ダメなヤツ
「・・レイ・ブン・・!」
「レイブン!!応答してください!!レイブン!!」
コックピット内に通信の音声最大音量で鳴り響いた
「誰だ!?」
「誰だじゃありませんよ!エミルナです!」
「なんだ・・」
「なんだって・・、今ミッション中ですよ!」
「ミッション中に寝るなんて!!」
「だって、敵強いんだもんよ!なんだよあのMTは!!」
「作業用のMTを改造してあるだけじゃないですか!」
「フッ、おまえには分からないさ・・」
「ありゃー、エースより強いぜ!!!」
髪をかきあげながらゼルは言った
「ピーピーピーピッピピー・・」
「クハッ!その変なパルス信号を送るのは勘弁してくれ!!」
「では、早くそのMTを撃破してください!!
「分かった、分かったよ!!」
クフォーーン
ずっと隠れていたACが動きだした
「オラよッ!」
ガン!ガン!ガン!
「もう一丁!!」
ガーンッー
「敵MTの排除を確認しました」
「フー、ツオイ敵だった」
「オーイ、エミルナ。ヘリをよこしてくれよ!」
「ハッ、何を言っているんです。あなたにヘリはもったいないわ!自分で帰って来い!!」
「なっ!!ちょっと待て!!」
ブチッ!
「クッ回線切りやがった!」
「ケーッ。帰ってやるよ!一人でな!」
「遅いじゃないですか!レイブン!」
なぜかエミルナはキレていた
「お前がヘリをよこしてればなー・・」
「あ、そうそうレイブン。今回報酬はでないので。」
「おー、って!なんでだよ!」
「なんでって、普通にミッションを遂行していれば5分で終わったのに
なんで2時間もかかるんですか!!」
「依頼者はカンカンでしたよ!!!」
「いや、だからそれは・・」
「せめて、コーテックスから弾薬費だけでも・・」
ゼルは泣きそうになりながら訴えたが
バキッ!!
「痛てぇー!何も殴らなくても!!」
「おととい来な!」
「ハーア、かったりーなー」
『ダメなヤツ』完
作者:ユビキタスさん
|
|