サイドストーリー

―アリーナ―
・・・・・・・・・・「メールだ」

差出人はメビウスリングとなっていた

・・・ついに戦えることができる。

・・・今までずっと君の事を見てきた。
・・・どうやら今回はハズレではないようだ。

・・・楽しみにしているよ

・・・期待を裏切らないでくれ

・・・よろしく頼む。


敵機が寄ってきた。

背中からロックが外れる金属音

オーバーブースト、起動

よってくる敵機に対して自分もよっていく。

まるで翼がはえたみたいだ。

数tのこのロボットが時速500キロ以上のスピードで走る。

瞬く間に距離が近くなる。

そして・・・

斬!

そして避ける。

{なかなかやるじゃないか。どうやら本気を出さなければいけないようだな。}

メビウスリングからの声

敵機が動く

敵機、後ろへ下がる

右へ移動

さっきいたところに強烈な爆風

どごぉぉぉぉん

{なかなかあたりやしないか・・・}

「そんな真正面からの攻撃、よけられないとここまでこれませんよ」

{ははは、それもそうだな}

「では、次はこちらから」

マシンガン発射

敵機がブースターを使って中に舞う

「なら・・・」

敵機をロックしマシンガンを発射しながら宙に舞う。

敵機のミサイル。

オーバーブースト、起動

ミサイルが曲がりきれずに後ろに落ちる。

すると・・・

前からグレネード!

「直撃だとぉ・・・」

反動で地面が迫ってくる。

やむなく着地。

エネルギーゲージが回復するのを待ってまた宙に舞う

{オーバーヒートか}

HPが見る見る減っていく。

「やばいな」

{じたいするのか?}

「そんなことはしません」

{そうか、よかった。}

「どういうことです?」

{いや、今まででもグレネード1発くらっただけで辞退したやつが何人かいたからな・・・}

「本当ですか」

{闘争心というか、勝てないと思ったらしい。}

「僕はそういうことはしません。逆に闘争心を掻き立てられるんです。」

{おもしろい小僧だ。}

「後ろを見てください。」

{なんだ。}

「いいから」

{なっ}

自律兵器。

容赦なく自律兵器が攻撃を開始する。

敵機は巧みなブーストで攻撃を避ける。

そこへマシンガンを発射。

敵にしてみれば自律兵器の猛攻を避けていたときに、マシンガンがきたので驚いたのだろう。敵機の動きが少し止まる。

ひるんだ隙にグレネードを発射する。

相手がオーバーヒートしたアラーム音が無線に流れてくる。

『レイヴン、新たな機影が・・・』

オペレータの声。

「なんだって?まさか・・・」

直感はあたった。

サイレントラインからのなぞの機体。

「アリーナのガード部隊はどうした!?」

『全滅しました。』

「どうしてそこまでして・・・」

『わかりません。ですが、迎撃してください。』

「わかった。」

{メビウスリング、加勢する}

アリーナの扉が開く。

敵機のミサイル。

迎撃装置を作動させる。

「くっ・・・」

{どうした?}

「流れ弾があたってしまって・・・」

{だいじょうぶか?}

「ええ」

{よし}

敵機がとまる。

『気をつけて』

敵機のレーザービーム。

{弾速が早い!}

すべてメビウスリングのほうに撃っている。

{あとわたのんだ・・・}

メビウスリングがやられてしまった・・・

「くそっ」

オーバーブースト、起動

敵のグレネードが後ろで爆発しているが気にならない、なにも感じない。

敵機の後ろへ回り込む。

斬、斬!

後ろへ下がりながらグレネードを連射する。

そしてジャンプしながらマシンガンを掃射。

敵機破壊。
『レイヴン、ご苦労様。アリーナはこの通りです。普及はかなり時間がかかるでしょう。
 メビウスリングの機体も大破してしまっていますし。とりあえず帰還してください。」

「わかった。」
作者:UNKNOWNさん