サイドストーリー

勝てない・・
ここはコーテックスのレイブン達が腕を競い合うアリーナである
今日も熱戦が繰り広げられるなか、ある男の名が呼ばれた
『ゼルディウス・ハッティマン前へ!!』
ワー!ワー!
「ゼール!今日も見せてくれよー!」
「(クッ!ウルサイ観客だ)うるせーなー!見てろよ!」
「ゼル!」
試合前の待機ガレージで誰かに呼びとめられた
「ん?あぁ、エミルナか」
「ゼル、今日こそフィクサーに勝ってくださいよ!!」
「同期のオペレーター仲間でDランカーの世話をしているのは
私だけなんですから!」
「わーった、わーった!見てろって!」
『フィクサー前へ!』
「フッ、おいでなすったか!」
「見ていろ!エミルナ!これが俺の本当力だ!!」
『レディー・・ゴー!!』


ガガン、ガガンガガン・・ドーン
『勝者、フィクサー!!!』
「ヌオー!!なんでだー!!」
ゼルは一瞬というより0.5瞬位で負けた
「なんでだ?ですってレイブン!?」
エミルナが怒りの顔で言い寄ってきた
「いいですか、レイブン!多弾道ミサイルというのは四つに分かれてからはじめて
当たるミサイルなんですよ!」
「どうして、あなたは分かれる前に被弾するんですか!?」
「クッ!そ、それは・・。」
観客達がまた騒ぎだした
「ゼール!!今日も見せてもらったぜー!!ハーハッハッ!!」
「いい酒の肴になるぜー!!」
「エミルナの嬢ちゃんも大変だなー!!」
エミルナの顔の色さらにかわった 拳を上に振り上げこう言った
「ゼル!!歯を食いしばれー!!」
「ま、待て!エミルナ!!」
バキッ!ドカッ!!
「グハッ!!」
「おまえなんて、アデューにやられてしまえ!!」
とってもムカついたが負けずと言い返してやった
「フン!あれには負けねーよーだ!」
「死ね!」
言い返された・・

エミルナはツバを吐き捨てアリーナを去って行った
「なんだよもー!!!ったく、かったりーなー。」



『勝てない・・』完
作者:ユビキタスさん