなぁ、家出る時は何にも無かったのに…って人!?」
ザザザザザザザザ
走って郵便物を1回家に置き、波打ち際にいる人の所へと向かう
アルセ「この服なんだろう…何かのパイロットスーツかな…?あ、出血がひどいかも…医者呼ばないと!」
家のベットまで連れて行き、急いで電話で島にいる医者を呼ぶ
小さい島だけあって電話後数分で到着した
医者「彼かい?」
アルセ「はい、波打ち際に打ち上げられてて…」
医者「…ふむ、見たところレイヴンのパイロットスーツの様だが…」
アルセ「そんなことはいいから治療してくださいよ〜」
医者「おぉ、すまなんだ。じゃぁちょっと外にいてくれ。気持ち悪いモノを見ることになるぞ。
まぁ彼の裸を見たいならもう少しいても構わんがな(笑」
アルセ「い、いえ結構です…」
医者にそういわれ、すぐさま自宅の外のウッドデッキへと出て木製の椅子に腰をかけ、夕涼みする
医者「ひどい怪我だが…なんだ、この傷の修復の速さは?こいつは…本当に人なのか…?」
常人ではあり得ない速度で治療が終わった傷口が次々と塞がっていく…
医者「…まぁ気にするほどのことでもないか、レイヴン間では怪しい薬が出回っているらしいし、
多分傷口を早く治す薬物か何かを投与していうのだろう」
医者は最初は驚いたモノの、多分レイヴンであろう「彼」のキズの修復速度にはあまり関心を持たなかった
医者「アルセちゃん、もういいぞ〜」
血の付いた手をタオルで拭きながら外に出たアルセに呼びかける
アルセ「は〜い」
医者「処置は全部終えたぞ、この様子だと多分今日明日ぐらいでは目は覚めないと思うが」
アルセ「わっかりました〜。あ、そうだお金お金…」
医者「いや、構わんよ。この島じゃぁ手術なんぞ殆ど起こらないからな、丁度いいリハビリだったよ」
アルセ「ありがとうございます、なんかすみません〜」
医者「構わんて、では私はここで失礼するよ」
医者は医療器具を車に積み込みそのまま帰っていった…
 
−2日後−
キズはほぼ治り、「彼」は波打ち際に打ち上げられていた2日後に目を覚ました
???「ここは…?」
アルセ「お、ようやく気が付いた?」
「彼」の言葉に気が付き側によっていった
???「ここは…どこですか?」
アルセ「ん?ここは小島だよ、貴方はなんであんな所に打ち上げられてたの?」
???「打ち上げられてた…?」
アルセ「うん、そこの海岸にね」
???「…何でだろう?」
アルセ「覚えてないの?船から落ちたとか…」
???「えっと…何でだろう…」
この会話に疑問を持ったアルセは軽く質問をしてみた
アルセ「私はアルセ・カードウィル。貴方の名前は?」
???「名前?」
アルセ「そうそう、名前。なんていうの?」
???「僕の…名前………なんだろう?」
ガクッ
アルセ「やっぱり…君、どこの出身とかも覚えてない?」
???「出身…どこだろう?」
アルセ「やっぱり記憶喪失かな〜。まぁ時間が立てば記憶も戻るでしょ。その前にその服着替えなさいよ。2日も着っぱなしだから臭うわよ」
???「あ、すみません」
アルセ「どういたしまして、服はここにおいておくからね」
???「はい、ありがとうございます」
そういってアルセは一旦部屋から退出する
そして「彼」はごそごそと服を着始める
???「そんなに臭うかなぁ…」
チャリッ…チャラッ
首に下げているアクセサリーの様なモノに今気付く
???「なんだろ、これ?まぁいいや、アルセさ〜ん着替え終わりました〜」
アルセ「はいは〜い」
外にいたアルセが再び部屋に戻ってくる
???「あの、僕が身につけてたものなんですけどコレ何か分かりませんか?」
アルセ「コレ?あ〜コレドックタグじゃない。名前とか血液型とか書いてあるやつ」
???「ホントですか?じゃぁ僕の名前も」
アルセ「ちょっと待ってね」
アルセはドッグタグの裏を確認する
アルセ「名前…あった『エル・フライレ』ね。血液型はO」
エル・フライレ「それが…僕の名前?」
アルセ「みたいね」
エル・フライレ「そうか、エル・フライレ…か。じゃぁ僕のことは『エル』って呼んでください。アルセさん」
アルセ「分かったわ、エル。ヨロシクね」
エル・フライレ「こちらこそ」
アルセ「っとと〜、早く荷造りしないと!」
気付けば家中段ボールで溢れている
エル・フライレ「これは?」
アルセ「あぁ、私首都に引っ越すのよ。これからオペレーターとして働くから」
エル・フライレ「オペレーターですか、なかなか大変な仕事ですよ」
アルセ「らしいわね…って貴方なんでそんなこと分かるの?」
エル・フライレ「え?」
言った本人すら疑問系w
アルセ「…ふむふむ、もしかしたら貴方はレイヴンだったのかもしれないわね。レイヴンスーツみたいなの着てたし」
エル・フライレ「レイヴンって何ですか?」
アルセ「そうねぇ…まぁ会社に雇われてミッションをこなす「傭兵」みたいなもんかな?」
エル・フライレ「( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー」
…………………………………………………………
アルセ「う〜ん…」
エル・フライレ「どうかしました?」
アルセ「んとね、もしレイヴンだったとしたらこの島に残るより私と首都にきてレイヴンのことを理解出来たら記憶が戻るんじゃないかな、
って思って。
最初はこの家に残って貰おうと思ってたんだけどね」
エル・フライレ「ふむふむ、なるほど」
アルセ「どうする?貴方も来る?首都に」
エル・フライレ「…記憶が戻るかもしれないなら…行ってみたいです」
アルセ「よっしOK、じゃぁ私が連れて行ってあげる。けど、そ・の・代・わ・り」
妙に悪意の入った声が最後に聞こえてきたw
エル・フライレ「な…なんでしょうか…?」
アルセ「家事洗濯掃除諸々雑用ヨロシク!w」
エル・フライレ「あ、それぐらいならいいですよ。お世話になる身なんですし」
アルセ「んじゃ決まり〜。さ、空港行きましょ」
エル・フライレ「はぃ」
アルセ「カバン持ってきてね〜」
ドサドサッ
大きな旅行カバン5つ、普通一人で持てる量じゃないw
エル・フライレ「えっと、この辺の段ボールの箱は?」
アルセ「あぁ、その辺のは後で空輸で送るのよ。そのまま置いておけば業者が取りに来てくれるから」
エル・フライレ「分かりました。じゃぁこのカバンだけですね」
そういうと5つのカバンを積み重ね「ヒョイッ」と軽々と持ち上げた
エル・フライレ「えっと、空港ってどこですか?」
アルセ「あ〜歩いて20分ぐらいだけど車呼んであるのよw」
エル・フライレ「え、じゃぁこのカバンを持った意味は…」
アルセ「無いわね(きっぱり」
エル・フライレ「lli!ili!l_| ̄|○llili!!i」
数分後…1BOXタイプの車が到着し、荷物を積み込み空港へと向かう…
 
−『首都ニューヨーク州』 『グローバル』社員アパート−
ミリア島を出て1週間。『グローバルコーテックス』の社員専用アパートに引っ越したアルセとエル・フライレ
社員専用アパートとはいえ、部屋は都心なのに2LDK、それでいて社員ならば寮費無し。これほど良い条件の場所はそうそう無いだろう
アルセ「その段ボールの中身はそっちのタンスに入れておいて〜」
エル・フライレ「はい、この段ボールはどこに?」
そういいながら段ボールに貼ってあったガムテープをべりべりっと剥がし解放する
アルセ「あ、それ…」
エル・フライレ「(;゜д゜)ァ...」
中身は…下着類…w
エル・フライレ「ごごごごごごめんさい!」
アルセ「外に何が入ってるか書いてあるでしょう…ちゃんと見てよ…」
エル・フライレ「と、とりあえず次は何をしまえばいいでしょうか…?」
アルセ「ん〜、後は私の服類が多いから…リビングにあるソファーで休んでていいよ」
エル・フライレ「分かりました〜」
エル・フライレはリビングに移動し、アルセは自分の部屋となる場所で段ボールと格闘中…
???『ザザッ…無事潜入出来たようだな、引き続きその調子で頼む』
エル・フライレ「?今の声は…?」
誰もいないはずのリビングから男性の声がノイズの後に聞こえた
 
これから起こる事に誰も気付いていない…そして、事の発端であるエル・フライレの存在に気付いている者もいない…
これからこの星で何が起きるのか、その答えを知る者はいるだろうか…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
−MISSION1  END−
 
 
 
 
 
 
 
 
−後書きの様な落書き(ぇ−
ども〜、朱雀で〜す(´・ω・)ノ
なかなかネタが思い付かず新しいのがだいぶ遅れましたが、エル・フライレさんのアイディアのおかげでネタ思いつきSS再度投稿開始!
本作では『ゾグルデ』編と全く違う『地球』側の話です。主人公は以前ゲスト出演して頂いたエル・フライレさんですw
 
この前『ゾグルデ』編の第1章を改めて自分で読み直してみたんですが…
これはひどい…というかひどすぎる…
その内書き直そう…(いつになるかな…
 
−後書き中の折り込み広告−(ぇw
今回のSSでは他にもゲスト出演して頂けるキャストの方募集してみたりしますw
完全に機体構成をオリジナルにしてもOK、普通のACにする場合AC2,3,3SL,(作者のやったことあるACのみ選出しましたw)の中から
機体のパーツを選出して下記アドレスまでメールをお送り下さい
メールアドレス:yone_gen@yahoo.co.jp
また、迷惑メールはご勘弁下さいましm(_ _)m
完全なオリジナルパーツを利用する場合、その構成の詳細をメールにてお送り下さい
また、作者の考え、または流れ上多少設定を変更させて頂いたりする場合もありますので、
考えて頂いた機体が多少変わったりする場合もあります。そこはご勘弁下さいm(_ _)m
オリジナルパーツやオリジナルの機体の場合、ほぼ敵として登場すると思われますので、
主人公と共闘したい方は出来たら通常パーツでお願いします(作者内の考えの都合の為)
出来たらレイヴンとなる搭乗者も詳細を描き込んで頂けると幸いです。
作者名前のネタ切れ中(;´Д`)<頑張ってひねくりだしてはいるんですけどね…orz
今回のSSでは舞台が『ゾグルデ』ではなく『地球』なので以前書いていたSSに搭乗する人物と何かしらの関係を絡める場合
『ゾグルデ人』は入れないで下さい。この時代はまだ来てない、という設定ですので
 
後、また新たな試みを開始…その名も!!
『顔文字を使ってみよう』
ってな訳で所々に顔文字出現しますよ〜(=゜ω゜)ノ
それではこの辺で
アディオス(*´・ω・)ノシ♪
作者:朱雀さん